食品問題
人類がたどってきた道はその根本に食糧をどうやって得てきたかということと関わっています。 この数百年に人口が爆発的に増加しているのもそれを支えるだけの食糧生産があってこそのことです。 しかし何を食べていくかということはそれをどうやって得るかと…
著者のペゴスさんは特派員などを務めてきたジャーナリストで、特にワイン専門ではなかったのですが、ヨルダンに滞在していた時にたまたまホテルの部屋の冷蔵庫に備え付けられていたワインを飲む機会がありました。 普通はそのようなホテルに置いてあるワイン…
AF2といえばかつて豆腐や魚肉ソーセージなどにも殺菌料として使われていた添加物ですが、発がん性があるとして使用禁止となりました。 しかしその発がん性を確認した試験には多くの疑問があったという報告があったそうです。 FOOCOM.NETで斎藤勲さんが紹介し…
熊本県内の料理店で生の鶏肉料理を食べた客7人がカンピロバクター食中毒になったという報道がありました。 県の発表資料です。 www.pref.kumamoto.jp 若い男女のグループだったようですが、11人で食事に来てそのうち7人が発症しました。 ニュースでは「加熱…
IARC(国際がん研究機関)でアスパルテームの発がん性の分類を2Bにしたということが大きく報道されましたが、それについてFOOCOMNETで森田満樹さんが畝山千賀子さんにインタビューした記事が掲載されました。 foocom.net 畝山さんは国立医薬品食品衛生研究…
本書は「食べる」ということについてありとあらゆる方向から見ていこうという、非常に欲張った内容となっていますが、これは著者の佐藤さんの「食文化をトータルに考える学問は無い」という思いからできているものです。 学問の分野というものはどんどんと細…
アスパルテームの発がん性について、国際がん研究機関(IARC)がランク付けしたということで報道であれこれ言われていますが、それについて松永和紀さんの解説です。 wedge.ismedia.jp IARCは一応、WHOの関係機関ということで、どうしても注目されがちですが…
東京大学の鈴木宣弘教授が文藝春秋誌に掲載した食品に関わる記事は内容がでたらめであるとして小島正美さん達が抗議を重ねていますが、文春側は全く聞き入れようともせず、さらに鈴木教授の執筆記事を重ねて発表しています。 ところが、内容的には全くおかし…
厚労省が「カンピロバクター食中毒に注意」という呼びかけをしたという毎日新聞記事です。 mainichi.jp その趣旨自体には間違いは無いのですが、文章のあちこちに不適切な部分があり、やはりこの問題の本質は記者も理解していないのだろうなということが分か…
この時期になると毎年のように流れるニュースが「ジャガイモを食べて小学生が中毒」です。 今年はもうすでに数件の発生を聞きました。 news.yahoo.co.jp ソラニンとはジャガイモなどナス科の植物に含まれるステロイドアルカロイド物質ということで、中毒を起…
日本酒の新酒鑑評会などあまり興味もなかったのですが、ニュースで「福島の10連覇なるか」などという話が流れたので、その結果も見てしまいました。 それによると今年は福島の10連覇を阻止して山形が最多、次いで兵庫、長野といったところで、福島は5位に下…
サンドイッチはイギリスで生まれたものでしょうが、今では世界中に広がりその土地それぞれで特有のパン(その他)に様々な具材を挟み(または乗せ)て食べられています。 著者の佐藤さんはアメリカ在住の編集者ということですが、世界各国でサンドイッチやそ…
カップ麺を作る際に少し油を足してみようかと思うことがあるかもしれませんが、熱湯を注ぐ時に入れておくとカップが溶けて火傷する危険性があるという話です。 times.abema.tv カップの素材によって違いがあるのでしょうが、発泡ポリスチレン製の場合には30…
NATROMさんのブログの最新記事です。 「エナジードリンクの過量摂取で脳が溶ける」という話(都市伝説?)があるそうですが、それがどのような経緯で語られているか、またそこに何らかの真実があるかということを調べていったということです。 natrom.hatena…
サバやイカなどに寄生しており、それらを生食した場合に食中毒を起こすことがあるアニサキスですが、そのアレルギーも多い可能性があるという話です。 www.sankei.com 産経新聞のサイトで平沢裕子さんという方が書いていました。 アニサキスが生きた状態で身…
食品偽装事件は日本でも数々起きていますが、世界的にも頻繁に見られます。 安い原料を使って高いものに見せかけることで大きな利益が得られることから、犯罪者たちが付け込む隙を見出したいという思いは簡単には止められないのでしょう。 著者のエバーシェ…
ツイッターで松永和紀さんが引用していたことで気づきましたが、三幸貿易という食料輸入業の会社で仕事をしていると思われる方が「食料自給率」について書いていました。 note.com 農水省が盛んに発信しているために食料自給率は大変なことになっているとい…
ブランデーと言えば高級酒、あの思わせぶりなグラスに少しずつ注いで香りを楽しみながら口に含むというイメージですが、最近はあまり目にする機会も少なくなっているような気もします。 そのようなブランデーについて、発祥から発展、そして現在に至るまで詳…
「おいしい、健康」というサイトで松永和紀さんが連載している「読む、えいよう」の中で「食の安全と健康」というコーナーの最新記事です。 少し感染者発生が減っていたノロウイルスですが、また増加しているということです。 oishi-kenko.com ノロウイルス…
「ダイエット効果のあるゼリー」を販売目的で所持していたとして、ベトナム人が逮捕されたというニュースです。 news.yahoo.co.jp これに含まれていた成分はシブトラミンというもので、アメリカでは医薬品として承認されましたが、日本では未承認のままです…
ハーブといえばハーブティーや料理に加えて香りを楽しむものといったイメージですが、その定義というものは意外に明確では無いようです。 人によってその言葉の使い方が異なるのですが、本書ではそれらを紹介したあとに著者のまとめてして次のように述べられ…
「おいしい健康」というサイト内で「読む、えいよう」というコーナーがあり、科学ジャーナリストの松永和紀さんが時々記事を書いています。 今回は、この時期によく見られる、餅やミカンのカビについて。 カビの生えた餅やミカンは食べても大丈夫かどうかと…
小島正美さんのFOOD NEWS ONLINEですが、しばらく更新が無かったので体調を悪くしたのかと思っていましたが、お忙しかったということです。 久々の更新で取り上げられたのが「ゲノム編集トマト」でした。 foodnews.online ゲノム編集とは、これまでの遺伝子…
FOOCOM.NETで児林聡美さんが食事摂取基準の改訂について連載していますが、今回は鉄と亜鉛について。 foocom.net これまでも多量ミネラルなどについての記事が掲載されていましたが、鉄・亜鉛といった微量ミネラルも興味深いものです。 鉄は特に女性で不足し…
パンなどの売り文句に「国産小麦使用」と、何かそれが安心をくれるものかのように言われることが多いのですが、それが違うという松永さんの指摘です。 news.yahoo.co.jp 高級ベーカリーなど特に「国産小麦、有機栽培、天然酵母」をうたって差別化を図るよう…
私は結構チーズが好きで、昔から香りの強いナチュラルチーズでも食べていましたが、それでもどのようなチーズがありどういった特徴を持っているかという知識はあまりないままだったようです。 この本は世界のチーズをタイプ別に紹介したものですが、それでも…
愛媛県宇和島市の麦みそメーカーに、愛媛県が「大豆を使っていなければ味噌と名乗るな」という指導をしたという騒動があったそうです。 mainichi.jp 麦みそとは九州などで広く作られているもので、麦麹に大豆を加えて味噌とするものですが、愛媛県宇和島地方…
2013年に「和食 日本人の伝統的な食文化」が世界の無形文化遺産としてユネスコに登録されました。 本書著者の永山さんは長年日本の食文化史を研究し、みずから「長寿食研究所」というものを設立し活動しています。 これまでも食にまつわることわざなどを蒐集…
発酵食品といえば日本が非常に盛んだというイメージがあるかもしれませんが、実際には世界の各地で作られ食べられています。 しかしその研究はさほど行われはおらず、あまり知られていないものも多いようです。 特にこういった発酵食品については現地でどの…
料理とは食材に変化を加えているのですが、その変化とは化学的・物理的なものであるということは、なかなか実感できないものかもしれません。 しかし、見る人が見ればそういった実態が分かるということで、有機化学などが専門の大学教授、齋藤さんが色々な調…