爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカの雑誌「ローリングストーン」でSF映画ベスト150を選定。

Gigazineに掲載されていたものですが、アメリカの雑誌「ローリングストーン」で世界のSF映画ベスト150を独自に選定したという話です。 gigazine.netまあ、勝手と言えば勝手な選定ですが面白いものでした。 1位は「2001年宇宙の旅」1968年のキュ…

「運動しても痩せないのはなぜか」ハーマン・ポンツァー著

太りすぎを何とかしようとして運動してもあまり効果が無いと言われます。 その理由がよく分からなかったのですが、この本では代謝学の最新の情報でそれを解説してくれます。 そこではこれまでの「運動すれば痩せる、食べ過ぎると太る」といった直感的な感覚…

政治資金をめぐる国会審議、岸田首相が「決意をもって」を連発するが、実際は何をできるのか。

国会が開幕しましたが、その冒頭に政治資金に関する集中審議が行われました。 mainichi.jp野党側は政治資金パーティーの禁止や全議員の聴取、共産党に至っては企業献金の禁止まで迫るものの、岸田首相の答弁は「真摯に議論する」といったものにとどまり、具…

「世界失墜神話」篠田知和基著

神でありながら地に堕とされる、殺される、そういった神話は世界各地に存在します。 一神教であるキリスト教でも神の眷属とみなされる天使が堕ちるという話を含んでいます。 そういった「神の失墜」について、比較神話学が専門という篠田さんが世界の神話か…

大相撲初場所閉幕、なかなか見どころが多く楽しめました。

大相撲初場所は横綱照ノ富士の休場明けの復活優勝で幕を閉じました。 しかしなかなか見どころの多かった場所で十分に楽しませてもらいました。 news.yahoo.co.jpこの場所は大関霧島の横綱昇進、関脇琴ノ若の大関昇進といった興味もありましたが、 それ以外に…

「民謡とは何か?」島添貴美子著

民謡というと、木曽節や八木節、五木の子守唄などが思い浮かびますが、そういった歌の中には意外に新しいものがあり、中には昭和になってから作られたというものもあるようです。 そういった民謡の歴史などについて、音楽学者であり特に日本民謡について研究…

世界の電力使用量、AIと仮想通貨で大幅増

AIの使用増加が顕著ですが、それで電力使用量も大幅に増えたという話です。 jp.cointelegraph.com仮想通貨、AI、さらにデータセンターが大量に出力を消費し、それが数年で10倍といった伸び率で増えていくとか。 ただし、IEAのレポートでは電力の供給源とし…

電気料金、エネルギーコストはどうなっていくのか。

電気料金が上がっていき大変だということになっています。 一方では脱炭素化を進めるということで風力発電や太陽光発電へのシフトということが言われます。 しかしそうなっていった場合の電気料金がどうなるのかということはあまり触れられません。 企業の収…

中国で不動産バブル崩壊か、余った住宅が1.5億人分とか。

中国で不動産会社の苦境が報じられていますが、もはや不動産バブル崩壊と言った状況になりそうだということです。 日経新聞に報じられているものですが、表題のみで中味は有料会員しか見られないということです。しかし表題だけで十分に意味は通ります。 www…

輪島塗存続のピンチ、支援の動きは強まるが。

石川県輪島市の伝統工芸の輪島塗ですが、地震で大きな被害を受けました。 もともと大きな会社で操業していたものではなく、多くの職人たちが分業で仕上げていたものなので、それぞれの職人さんが復興が難しくなれば全体として動かなくなります。 www.newswee…

都道府県一つずつ、私の「こころの風景」その5、東海・近畿の2

東海・近畿は多すぎたので二つに分けました。 三重県 「蒸気機関車の写真を撮りに行った、加太駅の西方の築堤」 名古屋にしばらく住んでいたのですが、意外に三重県にはほとんど行ったことがありません。 その中でやはり蒸気機関車の撮影旅行の風景です。 高…

寒いのと暑いのはどちらが危険か、リスク学的に永井孝志さんが見る。

永井孝志さんのブログ「リスクと共に生きるための基礎知識」で「暑さと寒さとどちらが危険か」という記事が掲載されていました。 温暖化が危険と言う声が高くなり、猛暑ともなれば毎日のように「熱中症で搬送された人が何人」といったニュースが流れます。 …

日本の株価上昇は中国からの資金流入か

日本の株価が上昇を続け、バブル期の高値に近づいています。 その理由については様々な観測があり、新NISA実施により日本人の株式購入が増えたという話もあります。 しかし実際には日本の新NISAの行先は日本株ではないということですので、それではなさそう…

「それはあくまで偶然です。 運と迷信の統計学」ジェフリー・S・ローゼンタール著

社会の出来事というものはほとんどランダムなものであり、それでどのように影響を受けるかということは個人の運というものなのですが、人はそこに何らかの意味があると考えがちです。 本書著者のローゼンタールさんは統計学者ですが、一般向けにも発信を続け…

安定的な物価上昇とはなにか。

公定歩合の引き上げが何時かということが関心を集めていますが、日銀は賃金上昇が起きるかどうかを見極めてからという姿勢を崩しません。 これは他の識者も指摘しているように、金利が上昇すれば日銀の保有する国債の評価額が下がり大変なことになるからとい…

「誤解されやすい 方言小辞典」篠崎晃一著

方言は各地で使われていますが、言葉の形は他の地方と一緒でも意味が全く違うということがよくあります。 そのため、方言を使っている人たちもそれが他の地域では別の意味と捉えられるということを意識していないことも多いようです。 この本ではそういった…

能登半島地震、建物倒壊はやはり耐震性次第か。

能登半島地震では建物の倒壊による犠牲者が多かったことが分かっていますが、それについて建物の耐震性の差が大きく影響したという調査結果が出たそうです。 www3.nhk.or.jp建物の耐震基準は大地震で被害が出るたびに強化されていますが、阪神淡路大震災の後…

「インディ・ジョーンズ 炎の聖剣」マーティン・カイディン著

インディ・ジョーンズシリーズといえばジョージ・ルーカスが制作、スティーブン・スピルバーグが監督した有名な映画ですが、そのコンビで4作、さらにその後もう1作が作られています。 この本はその原作かと思ったのですがそうではなく、いわゆる「スピンオ…

「内田樹の研究室」より「〈コモンの再生〉文庫版のためのまえがき」

内田樹さんのブログ「研究室」で、今度出版される「コモンの再生」という本の文庫版のためのまえがきというものが掲載されていました。 これを見て本を買おうという人もいるのかもしれません。 blog.tatsuru.com この中に日本の現状をとらえた文がありました…

「ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか」宮本直美著

本書副題にもあるように、ミュージカルといえば登場人物がセリフをしゃべっている内に突然歌いだすというのが話の種にもなっています。 しかし考えてみれば普通の映画でもバックに音楽が流れているものが多いのですが、実生活でそのようなBGMが流れている状…

本日見かけた交通危険行為、「自転車で犬の散歩」

ペットを飼う人が非常に多くなっているようで、ちょっと出かけると犬の散歩をしている人にしばしば出会います。 中にはかなり危険なことをしている人もいます。 雨がちょっと止んだので買い物のために自転車で出かけました。 すると道路の真ん中に止まったま…

「〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史」畑中三応子著

日本食礼賛という風潮がもう長いこと社会を覆っているようです。 「和食」のユネスコ無形文化遺産登録ということもそれを後押ししました。 しかし、その「和食」と言われているものなど、どの時代、どの地域に存在したか、ほとんど無かったものだともされて…

岸田派、二階派に続いて安倍派も派閥解散?

政治資金パーティ裏金問題の解決策?として岸田派二階派が派閥解散と言いだしましたが、その震源とも言うべき安倍派も派閥解散となりました。 お友達の最たるものだった産経新聞ではこれで保守的政策が滞るとご心配のようです。 www.sankei.com しかしどうも…

「マナーはいらない 小説の書き方講座」三浦しをん著

小説家の三浦しをんさんはお名前は知ってはいてもその作品は読んだことがありませんでした。 しかしキャリアは長い?せいか、コバルト短編小説新人賞という文学賞の選考委員を任せられ何年も勤めていたそうです。 それで候補作を読んでいるとなかなかの渾身…

日本がパリ協定を離脱する?杉山大志さんの解説

COP28では各国が化石燃料からの脱却に合意したという報道がなされました。 しかし杉山大志さんによればこれは意図的な曲解であり全く合意などされていないようです。 真相は、「実際に合意されたのは「COP28が各国に化石燃料から移行する世界的な努力に寄与…

「上品なことば選び辞典」学研辞典編集部編

くだけた言葉ばかりを使っていると教養を持っているのか疑われることになります。 それで失敗しがちな人にくだけたぞんざいな言葉とそれに対して上品な言葉を並べ、使えるようになれば良いなという本です。 ただし、私もある程度の教養はあると思っています…

「内田樹の研究室」より「朴先生からの質問シリーズ〈内田の政治的立場は何か?〉」

内田樹さんのブログ「内田樹の研究室」に掲載されていたものです。 内田さんの著書は韓国で多数翻訳出版されており、多くの注目を集めていますが、その中で朴先生(それ以外の情報はここにはありません)という方の質問に答えるシリーズということで、その第…

保守リベラル、右翼左翼とは何か。

保守とリベラル、(昔は革新と言いましたけど)、右翼と左翼、分かっているようでよくわからない話です。 内田樹さんが自分が保守かリベラルかと聞かれたという話ですが、自分であればどうか。 それ以前に保守とは何かリベラルとは何か。 ちょっと調べてみま…

夢の話「実家の法事に寝台列車で行く」

旅行はかなり緩和されたとはいえ、自分が行くというところまではなかなか至らないためか、旅行に行く夢というものはしばしば見ます。 今回は法事に家族で出かける、それも寝台列車に乗ってというものでした。 実家で法事があるため、家族全員で出かけます。 …

「ケルトの解剖図鑑」原聖著

ケルト人といえばヨーロッパの広い範囲に住んでいたものの、ローマ人やゲルマン人に追い払われ、アイルランドやウェールズにわずかに残っているといったイメージです。 しかし、その姿は研究が進むにつれてこれまでのものとは変わってきているようです。 こ…