サンドイッチはイギリスで生まれたものでしょうが、今では世界中に広がりその土地それぞれで特有のパン(その他)に様々な具材を挟み(または乗せ)て食べられています。
著者の佐藤さんはアメリカ在住の編集者ということですが、世界各国でサンドイッチやそれに似た食べ物を食べてきたそうで、その特色を紹介することにしました。
なお、それらのサイドイッチにはレシピと使われている食材の特色の説明、さらにパンの特徴、そしていかにも美味しそうに見える写真が掲載されています。
ところがその写真に撮ったサンドイッチのほとんどは佐藤さんが食材を揃えさらにパンは自分で焼いて作ったということです。
そちらの才能がものすごい人のようです。
なお、サンドイッチの定義としては「2枚のパンで何か具材を挟んだもの」というのが狭義のものですが、この本ではかなり幅広くしてオープンサンドやメキシコのタコス、中東のピタポケットまでも含めてしまったそうです。
そのため、狭義のサンドイッチよりさらに歴史が古いようなものまで入っているようですが、固いことは言わずまあ美味しそうならよいでしょう。
対象範囲はほぼ世界中、西ヨーロッパから始まりアメリカ、アフリカ、アジアを通ってオーストラリアまで。
具材は肉類が多いようですが、魚や野菜類などもふんだんに取り入れられています。
特に美味しそうと思ったのが、イタリアの「パニノ・プロシェット・エ・フィキ」
ローズマリー・フォカッチャというパンに新鮮なイチジク、パルマの生ハム、フレッシュ・モッツアレラ、ルッコラ、ミントを合わせるというものです。
なお、アメリカにはクロワッサンを用いたサンドイッチがあるそうですが、クロワッサンはもちろんフランスのものです。
しかしフランスにはクロワッサンを用いたサンドイッチは無く、アメリカではコーヒーのチェーン店でも売っているポピュラーなものだそうです。
日本のサンドイッチとしては3種が紹介されています。
「カツサンド」「焼きそばパン」「フルーツサンド」だそうです。
たしかに、カツサンドというのは日本にしかない、日本の食文化を代表するようなものになっているということでしょう。