爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

火山噴火頻発

鹿児島県の口永良部島で大きな噴火があり島民全員の避難ということになりました。 全国各地で火山活動が激しくなっており、やはり東日本大震災の影響もあるのかと思います。 プレートの沈み込みが火山のマグマ生成に強く関わっているということですので、そ…

「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫著

水野さんの本はこれまでにも読んだことがあり、その内容には驚くとともに非常に共感を覚えたものでした。 本書はかなり最近のものであり、もはやアベノミクスがかなり威力を発揮していた2014年3月のものです。もちろん、アベノミクスに何の価値も見出しては…

行ったことのある都道府県 京都府

京都には意外に訪れたことは少ないようです。数年前の金沢単身赴任の時にはJRで帰省の時には京都駅で北陸線サンダーバードと新幹線乗り換えというのも何度もありましたが、駅の外には出ませんでした。しかし、ちょうど時間帯が昼前だったので京都駅で駅弁を…

「反戦軍事学」林信吾著

ジャーナリストという林さんが「戦争が嫌だと思う人ほど正しい軍事知識を知ってもらいたい」という思いで書かれたものです。 本書出版は2006年ですが、当時の首相でその方向性が危険視されていた安倍が再登板し、今まさに安保関連法整備という挙に出てい…

「ローマ人への20の質問」塩野七生著

塩野さんの「ローマ人の物語」は3年ほど前の会社を辞めて暇になり図書館に通い始めた最初の頃に全巻を読みましたが、このブログを立ち上げる寸前だったために細かい読書記録はまだ書いていませんでした。この本は「ローマ人の物語」執筆中にその販促のため…

機能性表示食品の届出に関して全国消団連が意見書

FOOCOM.NETの松永和紀さんの「編集長の視点」にこの前から指摘されているいわゆる「機能性表示食品届出」について、全国消団連(全国消費者団体連絡会)が意見書を発表したそうです。FOOCOM.NETを出しているFood Communication Compassも全国消団連に関わっ…

The Journal 田中良紹さんのブログにも安倍訪米についての記事が

ジャーナリストが共同で作成しているブログサイト「The Journal」にも田中良紹さんが安倍訪米などについての記事を書いています。http://ch.nicovideo.jp/ch711/blomaga/ar795055 (有料のメルマガもあるようですが、無料でも見ることができる範囲のようです…

”賀茂川耕助のブログを読んで”No.1112安倍首相演説の矛盾

今回の賀茂川さんのブログ記事はこの前の安倍首相訪米時の例の議会演説についてのものです。http://kamogawakosuke.info/2015/05/25/no-1112%E3%80%80%E5%AE%89%E5%80%8D%E9%A6%96%E7%9B%B8%E6%BC%94%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%9F%9B%E7%9B%BE/#more-5346まあ「…

行ったことのある都道府県 和歌山県

和歌山県は亡き父が卒業した学校の所在地です。しかし、ほとんど訪れたことはありません。 父は長野県出身ですが、祖父があちこちで仕事をしていたせいで、旧制中学は岐阜で、その後旧制の高等商業は和歌山の学校で通いました。現在は和歌山大学経済学部とな…

「自転車生活でいこう!」エイミー・ウォーカー編著

著者はカナダ在住の自転車雑誌発行者ということです。アメリカやカナダなどの自転車ライターが集まって自転車生活全般について書かれたものです。ヨーロッパ各国は自転車に乗る人が多いようですが、北米では非常に少ないようです。本書にも書かれているよう…

「探求:上巻」ダニエル・ヤーギン著

石油をはじめとするエネルギー問題の専門家のダニエル・ヤーギンの本は最初のハーバートビジネススクールの調査レポート、そして1991年出版でピューリツァー賞受賞の「石油の世紀」と読みましたが、この本は2011年の著者最新刊で、ソ連崩壊後のカス…

「英文法の楽園」里中哲彦著

新聞で「英語の質問箱」というコラムを連載した著者が、そこに寄せられた読者からの質問の中から文法に関するものを選び解説を加えたものです。 英会話をするといっても英語の文法をないがしろにしては自分の考えを正確に伝え合うということにはつながりませ…

「金沢を歩く」山出保著

著者の山出さんは前の金沢市長です。ちょうど私が金沢に仕事で行っていた時に市長選があり、若い現市長に僅差で敗れたということが記憶に鮮明にあります。それまで5選20年という長期在職で、同様に県知事も多選であったので、ここの人はこういうのが好き…

「醜い日本の私」中島義道著

哲学者の中島さんの非常に刺激的な内容の本です。 題名は「醜い日本」なのか「醜い私」なのか、どちらにも取れる表現ですが、「両方掛けている」と書いてあります。日本といえば美意識が強く「美しい日本」というイメージであると言われていますが、実際は「…

「次に来る噴火大地震」木村政昭著

あちこちの火山で噴火活動が活発になっていますが、御嶽山噴火を一昨年に予測していたという琉球大学名誉教授の木村さんが今年の1月に急遽出版された本です。 おそらく、火山学、地震学研究の主流とはかなり異なる方向での研究であろうと思いますが、地震の…

大阪都構想否決、維新の会橋下引退へ

昨日の政治の動きとしては大阪市での住民投票で大阪都構想が僅差ながら否決され、維新の会橋下代表が政治活動からの引退を明らかにしたことでしょう。 政令都市の抱える矛盾というものは非常に大きくなっており、道府県と政令市の二重構造のムダなど放ってお…

「世界戦史99の謎」武光誠著

著者の武光さんは歴史学者で大学教授ですが、一般向けの歴史解説書を若いうちから何百冊と書いておりそのリストを見ると圧倒されます。 ただし、その歴史観というのは極めて通説通りというもののようで、あまり疑問を持った見方というものはないということで…

行ったことのある都道府県 三重県

子供の頃に名古屋に住んでいたわりには、三重県にはその当時はほとんど行ったという覚えがありません。 そんなわけで、三重県には少し大きくなってから2回だけです。一度目は高校入学直前に、やはり蒸気機関車の写真を撮りに行ったと言うものです。昭和45年…

「エナジー・フューチャー」ロバート・ストーボ、ダニエル・ヤーギン編

元々国内産の石油を使いエネルギー多消費型の文明と言うものを作り上げてきたアメリカですが、戦後になり徐々に国内産の石油が減少していきそれに伴い中東産原油の輸入量が増えていきました。 しかし、ちょうどその頃中東でのイスラエルとの紛争のあおりを受…

”賀茂川耕助のブログを読んで”No.1111日本を取り戻す道

今回の賀茂川さんのブログ最新記事は、「日本を取り戻す道」です。http://kamogawakosuke.info/2015/05/15/no-1111-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%88%BB%E3%81%99%E9%81%93/#more-5344 どこかで聞いたような言葉だと思いましたが、民主…

エネルギー文明論「石油が減耗すればプラスチックはどうする」

最近の石油用途の割合では石油化学原料(プラスチックだけとは限りませんが)は20%程度を占めているということです。 エネルギー源、燃料としての石油の重要性については何度も触れましたが、石油は化学工業の原料としての役割も非常に大きなものです。 …

労働者派遣法改正案審議

派遣労働者の固定化を狙った労働者派遣法「改正案」が審議を急がれているようです。このようなものをとても「改正」とは言い難いと思うのですが、一応そのように名づけられているようなのでそのままにしておきます。 正規雇用の労働者を派遣に置き換える動き…

「ドレミを選んだ日本人」千葉優子著

明治維新まではほとんど西洋音楽には触れることの無かった日本人が、今では完全に西洋音楽の体系に組み込まれており、昔の伝統音楽は一般の人々は聞くことも少なくなっています。 正月などには宮城道雄の「春の海」が流れることもありますが、実はそれは日本…

「脱法ドラッグの罠」森鷹久著

著者はフリーライターということですが、体当たりで取材をしている様子が見えます。なお、現在は他の分野でも活躍のようです。脱法ドラッグについては最近それに起因する事故で多数の死者が出るなど大きな問題となっていて、その呼び名も「脱法」では困ると…

「ユダヤの世界」NHK海外取材班

これもいわくありの本です。久し振りで読みました。 昭和49年発行とあります。実はこの年は大学入学した年であり、その教養課程で社会科学からの選択科目として西洋史を取ったと言うことがありました。元々歴史が好きだったと言うこともあり、東洋史・西洋史…

高崎山の子ザルの命名騒動

大分の高崎山で生まれた雌の子ザルを「シャーロット」と名づけようとしたら、一部の日本人から「英国王室に不敬になる」というクレームが出たそうです。 関係者が英国領事館や大使館に問い合わせたそうですが、問題ないだろうということで、英国王室も「ご自…

「四字熟語ひとくち話」岩波書店辞典編集部編

四字熟語というと簡潔な中にさまざまな機微が詰められているようなもので、なかなか奥が深いものだと思います。 岩波書店では「岩波四字熟語辞典」という辞典も出版されたそうですが、その編集部がそれに収め切れなかった四方山話を本にまとめたと言う(それ…

”賀茂川耕助のブログを読んで”No.1110ドル基軸制の終息

最新記事は1944年のブレトン・ウッズ協定以来続いていたドル基軸制が終わるということです。http://kamogawakosuke.info/2015/05/07/no-1110-%E3%83%89%E3%83%AB%E5%9F%BA%E8%BB%B8%E5%88%B6%E3%81%AE%E7%B5%82%E6%81%AF/#more-5342 その論拠としては、アジ…

「債務ブーメラン 第三世界債務は地球を脅かす」スーザン・ジョージ著

スーザン・ジョージと言う同じ名前の女優も居るようですが、この著者はそれとは別人でアメリカ生まれでパリ在住の政治経済学者で、今はどうかは知りませんがグリーンピースでも活躍していたようです。 南北問題などを取り上げ、先進国が途上国を開発と言う手…

「出身地がわかる!気づかない方言」篠崎晃一+毎日新聞社

東京にいると様々な出身地から集まった人々の間で方言とは気付かないまま使ってしまう言葉を聞いてしまうということが多くあり、テレビ番組のネタにもなっています。 これを毎日新聞の生活家庭部の記者が取り上げて数々を蒐集したというもので、気楽な読み物…