爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

電動キックボードの規制緩和って本当なの。

電動キックボードとやらの規制が緩和されるということについて、AGORAで内藤忍さんという方が意見を出していました。 agora-web.jp さすがに熊本の田舎では見たことがありませんが、東京では増えているのでしょうか。 これが道交法改正に伴い7月1日より規制…

NATROMのブログより、「エナジードリンクの過量摂取で脳が溶けるか」

NATROMさんのブログの最新記事です。 「エナジードリンクの過量摂取で脳が溶ける」という話(都市伝説?)があるそうですが、それがどのような経緯で語られているか、またそこに何らかの真実があるかということを調べていったということです。 natrom.hatena…

「アニサキス・アレルギー」に注意が必要か。

サバやイカなどに寄生しており、それらを生食した場合に食中毒を起こすことがあるアニサキスですが、そのアレルギーも多い可能性があるという話です。 www.sankei.com 産経新聞のサイトで平沢裕子さんという方が書いていました。 アニサキスが生きた状態で身…

「食品偽装を科学で見抜く」リチャード・エバーシェッド、二コラ・テンプル著

食品偽装事件は日本でも数々起きていますが、世界的にも頻繁に見られます。 安い原料を使って高いものに見せかけることで大きな利益が得られることから、犯罪者たちが付け込む隙を見出したいという思いは簡単には止められないのでしょう。 著者のエバーシェ…

「何かやってます」感だけで大丈夫なの。「女性役員30%」って何をどうするつもり。

岸田首相が空虚な言葉をはくばかりと私は批判していますが、世論は簡単にそれに騙されているようで、支持率が上がっているようです。 今度は、「企業の女性役員を30%にする」などと言いだしました。 news.yahoo.co.jp 東証プライム上場企業と言いますから、…

「『おくのほそ道』と綱吉サロン」岡本聡著

松尾芭蕉は忍者であり、あの「おくのほそみち」の旅行は隠密の偵察であったとする説があります。 芭蕉が伊賀の出身であることからそう考えられたとされ、他愛もない俗説と片付けられているようですが、実はそうではなく真実が隠されているというのがこの本の…

アメリカ大統領選、また「トランプ対バイデン」になるのか。

来年のアメリカ大統領選はトランプに続いてバイデン現大統領も出馬を宣言しました。 彼らがそれぞれの党内の予備選を勝ち抜いて再び「バイデン対トランプ」の選挙戦になるのかどうか。 www.bbc.com 上記のBBCニュースではその対決を「米国民の大半は望んでい…

熊本市ぶらぶらの思い出、もう40年も経つのか。

熊本に新たな商業施設開業ということで、そのニュースを引用しましたが、そのことでかつて若い頃に田舎暮らしの無聊を癒しに熊本市に出ていたころのことも思い出してしまいました。 その記憶を書き留めておきます。 約40年前、東京の大学を卒業して会社に入…

熊本市中心部に新たな商業施設とホテルオープン

熊本市中心部の「熊本パルコ跡地」(こう聞くだけで熊本関係者はぐっと心に響きます)に新たに商業施設「HAB@熊本」と星野リゾートの宿泊施設「OMO5熊本」が開業しました。 他県の人には何のことやら分からないでしょうが、熊本としてはかなり大きなニュー…

「ここまで変わった 日本史教科書」高橋秀樹、三谷芳幸、村瀬信一著

あまり変化のありそうもない歴史上の出来事ですが、それでも色々な史料が発見されたり解釈が変わったりということで思ったより変わっているようです。 歴史の教科書でも何十年も経てばガラリと書かれていることが変わっているということがあるようです。 こ…

火砕流の危険性、鎌田さんが書いていました。

火山噴火で特に危険なのが火砕流であり、それに襲われればほぼ逃げることは不可能なのですがあまり認識されていないようです。 現代ビジネスというところでこの記事が出ており、どなたの文章かと思ったら鎌田浩毅さんでした。 news.yahoo.co.jp 危険性が高ま…

資源戦争でも中国がアメリカを倒すか。田中宇さんの「国際ニュース解説」より。

非常に深い読みをしている田中宇さんが書かれている「国際ニュース解説」で資源獲得競争で中国がアメリカを上回りつつあるという解説です。 tanakanews.com ウクライナ戦争ではアメリカが主導するロシア制裁にヨーロッパや日本は従うもののそれ以外の国はど…

合唱団の大先輩、Tさんの葬儀で歌う。

私が参加しているアマチュアの合唱団は創立から40年以上経っているのですが、その最初から活躍してこられ、会長も務めたTさんがお亡くなりになり、その葬儀で我等も歌を歌ってきました。 享年94歳ということですが、10年ほど前までは演奏会にも出演されてい…

G7 今度は農相会合、暗闇の中を手探りで崖に向かって進む。

G7の各議題についての担当相の会合が立て続けに開かれていますが、今度は農業関係の農相会合ということです。 www.sankei.com ウクライナ危機で食糧の供給が途絶える危険性がはっきりと示されました。 さらに食料生産においても肥料が不足するという危険性も…

八代市立博物館未来の森、堅山南風展を見てきました。

4月21日より開催の「堅山南風展」、早速八代市立博物館未来の森に見に行ってきました。 堅山南風とは大正から昭和にかけて活躍した日本画家ですが、熊本市生まれで東京に出たのであまり八代には関係がないように思われがちです。 しかし、熊本市の成道寺の住…

「屈辱の数学史」マット・パーカー著

何か思わせぶりなタイトルですが、内容は数や数式、数学といったものが引き起こした事件・事故・トラブルなどを紹介したものです。 今は社会の隅々にまで数というものが大きく関わっていますので、それによるトラブルも少なくありません。 そしてそれはちょ…

維新の会は「加速主義」という内田樹さんの指摘

大阪を中心として勢力を伸ばしている日本維新の会が姿を現して15年になるそうですが、それについてある講演会で内田さんが語ったということです。 blog.tatsuru.com 維新の会が大阪の市政、府政を握ってからかなりの時間が経過しますが、その現状は決して良…

再読「戦国武将の戦術論」榎本秋著

私の読む本の大部分は近くの市立図書館で借りてくるものですが、以前に読んだものをまた借りて来てしまうということが時々あります。 去年読んだものをまたということもあり、がっかりしますが、この本も以前に読んだことがありました。 まあ、10年近く前に…

ロシアへの経済制裁は効果が無かったという指摘。

”賀茂川耕助のブログ”に引用されていたアメリカの経済学者の論文では、ロシアへの経済制裁はほとんど効果をあげていないということです。 kamogawakosuke.info なお、この論文の著者のジェームズ・K・ガルブレイスはあのジョン・ガルブレイスの息子だという…

「ユーラシア胎動」堀江則著

ユーラシアといってもここで描かれているのは中国とロシア、中央アジア一帯の話です。 現在ではロシアが戦争に伴い欧米との関係が悪化したためにかえって中国や中央アジアとの関係を深めているようですが、かつては中ロ関係が悪かった時代もあり、また中央ア…

日本は再エネで自立できる、ってドイツの政府高官に言われてもね。

脱原発を成し遂げたと誇らしげなドイツの政府高官が「日本は再エネで自立できる」とエラそうに言ったということです。 www.youtube.com そう語ったのはドイツ経済機構保護省とかいう役所の次官というパトリック・グライヒェン氏ということですが。 脱原発と…

「世界の植物をめぐる80の物語」ジョナサン・ドローリ著

植物は我々の生活に深く関わっています。 いろいろな植物がありますが、それについて知らないことも多いようです。 この本では植物学者でBBCの番組制作にも携わったことのあるドローリ氏が世界各国の国ごとにいくつかの植物を選び、そのエピソードを1‐2ペー…

リスク学者永井孝志さんのブログが3年になったそうで、詳しい自己解析がされていました。

永井孝志さんのブログは色々と参考にさせて頂いていますが、始めてから3年が経ったということで、これまでの読者の経過や反応などを解析していました。 nagaitakashi.net リスク学については中西準子さんが盛んに活動されていた頃から注目していましたが、永…

「小説作法の奥義」阿刀田高著

書名は少し大きなものとなっていますが、内容はそれほど構えたものではなく、阿刀田さんが色々な経緯があって小説家となり、色々な作品を書いてきた道筋を振り返るものとなっています。 阿刀田さんは推理小説や短篇小説などを得意分野とし、直木賞も受賞して…

「力による現状変更に反対」ならば「何による現状変更」なら認めるのか。

G7は環境相会合に続き外相会合が始まりました。 冒頭では予想通り中国による「力による現状変更」は認めないということで始まりました。 www.nikkei.com しかし世界秩序の枠組みというものは徐々に変化していくものであり、中国はそれを大きく変えてきました…

「歴史の鑑定人」ネイサン・ラーブ著

日本でも骨董商とか古美術商といった人たちが「鑑定」ということを行なっていますが、アメリカでもそういった需要があるようで、この本の著者のラーブさんは「史料文書鑑定家」であり、その売買も行なっていてその業界ではアメリカでもトップクラスだという…

グリーンウォッシュ同士の争い、G7環境相会議はほとんど成果もなく終わる。

グリーンウォッシュという言葉がありますが、環境に良いことなど何も考えてもいないのにそれを装うことです。 G7の環境大臣会議は初めから成果などあるはずもないことは分かっていましたが、一応「対策を加速する」という言葉だけで終わりました。 mainichi.…

夢想論 この国は、社会はどうあるべきなのか。 本論その2

(続きです) 目次 1.社会の枠組み、政治経済 ①政治 ②経済 2. 国際関係 3.国の政治 ①国の収入と支出 ②東京一極集中の解消 ③国政の制度 ④地方自治 4.個別政策 ①エネルギー 2.国際関係 国の基本姿勢を決めていくにあたり、政治経済の体制の次に国際関…

絶望自爆型犯罪多発、防ぐ手立てはあるのか。

またも政治家へのテロ行為(こういう言い方は不適切かもしれませんが、まあそう言うしかないでしょう)が起きました。 現代社会での一番の権力者を襲うという、社会不安を否応なく高める行為には何の正当性もなく非難せざるを得ません。 (今回の犯人はまだ…

夢想論 この国は、社会はどうあるべきか 本論その1

社会の理想像については、これまでも「脱エネルギー社会」を論じて示してきました。 しかし、これはあまりにも理想に走り過ぎており、とても実現するどころか、その片鱗も理解できる人がほとんど居ないだろうことくらいはいくら理想主義者の私でも簡単に想像…