爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

全国新酒鑑評会、結果発表。

日本酒の新酒鑑評会などあまり興味もなかったのですが、ニュースで「福島の10連覇なるか」などという話が流れたので、その結果も見てしまいました。

それによると今年は福島の10連覇を阻止して山形が最多、次いで兵庫、長野といったところで、福島は5位に下がったそうです。

www.ssnp.co.jpなお、ここでいう「最多」とは、この鑑評会に出品された818点のうち金賞を受賞したものが218点、それを県別に見てどこが一番多いかということを言っているものであり、「一番よかった酒はどれか」ということを言っているわけではありません。

 

日本酒のことについてはそれほど詳しく知っているわけではないのですが、この新酒鑑評会ではあまり斬新な新製品というものが評価されることはなく、鑑評会に通りやすい酒の性質に合わせて作られるものが上位になるという印象を持っています。

まあそういう作り方をできる酒蔵というのは技術力も高いということでしょうが。

 

上記の記事の中には金賞となった酒のリストも出ていますが、有名な会社もあり、また掲載されていない(落ちた)有名な会社というのもありそうです。

どこがどうとは言いませんが。

 

日本酒は全国的に行われていますが、本格焼酎は各国税局で開かれており、中でも各品種でほぼ最大の産地を管轄する熊本国税局の鑑評会は焼酎ではもっとも激戦区となっています。

私も20年以上前になりますが、焼酎製造を担当していた頃に国税局の鑑評会後の一般公開などは見に行ったことがあります。

利き酒もできるのですが、数百品も続けているといくら吐き出すと言ってもそのうちに酔っぱらってきます。

どれが良いのかも大して分からないままでした。

ただし、焼酎の場合もどうしてもトップメーカーの品質に左右されることが多いような印象でした。

特に米・麦焼酎はその傾向が強かったようです。

芋焼酎は結構有力なメーカーでも原料の問題で突然落選ということも起こり得るようで、危ないものだという印象があります。

 

まあ、品質向上にはかなり大きな影響があった新酒鑑評会ですが、あまりそれだけを特別視する必要も無いように思います。