爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

豪雨あれこれ

熊本県南はようやく小康状態となり、今は晴れ間も出て暑くなっています。 しかし、梅雨前線は南下しているため、梅雨明けまでには少なくとも一回はまだ雨が降るのでしょう。 列島沿いに長く前線が伸びているため、あちこちで豪雨となり、岐阜県や長野県で大…

「江戸・明治 百姓たちの山争い裁判」渡辺尚志著

かつては農村の周辺の山と言うものは、非常に重要なものでした。 そこで取れる枯れ枝などは薪として燃料とし、下草は田畑にすき込んで肥料とし、間伐した木は炭に焼いて換金しと、農村の生活を支えるためには無くてはならないものでした。 研究によれば、田…

”賀茂川耕助のブログ”より、No.1292インフラの老朽化

日本ではあまり大きくは報じられませんでしたが、5月にアメリカで老朽化したダムが2つ決壊したそうです。 「賀茂川耕助のブログ」では日本に先んじてインフラ老朽化が進んでいるアメリカの状況と、日本の行く末について語っています。 kamogawakosuke.info…

「難解言葉にクイズで挑戦」青木雨彦編

クイズ形式で漢字や言葉の問題を出して、知識を身に着けさせるという本はいくらでも出ていますが、これはコラムニストで有名だった青木雨彦さんの編ということで、少し趣も違うものになっています。 なお、本書発売は1989年ですが、そのすぐ後の1991…

小池百合子都知事再選、ネットジャーナリズムと「普通の人々」の意識の差か。

東京都知事選で現職の小池百合子が再選、それも大差で対抗候補がすべて一本化しても届かないというものでした。 小池知事の問題点についてはネットでは多くの批判がなされていたために、この結果に対してもマイナス評価が多いようですが、その中で「普通の人…

「感染症と文明 共生への道」山本太郎著

今まさにウイルス感染症が世界を覆っているかのような時ですが、この本はそれを扱っているわけではありません。 出版は2011年、SARSまでは内容に含まれています。 著者の山本太郎さんは感染症学が専門のお医者さんですが、実際に感染症対策でアフリカな…

「内田樹の研究室」より「トランプとミリシア」

ミリシアすなわちアメリカの武装市民のことですね。 反人種差別のデモが暴動化することもあったため、トランプが州兵だけでなく連邦軍も動員して取り締まろうとしたものの、多くの人々から批判されて取り消したのですが、そのへんの事情について内田樹さんが…

「美しい言葉づかい フランス人の表現の技術」井村順一著

フランス人は会話好きだそうです。 そして、自らの言語のフランス語の美しさというものも誇りに思っているようです。 そのような、フランス語というものは自然にできてきたばかりではありません。 かなり意識的に磨き上げようとした人々がいました。 17世…

球磨川氾濫。なんとか無事でした。

ブログの中でしばしば「八代在住」ということをほのめかしていましたが、今日はその「八代」という文字が一日中テレビの画面に踊っていました。 御心配頂いた方もいらっしゃったようで、ありがとうございました。 激しい雨音で朝早く目を覚ましたのですが、…

新型コロナウイルス感染者、東京124人、全国で250人、さてどうする。

東京が先行して新規感染者が増加していましたが、移動自粛解除ですから当然のことながら、その他の地域でも増加してきました。 東京が2日連続で100人以上というのも困ったものですが、それ以上に全国で250人というのは恐ろしいことです。 www.yomiuri.co.jp …

石炭火力発電の廃止はエネルギー供給の破綻につながる。本格的なエネルギー使用削減をする覚悟がないならしてはいけない。

石炭火力発電への逆風が強まり、現存の発電所も旧型のものは廃止していこうということです。 理由は相も変わらず「二酸化炭素排出削減」 本当に取るべきエネルギー政策というものについての検討が無いためにこういった無定見な政策横行になります。 www.asah…

大谷義夫医師に対する誹謗中傷について、NHKニュースで解説。

見るともなしにNHKを見ていたら、医師の大谷義夫さんに対する誹謗中傷について報じられていました。 新型コロナウイルス感染拡大が激しかった当初、テレビ番組にも出演が多かった大谷さんですが、そのうちにぱったりと顔を見なくなりました。 その理由はやは…

高速道路完全ETC化?それにしても数字の意味はよく考えなければ。

コロナウイルス感染防止を口実にして、全国の高速道路の料金支払いをすべてETC化しようということです。 www.yomiuri.co.jp 今この時間にも全国の高速道路の料金所では多くの人達が料金収受で働いていらっしゃるのでしょうが、その人件費が高いと思って廃止…

「日本の古墳はなぜ巨大なのか」松木武彦、福永伸哉、佐々木憲一編

日本の古墳は世界的に見ても巨大なモニュメントであるということは言われていますが、実際にはどのようなものか。 2018年に国立歴史民俗博物館が主催した「日本の古墳はなぜ巨大なのか」と題した国際シンポジウムの内容をもとにして本にしたものです。 …

やれやれ、「エコバッグが原因で食中毒の危険」もあるとか。

レジ袋有料化に伴い、バッグ持参の「エコバッグ」が増えるようですが、それが食中毒の原因となる恐れもあるという指摘です。 news.nicovideo.jp農水省がHPの中でも注意喚起をおこなっているようですが、マイバッグを頻繁に洗う人はあまりいないようなので、…

「かぎの話と窃盗リスク」田村祐一郎著

著者は1970年代という、かなり早い時期から大学でリスクマネジメントの講義を始めました。 その当時はまだ「リスクマネジメント」どころか「リスク」自体に対する認識も乏しく、学生の興味をひくためには苦労したそうです。 その中で、外国と日本の違い…

「レジ袋有料化」スタート、実質効果がほとんどない象徴としてだけの制度。

7月1日から「レジ袋有料化」がスタートしましした。 しかし、多くの人がこんな制度は何の役にも立たないことは感じているようです。 diamond.jpダイアモンド・オンラインに垣田達哉さんという方が書いていたのが上記ですが、「レジ袋有料化がプラスチックご…

「日米〈核〉同盟」太田昌克著

現在、日米関係は強固な「日米同盟」であると言われます。 しかし、その実態は〈核〉を中心とした「日米核同盟」であるとも考えられます。 太平洋戦争の終わりに人類史上初めての核爆弾を落としたアメリカと、落とされた日本が戦後は一転して同盟関係となり…

香港の「国家安全維持法」が成立、香港の状況が変化するのは間違いないか

中国で、香港国家安全維持法が成立しました。 イギリス統治から返還された香港ですが、統治方法が変わると混乱するとして「一国二制度」と言われた体制が続けられましたが、それが大きく変わることになるでしょう。 www.yomiuri.co.jp 香港の経済はこれまで…

「精進料理考」吉村昇洋著

「精進料理考」といっても、寺や専門店で作られているあの料理のレシピを集めた本ではありません。 寺院で僧が食べている料理が精進料理と言って間違いはないのですが、その宗教的な背景、歴史、そして寺院での現実など、精進料理をめぐる広い話題を扱ってい…

新型コロナウイルス感染、移動自粛解除は地方での感染者出現を招く

県をまたぐ移動の自粛解除ということで、観光や帰省などでの移動が増加していますが、解除後熊本県で発生した感染者を見ると地方での感染発生の危険性が分かります。 www.nishinippon.co.jp これまで2人の感染者が発生しました。 最初は、福岡で老人ホームに…

「『モナリザ』の微笑み 顔を美術解剖する」布施英利著

「美術解剖学」という学問があります。 特に人間について、筋肉や骨格といった人体の内部の構造を、実際に解剖して知ることで美術表現をより正確にしようというものです。 それがいつから始まっていたのかは分かりませんが、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが…

小島正美さんのFOOD NEWS ONLINE より、「発がん性物質という脅しに敗けない」

毎日新聞記者で、以前から食品や環境に関して科学的にもしっかりとした記事を書いておられた小島正美さんが、少し前から「FOOD NEWD ONLINE」という一般向け解説を書いていますが、そこで「発がん性物質」について解説していました。 foodnews.online 「発が…

「よくわかるクリスマス」嶺重淑、波部雄一郎編

クリスマスといえばキリスト教の行事ですが、日本ではそれとは関係なく商業的なものとして多くの人を熱狂させています。 そのようなクリスマスというものは、歴史的にどういう経緯でできてきたのか、そして世界各地ではどのようなものとなっているのか。 さ…

新型コロナウイルス感染者の増加が続く。都知事選終了までは何もやらないつもりか。

コロナ禍は一段落したかのような雰囲気の中、休業要請が解除とか移動自粛も解除など、すっかり「終わった」感がただよっていますが、東京での感染者検出は連日50人っ前後と多くなっています。 www.nikkei.com 東京以外でも関東や北海道で新規感染者が検出さ…

「医学の近代史 苦闘の道のりをたどる」森岡恭彦著

まだまだ治療の難しい病気はいくらでもありますが、ほんの少し前の状況を考えても多くの病気が治療できるようになっており、寿命も延びています。 特に近代になってからの医学の進歩というものは、非常に大きなものがあったのでしょう。 そのような医学の近…

”賀茂川耕助のブログ”より、No.1291米国こそ人権侵害者

中国が香港の活動を圧迫しようとしている「国家安全法」を制定しましたが、それに対してアメリカが「人権侵害」であると中国を非難しています。 コロナ禍に加えて黒人への暴力が相次ぐアメリカが、他国を非難などとは笑止千万というのが賀茂川さんの意見です…

「家庭のフランス料理」辻静雄著

辻静雄さんは、調理師養成機関として大きな存在となっている辻調理師専門学校を設立し発展させてきた方です。 もとは新聞記者であったそうですが、その後料理の世界に転進しました。 この本は辻さんの著書の中でも非常に早い時期のもののようで、昭和42年(1…

東海道新幹線、「こだま」も非常にスピードアップしている

新幹線も山陽や九州は時々乗りますが、かつて関東在住の頃に頻繁に乗っていた東海道にはほとんど縁が無くなりました。 しかし、あの各駅停車の「こだま」も非常にスピードアップしているという話です。 trafficnews.jp鉄道ライターという児山計さんという方…

「流言のメディア史」佐藤卓己著

「フェイクニュース」や「ポスト真実」といった言葉がクローズアップされています。 しかし、そういった事態は今になって始まったものかどうか。 実は80年前の状況をみてもそういったものがいくらでも見られます。 第二次世界大戦が始まった1939年、ドイツの…