爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「『協力』の生命全史」二コラ・ライハニ著

人類という生物は「協力」をするものであり、その度合いは近い種である類人猿と比べてもはるかに多いものです。 それが他の種をはるかに超えた人類の繁栄につながったとも言えます。 ただし、他の生物種を見てみるとさらに協力するものも見られます。 そうい…

珍しく新聞で脱炭素化技術の批判、京都新聞が二酸化炭素地中貯留と水素を推進する法案を取り上げる。

新聞やテレビなどのメディアでは脱炭素化技術と言われるものを批判することがほとんど見られません。 中には相当胡散臭いものもあるのですが、なぜか口をつぐんでいるように見えます。 しかし、京都新聞では国会で法律制定に向かっている二酸化炭素地中貯留…

「鬼平犯科帳(三)」池波正太郎著

鬼平犯科帳第三巻では、平蔵が火付け盗賊改め方を一時的に解任され休みが与えられたためにその機会に父の墓がある京都を訪れることとなります。 その先で平蔵に最大の危機が訪れ、あやうく命を落とす寸前まで行ってしまいます。 「麻布ねずみ坂」前作で登場…

ラファのパレスチナ人はエジプトに逃れるのか。

田中宇さんの「国際ニュース解説」ではガザ地区ラファに逃れている150万人のパレスチナ難民について書かれていました。 tanakanews.comガザ地区北部からエジプトに接するラファに逃れてきた人々は150万人ということですが、彼らはエジプトに逃れること…

「疫病と日本文学」日比嘉高編

新型コロナウイルス流行というものは、これまでも繰り返し起こっていた疫病流行を振り返らせるものでした。 それをこれまでの日本文学はどのように扱ってきたのか。 日比さんをはじめ文学者たちがそれぞれの専門の時代の文学に見ていきます。 現代小説にもパ…

確定申告の場で「ボイコット」などと言っても通りません。なぜ簡単にできる「自民党に投票しない」ができないのか。

時あたかも納税の確定申告ですが、その場になって「確定申告ボイコット」などと言う声が上がっています。 news.yahoo.co.jpもちろんそれはあのパー券裏金問題から始まり、その裏金収入は脱税ではないかという当然の事実に皆が気づいてきたことから来ています…

半導体製造会社台湾TSMCの熊本工場開所式

世界的な半導体製造会社台湾のTSMCの熊本工場が完成し、開所式が行われました。 1兆円以上の投資額だそうですが、そのうち4000億以上は日本政府から出ています。 kumanichi.com TSMCの日本第二工場も熊本県に進出予定とのことで土地の取得が進められる…

「テオティワカンを掘る」杉山三郎著

テオティワカンとはメキシコシティの北東60㎞に位置する、紀元前後から600年頃まで栄えた古代都市ですが、ほとんど解明されていないということです。 その遺跡を若い頃から掘り続けたというのが著者の杉山さんです。 大きな「太陽のピラミッド」などが…

大相撲、北青鵬が暴力行為で引退、宮城野親方も管理責任

大相撲の宮城野部屋の北青鵬が部屋の後輩力士に日常的に暴力を振るっていたということで、引退勧告されて引退。 宮城野親方(元横綱白鵬)も管理責任を問われて二階級降格、部屋の存続も危うい状況となりました。 news.yahoo.co.jp白鵬は現役時代から相撲協…

「鬼平犯科帳(二)」池波正太郎著

鬼平犯科帳のシリーズ第2巻です。 7編の小説がありますが、その長さはそれぞれのようです。 「蛇の眼」前編で平蔵を暗殺しようと付け狙った蛇の平十郎を一網打尽にします。 「谷中・いろは茶屋」うさぎこと木村忠吾の初登場です。茶屋の女に入れあげた忠吾…

日経平均株価史上最高値越え、しかし興奮しているのはごく一部のようで。

日経平均株価がバブル期につけた史上最高値を更新したというニュースが流れました。 www.sankei.com しかし喜んでいるように見えるのは証券会社やごく一部の投資家(賭博と言った方がよいかも)だけで、経済専門家も冷ややかなように感じます。 実体経済との…

「男性の育休」小室淑恵、天野妙著

男性も育児休業を取るという社会の動きがあります。 共働きの夫婦が大多数を占めていますが、子どもが産まれた後に育児のために休業する育児休業制度を利用する女性は多いものの、まだ父親である男性が育児休業を取るということは少ないままです。 その理由…

洋上風力と水素で地域創生なんていうのは幻想だという、当然の話。

洋上風力発電で水素を作るという夢物語で、地域創生につなげようという話が広まっているようですが、そんなものは幻想だという山本隆三さんという方の書いた記事です。 news.yahoo.co.jp この方がどういった職業をされているのかは分かりませんが、講演で話…

「疑似科学入門」池内了著

著者の池内さんは天文学者ですが、科学とは何かということについても何冊も本を書いています。 この本では科学とは言えない、「疑似科学」について詳しく説明しています。 疑似科学というものにはいくつかの種類があります。 それを三種に分けて論じています…

このところ毎日気温の話題ばかり、そして大谷のキャンプ

それほどテレビをよく見る方ではないのですが、ずっと家にいますので食事の時などはワイドショーやニュースを見ています。 それにしても、このところ話題と言えば気温のこと。(そして大谷のキャンプ) 毎日よく飽きずに続けているものです。 もちろんそれを…

日本の家庭の食卓が壊れたのはなぜか。

日本の食卓が壊れつつあるという本を読み、それについての書評を書いたことに対して、よんばばさんが反応してくれました。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com この本の著者の岩村暢子さんの本は他にも読んでいますが、家庭の食卓状況の調査ということを長く続…

ウクライナの「経済復興推進会議」開催、っていってもまだ戦争終わってない。

ウクライナ戦争はまだまだ先が見えないばかりか、東部ではウクライナ軍が撤退というニュースも流れています。 しかし、それでも日本で「ウクライナ経済復興推進会議」とやらが開かれ、ウクライナ政府高官も来日していました。 www.nikkei.comウクライナ側と…

「鬼平犯科帳(一)」池波正太郎著

亡父の愛読書であったこのシリーズを葬儀の後に形見として貰ってきてから何度か読みました。 それをまた最初から読んでみようと思い立ちました。 全巻揃っていますので、結構時間はかかりそうです。 これがその第一巻、長谷川平蔵が最初に火付け盗賊改め方に…

八代市立博物館未来の森、冬期特別展「武将の備え」見てきました。

八代市立博物館の冬期特別展として開かれているのが、「武将の備え」、八代城主松井家の武器と武具を展示していました。 会場で貰ったパンフレットを紹介します。 裏面には代表的な展示品がいくつか。 細川藩家老で八代城主であった松井家には数々の文化的な…

「ぼっちな食卓 限界家族と『個』の風景」岩村暢子著

岩村さんは家族の食卓の光景を調査しその家庭環境を分析するという活動を20年にわたって続けれ来られ、これまでも何冊かの本を書いています。 私もその前著は読んだことがあり、現在の日本の家庭というものがかなり危うい状況だと感じていました。 「家族の…

八代市松井神社の臥龍梅、満開となってはいるが樹勢の衰えは明らか。

江戸時代初期に細川三斎(忠興・ガラシャの夫)が手植えしたと伝えられる、八代市松井神社(八代城北の丸跡)の臥龍梅が満開となりました。 しかし伝説通りならもう樹齢400年、樹勢の衰えは隠せないようで、かつてのように花が咲き乱れるといった風情は無…

「ガリツィアのユダヤ人」野村真理著

ガリツィアというのは現在はポーランド南部とウクライナ西部を含む地域を指します。 その中心都市リヴィウの名はよほどの専門家でなければ知らなかったのですが、ロシアによるウクライナ侵攻では何度もニュースに登場するようになりました。 この地域にはか…

再生可能エネルギーは化石燃料を越えられない。杉山大志さんの極めて当然な指摘。

キャノングローバル研究所の杉山大志さんが、日刊工業新聞に書いていたものですが、「再生可能エネルギーは化石燃料の経済性を越えられない」という当然の話です。 cigs.canon太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーが増えていると言われていますが…

再生エネルギーの循環?、どこがおかしいのか分かるかな。

テレビ高知でドイツ取材をして「再生エネルギーを循環使用」したというバイオマスの木質ペレット製造施設について紹介したということです。 news.yahoo.co.jp ドイツがバイオマス発電の先進国なんていう話は知りませんでしたが、上記記事を見ると皆が感心し…

夢の話「大学院進学を考える」

また半世紀も前の状況を夢に見てしまいました。 私は大学院修士課程に在籍しているようです。 専攻分野は微生物の発酵。 ジャーファーメンター(培養装置)でいくつかの微生物を混合して培養する実験をしようとしています。 どうやら複雑系の解明をするのに…

「古代東アジアの女帝」入江曜子著

東アジアでは男尊女卑の傾向が強かったのですが、それでも古代には女帝が出現した時がありました。 特に7世紀には日本、中国、朝鮮で女帝が君臨した時代でした。 それはどういった様相だったのか、日本の推古、持統など、朝鮮(新羅)の善徳、真徳、そして中…

岸田もやる気が全くないことが露呈する、ずさんアンケート。

自民党が議員に対して行った「裏金」アンケートはそのあまりにもずさんな内容に批判を集めています。 www.tokyo-np.co.jp聞いたのは2点だけ、「記載漏れの有無」「5年間の不記載額」だけで、肝心の裏金の使い道やこうなった経緯などについては何も聞いてい…

「教養としての 日本古典文学史」村尾誠一著

日本の古典文学は1300年にわたり書き続けられてきました。 その幾分かは見聞きしていますが、詳細まではまるで頭に入っていません。 この本ではその文学史というものを時代を追ってみていきます。 分かったようなつもりでいたものでも、知らなかったこと…

マイナンバーカード破損の恐怖。常時持ち歩きがいかに危険か。

マイナンバーカードの健康保険証化は議論もせずに政府にゴリ押しされました。 運転免許証との一体化も画策されているようです。 しかしこのような状況でカードを常時携帯するようになった場合の危険性について東京新聞で実例があげられていました。 www.toky…

バブルかそうではないか。そもそもバブルとはいったい何なのか。

株価の上昇が続き、あのバブル期の最高値に近づいてきたことで、この上昇がバブルかそうではないかといった議論がされているようです。 危険性を指摘する人もいますが、かつてのバブル期の状況といかに違うかということを言いバブルではないという論者も多い…