「おいしい、健康」というサイトで松永和紀さんが連載している「読む、えいよう」の中で「食の安全と健康」というコーナーの最新記事です。
少し感染者発生が減っていたノロウイルスですが、また増加しているということです。
ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝に多く生息していて、加熱不足の貝を食べることによる感染が多かったと言われていますが、最近では貝のウイルスは良く検査されていて少なくなっています。
しかし、調理者などが感染していてそれが食品に移ることにより感染が拡大するという多様な感染ルートが問題となっています。
記事中にもありますが、パンの製造会社で検査担当の人が感染しており、パンを一枚一枚手に取って検査したためにパンにウイルスが付着して多数の人が発症したことがあったそうです。
ノロウイルスはごく少数のウイルスが体内に取り込まれてもそこから増殖し発症しますので食品製造や飲食業の担当者は細心の注意が必要です。
細心の注意といっても、入念な手洗いと「塩素系殺菌剤による」殺菌です。
ここが一番のポイントではないでしょうか。
ウイルスは多くの場合はアルコール系殺菌は無効であり、塩素系などでなければ効果が無いのですが、たまたまコロナウイルスにはアルコール殺菌剤が有効であったためにそれが広く使われるようになりました。
塩素系などと異なり、使用後は蒸発して無くなりますので後を水ぶきする必要も無く、簡単に使用できることから至る所にアルコール除菌剤が置いてあるという状況です。
以前はまだ「ウイルスにはアルコールは無効」という意識があったのですが、それが全く無くなってしまったようにも思います。
今一度、注意を喚起すべきことかもしれません。