爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

科学全般

「リスク評価はファクトではない その2」リスク学者永井孝志さんのブログより。

永井孝志さんのリスク学に関するブログでは、リスク学というものについての基本的な概念についても繰り返し解説されています。 「リスク評価はファクトではない」その1については紹介しましたが、続いてその2が公開されました。 nagaitakashi.net ここでは…

「栄養を科学するブログ」より「食を測ることの難しさ」

栄養疫学研究者の村上健太郎さんたちが書かれているブログ、「栄養を科学するブログ」で「食を測ることの難しさ」という記事が出ていました。 kmnutri.com 人間は食物を食べることで生きているのですが、その食べ方の状況によって健康を損なったりすることも…

生物多様性を守ろうなどと簡単に言うけれど、その覚悟は大変なものだということ。

SDGsの中でもうたわれている、「生物多様性」ですが、それがどういったものか、認識は進んでいないものと思われます。 sdgs.media SDGsの17の目標の中で、生物多様性に関係するのは主に14、15の「海・陸の豊かさを守ろう」というところでしょう。 これ…

「地球科学者と巡る ジオパーク日本列島」神沼克伊著

ジオパークは世界遺産と同様にユネスコによって推進されている運動ですが、世界遺産ほどの知名度は無いようです。 しかし、日本列島というのは地学的な眼から見るとその様々な現象が集まっているかのような場所であり、2021年の時点で世界遺産認定が23である…

「人口減少社会のデザイン」広井良典著

千葉大学から現在は京都大学に移られている広井さんは科学哲学、公共政策といった分野の研究者ですが、「定常社会」というものについて書かれているものがあり注目しています。 この本では「人口減少社会」というものをどういう風に考えていくかということを…

「言語学バーリ・トゥード」川添愛著

「バーリ・トゥード」とはポルトガル語で「なんでもあり」を意味するそうで、ブラジルで流行していた格闘技の名前だそうです。 この本は言語学者の著者が、言語学についてユーモアたっぷりのエッセーを書くというもので、東大出版会の月刊冊子「UP」に連載さ…

「GIS 地理情報システム」矢野桂司著

かつては地図といえば紙のものだったのですが、今ではデジタル地図が便利に使えるようになってきました。 このようなデジタル地図を支えている技術がGIS、地理情報システムというものです。 これを駆使することで、ビジネスや行政も効率的に運用できるように…

富士山周辺でやや大きい地震発生、「富士山噴火と直接の関係はない」とは言うけれど。

富士山周辺でやや大きい地震が発生、気象庁は「富士山噴火と直接の関係はない」と会見で発表しました。 www.nikkansports.com しかし、政府や行政、いわゆる専門家などの言うことは「疑ってかかる」という美徳?を持つ私ですので、本当かどうか調べてみまし…

「美しすぎる地学事典」渡邉克晃著

地球では地底のマグマの動きと豊富な水の循環によって多くの風景が作られています。 非常に美しい風景というものの作られた成因は実は地学的な動きによって出来上がっているということでしょう。 この本ではそういった美しい風景写真を並べ、それがどういっ…

リスク学者永井孝志さんが「予防原則」について解説

いつも参考にさせていただいている、「リスク学」の永井孝志さんのブログで、「予防原則」について解説されていました。 nagaitakashi.net 私もこの「予防原則」という言葉が非常に安易に使われていることにはこれまでも何度も取り上げています。 「何らかの…

「絵と図でわかる データサイエンス」上藤一郎著

ビッグデータなどと言う言葉がニュースを飛び回るようになっていますが、内容についてはそれほど広くは理解されていないようです。 データを扱う「データサイエンス」という分野もそれが何であるかということはあまり考えられていません。 多くの人はデータ…

「トンデモ科学を撲滅せねばと思う前に考えること」リスク学者永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんのブログのリスク論は非常に興味深いもので、毎回参考にさせていただいていますが、今回は少しリスクとは離れて「トンデモ科学」論です。 nagaitakashi.net まだかなり大きな問題となっていますが、「反ワクチン論」というものがあり…

結婚はリスクなのか、リスクを下げるのか、リスク学者永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんが書いているブログで、興味深いことが書かれていました。 「結婚とリスク・幸福」ということです。 結婚がリスクなのか、幸福なのか、あまりそういったことは考えたこともないので、意外な気もします。 nagaitakashi.net結婚も含め、…

新型コロナウイルスの飲み薬、パクスロビドの解説

ファイザー社が開発中の新型コロナウイルス感染症の治療薬、パクスロビドが中間解析結果で有効性ありということで、この後アメリカで緊急使用申請が行われるそうです。 この薬について、また忽那賢志さんが解説記事を書いています。 news.yahoo.co.jpすでにM…

厚労省が「エアロゾル感染」認めるって、何を今さら。

新型コロナウイルスの感染は専門家は「エアロゾル感染」すなわち、いわゆる「空気感染」であると繰り返し主張していたにもかかわらず、厚労省はかたくなに「飛沫感染」と「接触感染」だと言い張ってきました。 しかし、ようやく「エアロゾル感染」もあるとい…

「核のゴミ 『地層処分』は10万年の安全を保証できるのか?!」古儀君男著

原子力発電所から出る強い放射線を出す「核のゴミ」はその処分方法がきちんと固まっておらず、論議を呼んでいます。 この廃棄物は10万年以上は強い放射線を出すため、その期間は地中深くに埋めるという、「地層処分」を目指していますが、その候補地はまった…

「歴史を変えた自然災害 ポンペイから東日本大震災まで」ルーシー・ジョーンズ著

地震・津波、火山噴火、水害など自然災害というものは人間の営みなどはあっという間に崩してしまいます。 そのような自然災害を歴史にたどるとその傷跡の大きさに驚きます。 日本は特に自然災害の多い地域ではありますが、世界のその他の地域でも決して災害…

永井孝志さんの「リスクを考える」ブログより、「はちみつやミツバチはどのような農薬で汚染されているのか」

はちみつがグリホサートという農薬で汚染されているというニュースが流されているということから、リスク学者の永井孝志さんが、はちみつおよびミツバチの農薬汚染について調べています。 nagaitakashi.net こういった話題は時折流されますが、実際にはちみ…

ゲノム編集農産物の次の開発目標は、FOOCOM.NET専門家コラムで白井洋一さんの解説。

これまでの遺伝子操作技術とは異なり、外部からのDNA導入をせずにその生物自体の遺伝子を改変することで有効な変化を起こさせるという、ゲノム編集技術はすでに実用化段階に入っています。 これを使って育成されたGABA高生産性のトマトと、肉厚のマダイがす…

「感染の法則」アダム・クチャルスキー著

いまだに猛威を奮い続けるウイルス感染症ですが、その報道の中で「感染モデル」というものが説明されていることがあります。 そんな数学的なモデルが実際に役立つのかと疑問もありましたが、この本はそれについて分かりやすく解説しています。 著者のクチャ…

忽那賢志さんの記事より「飲めるコロナ治療薬モルヌピラビル」

新型コロナウイルス感染症についての数少ない情報源の一つである、感染症専門家忽那賢志さんが、メルク社が開発している新型コロナウイルス感染症の治療薬「モルヌピラビル」について解説記事を公表していました。 news.yahoo.co.jp 死亡患者を50%減少させ…

「禍いの科学 正義が愚行に変わるとき」ポール・A・オフィット著

科学はいつも正しいわけではなく、時にはとんでもない愚行に化してしまいます。 そのような7つの話を、数々の受賞歴をもつ医学者でありながら一般向けの著書も多く出版しているオフィットさんが生き生きと描きます。 取り上げられているのは、アヘンとその誘…

忽那賢志さんの「読んではいけない反ワクチン本」文春オンラインで全文公開

いつも大変参考にさせていただいている、忽那賢志さんですが、「読んではいけない反ワクチン本」という文章を文春オンラインで全文公開ということです。 ワクチンについての疑問や批判は多数現れていますが、中にはまったくの偽情報というものもあるようです…

「世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史」スティーブン・ジョンソン著

人類の文明がどのように進化してきたか。 そこにはそれが無ければ現代文明が無かった、あるいはかなり違ったものになったような重要な発明と発見があります。 そのような6つのもの、「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」と取り上げそれらがど…

「NATROMのブログ」より、「裁判事例から学ぶ健康情報の読み方」

今回のNATROMさんのブログは、「裁判事例」についてのものですが、NATROMさん自身が裁判の証人としてかかわったということです。 natrom.hatenablog.com ある企業(一応匿名にしてあります)の販売するA飲料水というものに対し、専門家が批判的な記事を書い…

誤った安心感を与える「人工酵母で雑草からエタノール」

MITの研究者たちが雑草のセルロースをエタノールに変える人工酵母を開発し、バイオエタノール製造に進んで行くそうです。 fabcross.jp 記事中にもあるように、現在のバイオエタノールと称するものはおもにトウモロコシを原料に作られていますので、食料と競…

リスク学研究者永井孝志さんのブログより「デパ地下とロックフェス」

リスク学の研究者でブログ「リスクと共により良く生きるための基礎知識」を連載している、永井孝志さんが最近の話題が集まっている「デパ地下」と「ロックフェス」について比較しています。 nagaitakashi.net 専門家の指摘ではデパートの食品売り場、いわゆ…

「暇と退屈の倫理学」國分功一郎著

暇で退屈、よく感じることですが、それについて哲学的な考察を行います。 哲学者の國分さんが書く本ですから、簡単なはずはないですが、新書サイズながら437ページの本はかなりの分量でもあり、読み通すのは大変なものでした。 しかも、結論の部分に、「この…

アルミの削りくずを水と反応させて水素発生、できるのは確かだがそんなもの実現できるはずもなし。

福岡工業大学というところで、アルミ加工工場などから生じるアルミの削りくずを使って水と反応させ「クリーンエネルギーとして期待される」水素を発生させるという研究?(ままごと?)をやっているそうです。 www.jc.fit.ac.jpこんなものがニュースで流れて…

「人間の本質にせまる科学 自然人類学の挑戦」井原康雄、梅崎昌裕、米田穫編

人類学といえば日本では「文化人類学」の方が盛んなのですが、自然人類学も広い範囲の学問領域であり、研究が進められています。 この本は、その自然人類学の概要をとらえることができるように、各分野の専門家がそれぞれの領域をコンパクトに解説し、その結…