爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

科学全般

勝手な教育論

数日前に「研究職ママさん」の書いた記事に触発されて「学校教育と社会的活動能力の差」について書いてしまいました。 (研究職ママ様、何度も勝手に引用して申し訳ございませんが、話の導入部として非常に面白いので使わせていただきました。ご了承ください…

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …

「嗅覚はどう進化してきたか」新村芳人著

「匂い」を感じるとはどういうことなのか。 その機能を研究していくと不思議な生物の働きが分ってきます。 香料というものは、人類の文化が生まれた当初から重要な働きをしていました。 イエスが産まれた時に東方からやってきた三賢人は黄金・乳香・没薬の贈…

肉食系男子は持続社会(定常社会)には邪魔なのか。(女子も含む)

私と非常に近い考え方をしていたということで、かつてはお互いのブログを頻繁に行き来していた「雑草Z」さんという方が居ます。 「雑草の言葉」というブログをされていたのですが、何やらトラブルが多発したということで長い間休眠されていました。 しかし、…

電力供給逼迫、長崎県の石炭火力発電所で重油燃焼対応

強い寒波の影響で電力使用が急上昇、供給が逼迫し危険な状況となっています。 昨日は関西電力で99%まで行ったとか。 供給不足となると突然の停電が大規模に広がる危険性もあります。 そんな中、九州電力(九電ではなく電源開発でした、訂正します)の長崎…

「感染症、AI新時代を生き抜く 科学知識の身につけ方」竹内薫著

サイエンスライター、(本書の著者肩書には「科学作家」とあります)で数多くの著書を書いている竹内薫さんが、感染症やAIの脅威(この2つを並べるのもなんですが)に立ち向かうために読んでおくべき本をあげているという本です。 前書きには「私は”本を読…

アスベストが混入した珪藻土マットはどの程度危険なのか。

珪藻土マットというものが結構売れているようですが、その製品に発がん性のあるアスベストが混入されているものが発覚したということが話題になりました。 それについて、リスク学研究者の永井孝志さんが解説をしていました。 nagaitakashi.net まず、「基準…

「かけひきの科学」唐津一著

「かけひき」というとポーカーなどのゲームで様々な手を使って勝ちを収めるというイメージがありますが、実は国と国との外交、戦争、会社の間の競争などあらゆる交渉には付き物です。 それが分かっていない日本の国家外交は上手く行かないというのも明らかで…

「歩行者事故はなぜ起きるのか」松浦常夫著

自動車の性能が向上し事故があっても自動車乗員の被害は少なくなりましたが、歩行者の被害はなかなか減ることはありません。 そこには歩行者の心理、道路などの構造、運転者の死角など多くの要素がからんでいますが、これまでは中々そこを詳しく掘り下げた研…

「人類を変えた素晴らしき10の材料」マーク・ミーオドヴニク著

材料といえば何かを作るための元になる物質という意味で使われる言葉ですが、「材料科学」と言えば科学の一分野で様々な用途のために使われる物質、およびその新材料を作り出すという機能を持つものです。 著者のミーオドヴニクさんはその材料科学の研究者で…

ゲノム編集トマトが誕生、報道には各社でかなり差がある。

ゲノム編集という遺伝子技術を用いた農作物が開発されており、それがどのような形で流通されるかということも問題となっていますが、その手法で作られたトマトが登場するということが話題になりました。 www.nikkei.com 筑波大学とサナテックシードという会…

「空間除菌」なんていうものを「勧める医師」ってどんな連中なの。

中々抑えきれないコロナウイルス感染の世の中で、「除菌」のCMがあふれ、「健康食品」と同程度かそれを上回るほどの勢いでテレビに流れ続けています。 中でも「空間除菌」というものが猛烈な勢いで売り込まれており、飲食店などでも藁にも縋る思いでそういっ…

農薬の残留基準を越えたらどうなるか、リスク学の永井孝志さんがさらに詳しい解説。

先日起きた福岡での残留農薬が基準越えのシュンギクが発生した事例について、速報はお伝えしましたが、リスク学の永井孝志さんがさらに詳しい解説を書かれていました。 nagaitakashi.net このような件が発生した場合、色々な記事も出ますが内容がでたらめな…

EPR(Energy Profit Ratio)の低いエネルギー源に頼るとどうなるか。

EPR(Energy Profit Ratio)、日本語では「エネルギー収支比」となります。 いろいろなエネルギー源を比較する有効な指標です。 これは、以下のウィキペディアにもあるように、「生産エネルギー/投資エネルギー」すなわち、投入したエネルギーに対し得られる…

福島で洋上風力発電が採算合わずに撤去、このニュースが流れるそばから、風力発電注力との政府発表

福島県沖の海上に作られた洋上風力発電が、まったく採算が合わないとして撤去されるそうです。 news.livedoor.com ところが、このニュースの流れるのと同時に、政府方針で風力発電に注力し2040年までに大型火力発電所30基分に拡充とか。 www3.nhk.or.jp上記…

「NATROMのブログ」より「低気圧の体調不良には五苓散が効くのか?」

ニセ医学と闘う内科医、NATROMさんの「NATROMのブログ」に新記事「低気圧の体調不良に五苓散が効くのか?」が掲載されていました。 医療の状況が厳しくなっていますが、少し緩和した時に書かれたのでしょうか。 natrom.hatenablog.com 読者からのリクエスト…

「空間除菌」が効果があるなら病院でやっているはず、あまりにも当然な内科医の指摘

「空間除菌」をうたう機器や除菌剤のCMがあふれていますが、それについて内科医の酒井さんが朝日新聞デジタルに書かれています。 www.asahi.comコロナ禍がなかなか終息しないため、「偽りの安心感」が求められているという社会的な心理があるのでしょう。 ス…

「世代間倫理」はなぜ受け入れられないどころか一瞥すらされないのか。

世代間倫理というものに触れ、これまでいろいろと社会の不合理に悩んできたのが一気に目の前が明るくなったような思いがして、何度かそれについて書いてきました。 sohujojo.hatenablog.com しかし(まあ当然でしょうが)社会の不安も募るなか、後の世代のこ…

SDGsという言葉がよく聞かれる。本当に分かっているのか。

SDGS(Sustainable Development Goals)という言葉がよく聞かれます。 imacocollabo.or.jpこれについては今年の初めにもおかしな現象だと思い指摘しました。 今もほとんど想いに変わりはないのですが、ニュースで「子供たちにもこの意義を伝える」なんていう…

「大豆食品が前立腺がん死亡リスクを高める」小島正美さんのフードニュースオンラインより

小島正美さんが連続して食品関連のニュースを書いておられる「フードニュースオンライン」で、大豆食品の摂取が前立腺がんによる死亡リスクを高めるという研究結果が発表されたという件について触れていました。 foodnews.online国立がん研究センターが行っ…

「もうダマされないための『科学』講義」飯田泰之+SYNODOS編、菊池誠、松永和紀、伊勢田哲治、平川秀幸著

シノドスとは、社会学や現代思想、政治経済など他分野のセミナーを開催するという活動をしており、この本は特に2010年より「科学シリーズ」として開いていたものをまとめたものです。 ただし、2011年に起きた東日本大震災と福島原発事故によって科学…

「トコトンやさしい アミノ酸の本」味の素株式会社編著

アミノ酸という生物にとっては非常に大切な成分について、アミノ酸各種の製造では日本ではトップ企業である味の素株式会社が様々な方向からやさしく解説をした本です。 アミノ酸といって何が思い浮かぶか、アミン酸飲料といったものであったり、あるいはタン…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。(続)

政治家の発言などほとんど重さもないもので、「国際的な約束」だろうが何だろうが踏み倒すのが通例ですが、一応はそれを目指したポーズだけは取ろうとするでしょうから、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」で進もうとだけはするでしょう。 その排出量から…

リスクと幸福はどんな関係にあるのか。リスク学研究者永井孝志さんのサイトより

リスク学研究者の永井孝志さんが定期的に更新されているサイトの最新記事です。 nagaitakashi.net リスクといってもいろいろありますが、肉体的なリスク(健康面等)の他に、精神的、社会的リスクも含めた統計データを整理したということです。 この中で示さ…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。

相次ぐ気象災害を恫喝の種に使って、どうしても二酸化炭素排出を無くさなければならないという、決して証明はされていない科学の仮説から大きな方向性の決定をしてしまっている世界ですが、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」という目的を日本も決めてし…

ファイザーのコロナワクチン開発について、BBCの報道姿勢は冷静

ファイザー株式会社が開発中のコロナウイルスワクチンがかなり有効である可能性が合うということは、日本のニュースでも報じられました。 しかし、そこでは「90%の有効率」であるとか、「来年までに数億回分の供給」といったプラス面のことばかりが取り上…

「日本人の9割がやっている 残念な健康習慣」ホームライフ取材班編

「体に良い」と思ってやっていることが逆効果だったということはかなりありそうです。 それらを列挙して簡単な説明を施したという本です。 「ホームライフ取材班」というグループの編纂をいうことですが、どういう人々か説明はありません。 「糖質制限ダイエ…

「これから始まる自動運転 社会はどうなる⁉」森口将之著

自動車を自動的に動かしてやろうという自動運転、今も精力的に研究が続けられ色々なニュースが流れてきます。 この本は2017年の出版ですが、どんどんと状況は変化しているようです。 自動運転が生まれた理由としては、高齢者ドライバーの増加やトラック…

「研究不正」について、NEWSWEEK JAPANで岩本伸宣さんが書いています。

この記事の表題は「日本で研究不正がはびこり、ノーベル賞級研究が不可能である理由」というものですが、まあ「ノーベル賞」云々は読者の目を引くためのものであり、記事の主要な点はあくまでも「研究不正」に関するもののようです。 www.newsweekjapan.jp岩…

「科学技術の失敗から学ぶということ」寿楽浩太著

本書「はじめに」に書かれているように、畑村洋太郎さんが「失敗学」というものを提唱し「失敗学のすすめ」という本を出版したのは約20年前の2000年のことでした。 それは多くの人に大きな影響を与えたのですが、それで失敗を繰り返さなくなり事故や災…