爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品問題

小林製薬の紅麹サプリ事件、原因は本当にプベルル酸なのか。

小林製薬の紅麹サプリを食べて腎臓疾患となり死亡者まで出たという事件で、その原因物質が青カビがつくる「プベルル酸」という物質ではないかという話が、やや唐突に出てきましたが、今のところそれを疑うといったものはあまり出てこないようです。 私も一応…

サプリの不都合を指摘、ただしアメリカの話

小林製薬の紅麹事件で、機能性表示食品や健康食品サプリといったものに対する目が厳しくなっています。 しかしサプリメントに関してはアメリカの方がはるかにひどい状況です。 日本もそれを追ってしまったかのようです。 アメリカの状況について、GIGAZINEに…

ようやく認識された危険性、「機能性表示食品」制度そのものに問題点があった。

小林製薬の紅麹サプリによる被害が徐々に明らかになり、その大きさに驚かされます。 製造上の問題点や異常発覚の後の小林製薬の対応のまずさなども出てきていますが、そもそも「機能性表示食品」という制度自体にこういった危険を生む要因があったということ…

「ベニコウジ色素」と「小林製薬の食品原料紅麴」は別物。FOOCOM.NETで森田満樹さんが解説。

小林製薬の紅麴サプリによる健康被害はさらに広がりを見せていますが、案の定というかなんと言うか、食品添加物の「ベニコウジ色素」をも危険視する風潮が始まっており、それについて食生活アドバイザーの森田満樹さんがFOOCOM.NETで詳しく解説されていまし…

紅麹事件、被害も影響も広がる

小林製薬の紅麹サプリによる健康被害は死者発生も判明、供給を受けていた商品の回収も広がるという事態になっています。 news.yahoo.co.jp 長期間飲み続けていた人が腎障害で亡くなったという死亡事例が2件判明、入院患者も増え続けているということです。 …

小林製薬の機能性表示食品で健康被害か。

小林製薬が発売していた機能性表示食品で腎臓に障害が出たという被害が出たとして謝罪、製品回収を行っています。 www.sankei.com当該製品は紅麴の成分を配合したという機能性表示食品のサプリメントだということで、腎疾患の被害が相次いで報告されたという…

「生食のはなし リスクを知っておいしく食べる」川本伸一編集代表

生食(なましょく)というものに対する日本人の嗜好というのは世界でも稀なほどのものですが、それが多くの食中毒の原因ともなっています。 そこでいろいろな食物を生で食べるということの現状、危険性などを専門家が詳しく解説してやろうという本です。 読…

「リンの過剰摂取が危険」という記事が目につきますが。

リン(P)という元素は体内で非常に重要な働きをしているのですが、一方で過剰摂取は危険という話もたくさん出ています。 特に食品添加物に多いとして、その害を強調する理由にも使われます。 news.yahoo.co.jp上記の記事も某大学教授の話として過剰摂取のリ…

フリーラジカルも悪いばかりではない。抗酸化物質の摂りすぎも悪影響。

「フリーラジカル」といえば体の中でガンの原因となったり老化を進めたりと悪いばかりのように言われています。 フリーラジカルを抑制する効果があるとされているのが、抗酸化性物質でこれを含むと言われるサプリメントを摂取することが健康のためのように言…

「ぼっちな食卓 限界家族と『個』の風景」岩村暢子著

岩村さんは家族の食卓の光景を調査しその家庭環境を分析するという活動を20年にわたって続けれ来られ、これまでも何冊かの本を書いています。 私もその前著は読んだことがあり、現在の日本の家庭というものがかなり危うい状況だと感じていました。 「家族の…

恵方巻食中毒原因はノロウイルスと黄色ブドウ球菌か

まだ確定情報ではないようですが、島根県浜田市と姫路市で起きた恵方巻による集団食中毒の原因が、浜田市のものはノロウイルス、姫路市は黄色ブドウ球菌であったようです。 どちらも非常に発生頻度の多い食中毒菌ですが、恵方巻という異常な状況下での発生と…

各地で恵方巻による集団食中毒発生。

恵方巻の大騒ぎは残品廃棄の問題が大きく取り上げられますが、今年は食中毒発生があちこちで大規模に起きているようです。 news.yahoo.co.jp www.bengo4.com島根では100人以上、姫路でも数十人で症状確認とか。 おそらくその他にも発生事例はあるのではな…

地震被災地での炊き出しの豚汁にミネラルサプリ投入?

あまり確実とは言えない情報で、取り上げるのもどうかと思ったのですが、やはりちょっと黙ってはいられない問題です。 「被災地の炊き出しで、提供する豚汁にミネラルサプリを投入していた」という話です。 times.abema.tvabemaヒルズという情報源ですが、ど…

「幻の麵料理 再現100品」魚柄仁之助著

明治以前の日本の麺料理といえば小麦粉を練ったうどんやそうめん、そばといったものだったのでしょう。 しかし現在では様々な麺が存在しています。 ただし、中華料理やイタリア料理などに由来しているようではあるものの、その原型からははるかに離れた日本…

「〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史」畑中三応子著

日本食礼賛という風潮がもう長いこと社会を覆っているようです。 「和食」のユネスコ無形文化遺産登録ということもそれを後押ししました。 しかし、その「和食」と言われているものなど、どの時代、どの地域に存在したか、ほとんど無かったものだともされて…

アニサキスの食中毒防止に電撃ショック作戦

サバやサケ、イカなどの刺身に潜んでいて食中毒の原因となるアニサキスは多くの中毒患者の発生につながっています。 加熱はもとより、冷凍しただけでもアニサキスは死んでしまうため、不安はなくなるのですが、どうしても生で刺身を食べたいという人が多いた…

「高島屋ぐちゃぐちゃケーキ事件」高島屋の対応が悪く長引きそう。

もう「高島屋ぐちゃぐちゃケーキ事件」で名が残りそうな情勢ですが、高島屋の経営者が「責任は高島屋にあるが原因追及は困難」と表明したことでさらに批判を集めています。 これについて、東北大学特任教授という増沢隆太さんの監修で記事が出ていました。 b…

ペットボトルの使いまわしは危険です。

ペットボトルの使いまわし(自分で再利用)はしてはいけないという話です。 ペットボトルを使い回ししてはいけない!『絶対NGな理由』3選 (msn.com) シュフーズというところで出ていたものですが、使い終わったペットボトルを水筒代わりに使う人もいるという…

国産小麦は難しい。カビ毒が検出された件について松永和紀さんの解説。

パンやうどんなど小麦製品の売り文句には「国産小麦使用」という言葉が並ぶことが多いようです。 しかし実際は国産小麦には危険性が存在します。 日本ではどうしても収穫期に雨が多いことがあり、カビの発生とそのカビが作るカビ毒が検出されることがありま…

「デスマフィン」事件の余波?、ひどい風評被害発生

考えられないような食品取扱で大規模な食中毒を引き起こした「デスマフィン」事件でしたが、その風評被害が発生しているという話です。 (事実関係はまだ完全に把握できていませんが、出店業者の発表はあるようです。ただし”会場側”というのがどこかというこ…

「無添加手作りマフィン食中毒」問題について松永和紀さんが解説(決定版?)

東京ビッグサイトで開かれたイベントで発生した「無添加手作りマフィン」による食中毒事件は大きな関心を集め、「無添加が悪い」といった論調も多いようですが、実際のところ添加物で腐敗を防ぐようなことは難しく、もっと基本的な問題があるようです。 それ…

野菜や芋類など、甘い美味いの大合唱。甘ければ良いのか。

先日、毎月診察に訪れている病院に行ったところ待合室のテレビに流れていた番組の話です。 いつもは見ることもない番組ですが、病院待合室とあってはチャンネルを変えるわけにもいかず見るともなしに見ていました。 熊本ローカルの番組で県内の食べ物や農産…

青森県八戸市の弁当業者吉田屋の駅弁による食中毒は黄色ブドウ球菌やセレウス菌が米飯に繁殖したものか。

青森県八戸市の弁当業者吉田屋の駅弁を食べた人が多数食中毒症状を呈したのは米飯が黄色ブドウ球菌やセレウス菌に汚染されていたためということです。 www.yomiuri.co.jp各地の駅弁大会にも出品している業者であったため、患者は全国各地で発生するという事…

「ケンミン食のなぜ」阿古真理著

「秘密のケンミンショー」というテレビ番組があり、都道府県それぞれの特色がある日本でその地域独特のもの、特に料理などを紹介するというもので、もう長く続いています。 本書著者の阿古さんは主に食文化についてあれこれと書いているのですが、その番組か…

「食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史」ルース・ドフリース著

人類がたどってきた道はその根本に食糧をどうやって得てきたかということと関わっています。 この数百年に人口が爆発的に増加しているのもそれを支えるだけの食糧生産があってこそのことです。 しかし何を食べていくかということはそれをどうやって得るかと…

「古代ワインの謎を追う」ケヴィン・ペゴス著

著者のペゴスさんは特派員などを務めてきたジャーナリストで、特にワイン専門ではなかったのですが、ヨルダンに滞在していた時にたまたまホテルの部屋の冷蔵庫に備え付けられていたワインを飲む機会がありました。 普通はそのようなホテルに置いてあるワイン…

AF2(フリルフロマイド)は悪の添加物だったのか。

AF2といえばかつて豆腐や魚肉ソーセージなどにも殺菌料として使われていた添加物ですが、発がん性があるとして使用禁止となりました。 しかしその発がん性を確認した試験には多くの疑問があったという報告があったそうです。 FOOCOM.NETで斎藤勲さんが紹介し…

熊本県の料理店でカンピロバクター食中毒発生。「加熱不足」ではなく初めから加熱する気は全く無し。

熊本県内の料理店で生の鶏肉料理を食べた客7人がカンピロバクター食中毒になったという報道がありました。 県の発表資料です。 www.pref.kumamoto.jp 若い男女のグループだったようですが、11人で食事に来てそのうち7人が発症しました。 ニュースでは「加熱…

アスパルテームの安全性について、畝山千賀子さんにインタビュー

IARC(国際がん研究機関)でアスパルテームの発がん性の分類を2Bにしたということが大きく報道されましたが、それについてFOOCOMNETで森田満樹さんが畝山千賀子さんにインタビューした記事が掲載されました。 foocom.net 畝山さんは国立医薬品食品衛生研究…

「食べるとはどういうこといか」佐藤洋一郎著

本書は「食べる」ということについてありとあらゆる方向から見ていこうという、非常に欲張った内容となっていますが、これは著者の佐藤さんの「食文化をトータルに考える学問は無い」という思いからできているものです。 学問の分野というものはどんどんと細…