爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年年頭の「今年の予言」の総括

今年1月1日に掲載した「今年の予言」の答え合わせ、総括です。 sohujojo.hatenablog.com あまりの的中ぶりに、自分でも恐ろしくなるほどです。なんちゃって。 当たるように書いているので当たっているだけですが。 それでは一つ一つ。 まずは、言うも愚か…

社会随想、読解力などについてその3

4.高度な読解力とは、国語教育もレベル分け 「高度な読解力」が必要な例として、哲学論と高度な心理描写を扱う小説をあげました。 他にもざっと考えただけでも、法律関係の文章、理系の学術論文(医学を含む)といったものが思いつきます。 ただし、これら…

2019年を振り返る 10月~12月

今年を振り返るシリーズ最終回です。 10月 ★消費税率が8%から10%に変更された。同時に食料品などを8%のままとする軽減税率やキャッシュレス化ポイント制なども開始。 この批判は当時たくさんブログに書きました。 たった2%の違いで「軽減税率」な…

やっぱりそうか、元号制定は安倍のゴリ押し、わずか9日間で粗製。

関係筋からの情報ということで、新元号制定はアベが中西に「万葉集から」と限定してわずか9日間で作らせたことが明らかになりました。 jp.reuters.com 選定依頼者からいくつかの案が出されたけれど、どれも気に入らなかったアベは発表のわずか9日前になっ…

2019年を振り返る 7月~9月

今年を振り返るシリーズ第3回、7月から9月までです。 7月 ★セブン&アイホールディングスが導入したスマホ決済サービスのセブンペイが、ほんの数日で多くの不正アクセスが発覚、被害人数、金額も多かった。 キャッシュレス化という掛け声ばかりが大きく…

「NATROMのブログ」より、「何も悪いことをしていなくても人々は病気になる」

内科医NATROMさんが書いているブログは、医学関係の話題でいつも参考にさせてもらっています。 今回の記事は「何も悪いことをしていなくても人々は病気になる」 どうしても原因と結果を考えてしまう人間の習性が間違ったものを生み出しているということです…

2019年を振り返る 4月~6月

今年を振り返る、その2。4月から6月です。 4月 ★5月から代わる新元号に「令和」が決まる。 これまでの中国古典から選ぶという慣例を変え、万葉集から選定したと仰々しく宣伝されました。 しかし、万葉集もその地の部分は日本訛りの中国語ですから、それ…

社会随想、読解力などについてその2

(これまで、このブログでは書評やまとまった考察記事は朝6時公開、ニュースネタなどはそれ以外に13時等に公開としてきましたが、年末は今朝の「今年の出来事」などというものが入るため、通常記事が入る空きが無くなってしまいます。 この記事も通常ならば…

2019年を振り返る 1月~3月

恒例の今年を振り返るシリーズ、第1回は1月から3月までです。 1月 ★アメリカカリフォルニアのレストランでプラスチック製ストローの使用を中止 日本ではレジ袋、アメリカではストローのプラスチック使用を目の敵にしています。 しかし、それを止めても周…

「病児保育施設が閉鎖」必要性は増しているが運営は難しい。

ニュースでも取り上げられていましたが、病児保育施設が閉鎖を余儀なくされ、利用者が困惑しているということです。 news.tv-asahi.co.jp 保育所では病気になった子供を預かることはできないため、多少費用はかかっても病児を預かってくれるところが不可欠で…

「アジアインフラ投資銀行AIIBは崖っぷち中国の延命トリックだ」松山徳之著

アジアインフラ投資銀行(AIIB)とは、中国が提唱する形で賛同国を募りアジア地区のインフラ建設に資金を供給しようとするものです。 2013年に中国が構想を発表し、その後ヨーロッパ各国も出資するということで、2015年末に発足しました。 この本は、…

さすが小泉、日本の政治家は触れたがらない「グレタ問題」に対抗、ただし空振り。

「風見鶏」の系譜を受け継いだ親譲りかどうか、日本の政治家は誰も正面から取り上げようともしない「グレタ・トゥンベリ」について小泉進次郎は一応発言を続けています。 www.asahi.com COP25での失敗が尾を引いているのでしょうか。 しかし「大人たちの糾弾…

社会随想、読解力などについてあれこれ書いていこう。その1

よんばばさんのところで「読解力」に言及されていたので、最近色々と考えさせられることもあり、何かと思いつくままに書いていきましょう。 yonnbaba.hatenablog.com まあ発端は例のOECD関連の国際的な学力判定での日本の読解力凋落というところですが、他に…

日韓関係修復の鍵は何か

さすがにそろそろ日韓関係も修復しなければならないということになったのでしょうか、嫌々ながらも安倍文会談が予定されています。 しかし、お互いの貿易関係の嫌がらせ規定の取り下げという点は進みそうですが、そもそも最初の棘であった「徴用工問題」につ…

「ヴェルサイユ宮殿に暮らす」ウィリアム・リッチー・ニュートン著

フランスの太陽王ルイ14世が宮廷を移し、その後ルイ16世まで使われていたヴェルサイユ宮殿といえば、優雅で華麗な宮廷生活が営まれていたというイメージですが、その実情はひどい部分もあったようです。 本書の各章の副題を見ていけばだいたい想像できそ…

今日は休日?ヤフーファイナンスで表示できず。

天皇の代替わりに伴い、12月23日の天皇誕生日は無くなって休日ではなくなったのですが、ヤフーファイナンスではその更新がされておらず、今朝から「今日は休日です」と表示されたまま止まっているそうです。 headlines.yahoo.co.jp 危ないこと。 やはり…

歴史随想、もしも化石燃料というものが無かったら文明はどうなっていたか。

つい最近、比較文明史に関する本を読んでみましたが、その近代のキーワードのようなものが「西欧の衝撃」というものでした。 日本の例を取ってみても、戦国の世に南蛮船と呼ばれるポルトガルやその他の国の勢力と触れた時に、鉄砲というものの流入は確かに大…

スポーツの試合の最後に、「泣きじゃくる」ことの多い日本。

今年のスポーツ界の出来事の中で大きかったのは、ラグビーワールドカップの開催だったでしょう。 日本チームの活躍というのも大きかったのですが、あまり知られていなかったラグビーというスポーツについて、そしてそれの基本にあるイギリスを中心とした国々…

「ヴォイス・ケア・ブック 声を使うすべての人のために」ガーフィールド・デイヴィス、アンソニー・ヤーン著

何度もしつこく書いていますが、私のもう一つの趣味は合唱であり、素人集団ながら地元の合唱団で歌っています。 喉の痛みなど、声の悩みというものも、やはり気になります。 著者のお二人は、イギリスとアメリカで耳鼻咽喉科の医師として活躍され、特に歌手…

高齢者の運転免許更新さらに厳しく。今でも長期の待ち時間、嫌がらせなの。

高齢者の運転免許更新時に、さらに厳しいテストを繰り返すという「改善案」が出され、より厳重な審査の機会を作るようです。 news.livedoor.com ただし、現在の状態でも多くの希望者が殺到しており、これにさらに実車での運転試験までやるとなるとさらに手続…

「文庫解説ワンダーランド」斎藤美奈子著

斎藤さんの本は何冊か読んでいますが、非常に面白い切り口から本にしてしまうという中々の才能の方と思います。 sohujojo.hatenablog.com この本は、「文庫の解説」に焦点をあて、様々な解説を紹介されています。 ただし、あとがきにもあるように、斎藤さん…

伊藤詩織さんの勝訴、単なる性犯罪裁判の問題ではなかった

ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者という男に性犯罪を受けたという裁判の件はニュースが流れましたが、それほどのことなのか何も情報を知らなかったのでよく分かりませんでした。 hochi.newsしかし、ツイッターなどで見ているととんでもない裏があ…

「健康になれない健康商品 なぜニセ情報はなくならないのか」佐藤健太郎著

著者の佐藤さんは医薬品メーカーで研究員を勤めた後、サイエンスライターとして活動しているそうです。 現代は「健康商品」というものが溢れています。 医療の水準は上がり、多くの人が長寿を全うすることができるようになりましたが、その反面特に高齢者の…

「鉄学 137億年の宇宙誌」宮本英昭、橘省吾、横山広美著

鉄というものは現代社会にとって非常に重要であることは誰でも知っています。 少々古い言葉ですが「鉄は国家なり」などということも言われました。 しかし、そればかりではなく鉄は生物の体のためにも必須であり、欠乏すると貧血などの症状が出ることもあり…

オリンピック聖火リレー詳細コースとメンバー発表、しかしどうも違和感が

来年のオリンピックの聖火リレーの詳細コースとメンバーが発表されました。 熊本県内では2日間、13箇所で行われ、陣内貴美子さんや大相撲の正代関が走るとか。 tokyo2020.org しかし、その詳細コースというのを見てもどうも違和感があります。 やはり、前回…

「異常気象」は増えているのか、「異常でなかった時代の気象」はいつの話か。

世界的に「異常気象」が増え、人類はその危機にさらされていると言われています。 またそれが「温暖化」の影響であり、さらに「温暖化」は「二酸化炭素濃度の上昇」によるということも、多くの人々が真理かのように考えています。 しかし、「異常でなかった…

大学入試共通テストでの国語数学の記述式も導入断念、英語民間試験もダメ、大学入試改革とは何だったのか。

来年度より導入予定の大学入試共通テストでの、国語と数学での記述式問題の導入を断念したということです。 headlines.yahoo.co.jp この前まで高校生の勉強指導をしていたのですが、この問題についてはあまり詳しくは考えていませんでした。 この「大学入試…

「菌が菌が」の大合唱で殺菌剤の売上は上がっているのか

会社勤めの頃には考えられなかったことですが、昼間からテレビを見ることが多くなりました。 その視聴者層は圧倒的に年寄りなのでしょうか、コマーシャルの対象もそういった人々向けのようで、その年頃の人々が好みそうな商品のものが多くなっています。 多…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1273米国要求にNOと言えるか

賀茂川耕助さんのブログ、アメリカの米軍駐留経費の大幅アップの要求についてです。 kamogawakosuke.info 日本はこれまでにも在日米軍の駐留経費の負担は他の米軍基地所在国と比べてもはるかに多くを支払ってきました。 しかし、トランプはその日本に対して…

「商品化された教育 先生も生徒も困っている」佐々木賢著、記事紹介山梨彰

教育改革と言われるものが、アメリカ、イギリス、日本の各国で手がけられました。 それはどうも教育というものの「商品化」に他ならなかったようです。 その結果、さまざまな問題が引き起こされました。 それがどのような事態をもたらしたのか、主にアメリカ…