爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「NATROMのブログ」より、「抗がん剤療法を否定する医師のツイート」

NATROMさんのブログで抗がん剤療法否定のツイートについて書かれていました。 natrom.hatenablog.com 抗がん剤治療否定のツイートはしばしば出てくるようですが、今回のものは「自称医師」の人が書いたということで、リツイート、「いいね」もたくさんついて…

スマホ依存は人間社会を崩す?しかしいつまでも続くわけではないような。

いつも楽しみに拝見している「カメキチの目」でkame710さんが「スマホ」について書いていました。 kame710.hatenablog.com まさにその通りで、スマホが流行して以来すぐそばにいる人とのコミュニケーションは全く忘れてしまいスマホを通してのネットつながり…

開き直りもここまで来るか。自民党総務会長が「どこが悪いか分からない」

自民党議員が選挙の際などに統一教会の支援を受けたという事例がどんどんとあがってきていますが、もうほとんど開き直りばかりです。 しかし自民党総務会長の福田達夫が次のように発言したというのはもはや呆れるしかありません。 www.asahi.com どうも日本…

夢の話「羽田空港で迷って飛行機に乗り遅れる」

列車などに乗り遅れる夢というのは何度も見ていますが、飛行機に乗り遅れる夢というのは珍しいようです。 夢の中では妻と子供一人を連れて飛行機に乗るために羽田に向かいます。 子供はまだ小さいようですから、自分もせいぜい40代といった年でしょうか。 飛…

「電力不足・停電・障害多発だとIT・インターネットの時代は終わる」という、ごく当然の指摘。

現代ビジネスに国際投資アナリストという大原浩さんが表記のようなごく当然の指摘をしていました。 news.yahoo.co.jp 電力不足は警報まで出されましたがこの夏は今のところ何とか持っているようです。 しかし夏よりも真冬の方が危険性が高いとかで今冬の情勢…

リスク学者永井孝志さんのブログより、「熱中症と塩分摂取の関係」

毎日の猛暑で熱中症になる人も多数出ています。 熱中症の対策として水分をとるだけでなく塩分もと言われていますが、日本人は塩分摂取量が多く高血圧患者もかなり多数居るはずで、発汗で多少塩分が減ったくらいでは関係ないんじゃないのと永井さんも長く疑問…

「外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?」内藤正典著

ヨーロッパ各国では移民・難民の受け入れが大問題となりそれを排斥しようとする極右政党が勢力を伸ばしています。 アメリカでもメキシコからの不法移民の侵入を阻止しようとするトランプの政策が国論を二分しました。 日本でも移民は決して受け入れないと言…

安倍元総理狙撃犯の山上容疑者が精神鑑定のため鑑定留置

安倍元総理を狙撃し死亡させた山上容疑者に対して奈良地検は精神鑑定が必要として請求し認められて鑑定留置となりました。 news.yahoo.co.jp 請求したのが奈良地検でその理由が「犯行の動機に飛躍があったため」としているようです。 山上容疑者が統一教会(…

脱炭素化の行く末はどうなるのか。

どうも上辺だけの似非「脱炭素化」が多いようですが、もしも本当の意味の脱炭素化、すなわち化石燃料は使用しないという社会になったらどうなるか、そのイメージを作っておきたいと思います。 現状では2019年の値で、「電源構成」の中では水力が7.8%、水力…

ミャンマーで政治犯の死刑執行、ウクライナに注目している間にひどいことになっていた。

ミャンマーで政治的な理由で捕らえられていた人々に対し死刑が執行されたということです。 jbpress.ismedia.jp 一応、テロ対策法なる法律に違反したということで形ばかりの法廷で死刑判決を出していたようですが、テロの名に値するのは軍事政権そのものでし…

「物語 日本の治水史」竹林征三著

川は急流であり降水量は極めて多い日本列島では、治水というものは古代から現代まで非常に大事なものでした。 その治水というものの歴史を神話の時代から説き起こして現代までを説明するのは、建設省勤務から始まり治水の現場に関わり続けてきた著者の竹林さ…

鉄道は社会の財産。事業者の収支判断だけで廃止などもってのほか。

国交省の有識者(なんの”有識”だか)会議の提言とやらが出て、JRなど鉄道事業者が廃ししたくてたまらない赤字ローカル線については条件をもうけ国・自治体・鉄道事業者で協議しろという、一見まともそうなものを出してきました。 www.yomiuri.co.jp そもそも…

「ヨーロッパ中世ものづくし」キアーラ・フルゴーニ著

ヨーロッパの中世というと、教会の支配のもと沈滞した社会といったイメージがありますが、実際には今に続く多くのものがその頃に生まれ、発達していました。 そのような中世の姿を、眼鏡やボタン、フォークといった物品だけにとどまらず、アラビア数字の0の…

天然ガスって化石燃料じゃないの。NHKおはよう日本より

いつもツッコミどころ満載のNHKの朝の番組「おはよう日本」ですが、またも脱炭素化で珍妙な解説です。 www.nhk.jp この部分は「NHKプラス」とやらで配信中ということですが、どうやら有料のようです。とても金を払ってまで見る気もしませんしお薦めもできま…

「悲劇の好字 金印『漢委奴国王』の読みと意味」黄當時著

副題にもある「漢委奴国王」の読みという一章の他、三章の文章をまとめたものです。 ただし、あとの三章はいずれも古代に活躍していた海洋民族の言語というものを主題としており、取り上げる対象は少し違っていても多くの論拠は共通で、紹介される他の研究者…

ロシア産天然ガスのヨーロッパへの供給再開、しかしこれが分っていてウクライナ支援をしたのか。

ロシア産天然ガスはヨーロッパ各国に大量に供給され、それが各国のエネルギーの大きな比率を占めています。 しかしロシアのウクライナ侵攻を受け、アメリカやNATO各国は直接の兵力投入はしないものの、ウクライナへの兵器の供与やロシアの経済制裁を行なって…

「店で提供されているから安全」は大間違い。松永和紀さんが肉の生食・加熱不足の食中毒について解説。

相変わらず肉の生食などによる、主にカンピロバクターの食中毒が多数発生していますが、それについて科学ジャーナリストの松永和紀さんがPresient Onlineで解説記事を書いていました。 その題が「店で提供されているから安全だろうは大間違い」 まさにその通…

水不足になると海水の淡水化をするようになるのか。

地球上にある水の大部分は海水で、淡水というものはわずか2.5%、しかもそのほとんどは極地や氷河の氷であり、人類が使える淡水はさらに少ないものです。 そのため現在の世界人口の40%以上が水不足に苦しんでいるということです。 もしも淡水の不足が激しく…

「ルポ プーチンの戦争」真野森作著

今年になって勃発したロシアのウクライナ侵攻は世界中の耳目を集め、また各国からのウクライナ支援、ロシア制裁といった大きな問題となっています。 その報道は欧米側からのものが多く、実際は違う点も多いという話もあり、それに沿った主張をしている人も目…

小島正美さんの「FOOD NEWS ONLINE」で、ちょっと食物から離れて「温暖化論争」

小島正美さんの「FOOD NEWS ONLINE」は通常は食品関係の問題を扱っていますが、今回はそこからちょっと離れて「地球温暖化」について触れています。 foodnews.online 二酸化炭素濃度上昇が地球温暖化につながり、それが気候変動を起こしているという話はすで…

「ベーシック・インカム」原田泰著

「ベーシック・インカム」というものは最近話題になることもありますが、ちょっとまだまともに考えるのは早いかという感覚でした。 しかしこれを深く研究してこられた原田さんの説明を読むと、意外に実現性のあるものかもしれず、何より公平性と行政負担の軽…

ウイルス感染者急増、それはともかく、スポーツの公正さが心配。

新型コロナウイルス感染者が急増しており、政府や医療従事者は危機感を抱いているのかもしれませんが、どうも重症者が増えないということで一般国民はそれほど重大事とは思っていないのかもしれません。 しかし、スポーツ界ではどうやらかなり大変な状況のよ…

本当の「脱炭素化」の先には何があるのか。

「脱炭素化」すなわち石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を使わないようにしようという動きが活発化しているように見えます。 これ自体、その根本は間違っているとは言えません。 化石燃料は限りある資源であり、それをこれまでのように湯水のごとく使って…

代替肉は動物肉を食べるよりは良いのかもしれないが、問題は大きい

「代替肉は要らない、藻を畜産飼料に」などという変なニュースがあったので、批判的に紹介しましたが、とはいえ「代替肉」というものもやはりかなり問題のあるものです。 代替肉として研究が進められ開発されているものは、多くは大豆や小麦のタンパクを加工…

「ギリシア文明とはなにか」手嶋兼輔著

西洋文明の古典としての地位は確固たるもののような古代ギリシア文明ですが、その姿は意外なものかもしれません。 エーゲ海沿岸の地域にインドヨーロッパ語族の集団が北方から流入してきたのは紀元前2000年頃のことでした。 その頃の地中海世界はどうであっ…

何でも「藻まかせ」畜産飼料も藻で賄えば肉が食べ放題?

畜産飼料が不足するかもという不安が大きくなっており、代替肉などという中途半端な技術がもてはやされていますが、そんなものは必要ない、肉が十分に供給できるという夢のような話です。 news.yahoo.co.jp アメリカ・カリフォルニアの「FYTO」という企業が…

「山岳読図ナヴィゲーション大全」村越真、宮内佐季子著

山での遭難の原因で一番多いのが「道迷い」であり、またその他の原因として滑落などとされているものでもその発端は道迷いから生じることが多いそうです。 現代ではGPS装置の普及やスマホの発達で、「ナヴィゲーション技術」などは要らなくなるのではという…

過去に新型コロナウイルスに感染した人でもオミクロン株には再感染しやすい。忽那賢志さんの解説より。

医学関係の解説では頼りにしている忽那さんですが、新型コロナウイルスの再感染に関しての疑問にも答えを出してくれました。 news.yahoo.co.jp 一般の感染症と同様、一度感染した人は再感染しにくいという現象は見られるようですが、それでも感染後9か月を過…

「書く人はここで躓く!」宮原昭夫著

著者の宮原さんは1972年に芥川賞を受賞している作家ですが、「作家を目指す人」たちへの「小説の書き方」の指導にも力を入れてきたそうです。 横浜文学学校という場で指導をしたのですが、その中から、村田沙耶香さんが2016年芥川賞、伏本和代さんが第75回文…

中国成長率ほとんどゼロ、日本も痛手か。

現代ビジネスに掲載の経済ジャーナリスト磯山友幸さんの文章です。 news.yahoo.co.jp 中国は新型コロナウイルス感染に対し、あくまでもゼロコロナの方針を堅持するとして厳しい都市封鎖などをやってきましたが、初期にはそれで押さえ込みに成功し早期回復を…