爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

COP28が始まる。強欲同士の化かしあいという猿芝居が見られる。

COP28がなんとアラブ首長国連邦のドバイで開幕します。 石油生産の中心地ともいえる場所でその削減を目指すことができるのか。 newswitch.jp議長となるのはUAEの産業技術大臣というスルタン・アル・ジャベルという人物だそうですが、彼はUAEの国営石油企業の…

国産小麦は難しい。カビ毒が検出された件について松永和紀さんの解説。

パンやうどんなど小麦製品の売り文句には「国産小麦使用」という言葉が並ぶことが多いようです。 しかし実際は国産小麦には危険性が存在します。 日本ではどうしても収穫期に雨が多いことがあり、カビの発生とそのカビが作るカビ毒が検出されることがありま…

「世界遺産と天皇陵古墳を問う」今尾文昭、高木博志編

古墳の中には「天皇陵」などとして宮内庁が管轄し、研究者などの立ち入りも厳しく制限しているものがあります。 しかしその「天皇陵」としての認定には多くの疑問もあり、中には実在の疑わしい天皇の陵墓とされているものもありますが、その疑問を晴らすため…

夢の話「ボーリング大会開催」

夢は時空を越えますが、しかしボーリング大会とは。 夢の中でも私はコーラスグループの会計係。 ボーリング大会をやろうということになり、やはり会計係が幹事ということになってしまいます。 幹事となれば会場の手配、費用の交渉、そして当日も会費の徴収な…

エネルギーや温暖化の問題で人々が完全に勘違いしていること その1

エネルギー問題や地球温暖化について、世界中で意識が高まっているようで、それ自体はちょっと前の風潮を考えると大した変化だと感心します。 しかしその中には大変な勘違いをしている場合も多く、またそれが社会の主流となってしまっているかのように感じま…

防衛費増額はやはりアメリカに金を貢ぐだけの意味だった。円安になっても総額は見直さず。

防衛費を43兆円に増額するという暴挙を決めた政府で、それであれこれとアメリカ製の装備を購入すると言っていましたが、このところの円安で大幅に想定と異なってきても総額は見直さないということです。 これは、どのような装備を備えるかということではな…

「農業崩壊 誰が日本の食を救うのか」吉田忠則著

食料自給率が低いということは言われますが、それ以上に日本の農業の状況というものは厳しいもののようです。 本書ではそれを3つの方向から見ていきます。 それが「小泉進次郎」「野菜工場」「農業への企業参入」です。 小泉進次郎が農政に関してどのような…

中国北部で増加の呼吸器疾患はインフルエンザか。

中国北部で呼吸器疾患の患者が急増しているということで、新たなコロナウイルスかともいわれていましたが、どうやらインフルエンザが多いようです。 www3.nhk.or.jpなお、インフルエンザ以外にもライノウイルス、マイコプラズマなどによる肺炎も増えていると…

「生き物たちよ、なんでそうなった!?」五十嵐杏南著

生物の中には「どうしてそんな恰好なの」と言いたくなるようなものがあります。 だいたい、そもそも人間というものが体毛がほとんどなくなり直立二足で歩き回るという変な動物ですし、やたら動きの遅いナマケモノ、卵で生まれるカモノハシ、首の長いキリンや…

短大・女子大の学生数も学校数も急減、社会の動きなのでしょうが。

短大の学生数も学校数も急減しているという話です。 news.yahoo.co.jp共同通信の配信記事ですが、これを取り上げた熊日新聞では熊本県内の事情も含めた記事としていました。 学生数では2023年度に8万7千人、これはピークだった1993年度の53万人…

「名曲誕生の裏事情」山根悟郎著

作曲家も生活のためには収入を得なければなりません。 しかし作曲家が作った曲を楽譜や、その後はレコードなどとして売り出して収入を得ることができるようになったのは近代以降です。 それ以前には宮廷楽団で職を得たり、教会のオルガン奏者となるなどしな…

運転手不足でバスの減便・路線廃止が広がる

トラックの運転手不足が問題と言われていますが、それ以上にひどいのがバスの運転手不足で、バスの減便や路線廃止が広がっているということです。 trafficnews.jpz 全国のバス事業者で減便や路線廃止を予定しているところが8割、そのすべてが運転手不足とは…

「もし幕末に広報がいたら」鈴木正義著

「広報」というのは最近ではどこの企業にも置かれている部門で、企業や政府・自治体、その他の組織で対外的な情報発信を行います。 本書著者の鈴木さんは数々の企業で広報を担当し、現在もNECパーソナルコンピュータの広報部長ということですが、「日経クロ…

「デスマフィン」事件の余波?、ひどい風評被害発生

考えられないような食品取扱で大規模な食中毒を引き起こした「デスマフィン」事件でしたが、その風評被害が発生しているという話です。 (事実関係はまだ完全に把握できていませんが、出店業者の発表はあるようです。ただし”会場側”というのがどこかというこ…

「同時代ゲーム」大江健三郎著

最近筒井康隆さんの随筆などを読んでいて、筒井さんが大江健三郎さんに非常に大きな影響を受け、特にその「同時代ゲーム」を高く評価していたということを知りました。 そこで思い当たったのが、「この本は持っていたはず」ということです。 単行本は197…

八代妙見祭開催

コロナ禍の時は神幸行列は中止となり、復活した昨年は天候不順だったのですが、今年は少し雲があるとはいえぽかぽか陽気の中、八代妙見祭の行列が行われました。 myouken.com朝の7時半に市内西部の塩屋八幡宮を出発し、ハーモニーホール、八代駅前を経由して…

「なぜ、あの『音』を聞くと買いたくなるのか」ジョエル・ベッカーマン著

音や音楽というものは人間の心理に大きな影響を与えます。 それが人の購買行動を左右するとも言えます。 そのような音の影響について、著者は様々な考察を課され「サウンド・マーケティング」を実践していきます。 著者のベッカーマン氏はアメリカで実際に音…

学食の思い出

いつも楽しく読ませていただいている「ワット」さんのブログ「しいたげられたしいたけ」の中で、「久しぶりに学食に行った」という記事がありました。 www.watto.nagoya 人のブログのお題をいただいて自分の思い出を書くという得意技で、私も「学食」につい…

CCS(二酸化炭素地下貯留技術)は二酸化炭素濃度削減の切り札なのか。

CCS、すなわち二酸化炭素を地中に貯留することが大気中の二酸化炭素濃度を削減するための切り札であるかのような幻想を振りまく人がいます。 化石燃料の燃焼はやはり無くすことはできないため、必ず大気中の二酸化炭素濃度は上がり続けることになるため、な…

誕生日に思う「冥土の旅の一里塚」

少し前になりますが、19日は私の誕生日で69歳になりました。 例年通りですが、家内が年に一度の誕生日料理(それが何かは内緒)を作ってくれてお祝いし、いつもより少し多めに酒を飲みました。 子供や孫もラインのビデオ通話でおめでとうの言葉を言ってく…

「宣教のヨーロッパ」佐藤彰一著

副題の「大航海時代のイエズス会と托鉢修道会」を見ると本書の内容が想像できます。 16世紀に始まるキリスト教改革運動に対抗してカトリックでも改革が進められその一環として異教徒への宣教活動を行うこととなります。 それはスペインやポルトガルの植民地…

個人金融資産2100兆円を狙ってハゲタカがやってくる。

日本の個人金融資産は2100兆円と言われています。 それを海外の投資家などが狙っているという話です。 www3.nhk.or.jp もう日本の財産はこれが最後でしょう。 そこに目をつけてむしり取ろうということです。 投資といってもこれまでの常識的な投資、つま…

「無添加手作りマフィン食中毒」問題について松永和紀さんが解説(決定版?)

東京ビッグサイトで開かれたイベントで発生した「無添加手作りマフィン」による食中毒事件は大きな関心を集め、「無添加が悪い」といった論調も多いようですが、実際のところ添加物で腐敗を防ぐようなことは難しく、もっと基本的な問題があるようです。 それ…

ウクライナは膠着、国内が混乱

「賀茂川耕助のブログ」で紹介されていた、Pepe Escobarという人の記事です。 kamogawakosuke.infoウクライナ軍の司令官が「膠着状態に入った」と明言したのですが、ゼレンスキーは賛成はしていない模様です。 しかしほぼその通りでしょう。 しかもウクライ…

大橋純子さんの思い出

大橋純子さんが亡くなりましたが、ちょうど私も大学時代にその歌声に魅せられて聴いていた時期がありました。 そのような思い出について、書いておきます。 中学高校の頃は英語のロックから始まりジャズを聴き始めるなど、日本語の歌はほとんど聴かない時期…

江東区長選挙をめぐる買収事件で柿沢衆院議員側は「陣中見舞い」を主張

江東区長選挙をめぐり、区議会議員などに金を配ったとされる柿沢衆院議員は「これは陣中見舞いだ」と主張して買収の意図を否認しています。 www.tokyo-np.co.jp江東区長選挙は自民党が分裂しての選挙で激戦が予想され、その中での買収事件の発生となりました…

「空気と人類」サム・キーン著

空気というものの重要性は現代人であればほとんどの人が知っているでしょう。 しかしちょっと昔には誰もそれを想像もできませんでした。 そのような空気というものについて、様々な方向から語っていきます。 地球の大気というものも地球誕生以来変わり続けて…

形だけ首脳会談はやったけど。緊張は変わらない。

バイデン米大統領と習近平中国主席の米中首脳会談は開かれました。 台湾への武力侵攻は否定し「平和的に統一する」という習主席の言葉はありましたがそんなものを信じられる人はいないでしょう。 バイデンはその後の会見で習主席は独裁者だと言明しています…

「ドビュッシーやワインを美味にするか?」ジョン・パウエル著

音楽というものは人間の心理に大きな影響を及ぼすということは誰でも同意できることでしょう。 それについて物理学者にして音楽家のパウエル氏が科学的に解き明かしていきます。 なお、パウエル氏の前著「響きの科学」という本は以前に読みましたが、そこで…

イスラエルはアメリカ以外の全世界を敵に回す気か。病院などへの攻撃が激化

ハマスの残虐な攻撃を機として(好機として?)圧倒的な軍事力でガザ地区攻撃を始めたイスラエルですが、その実態が次々と報道されることで世界的にイスラエルへの反発が広がっているようです。 www.yomiuri.co.jpガザ地区では病院、学校、国連組織などどこ…