爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

変質したCOP27の場で、中国は石炭火力発電の大幅増強を表明。

もう皆があきれ果てたようで、ほとんど報道もされなかったのですが、COP27では中国が石炭火力発電の大幅増強を表明していたそうです。 news.yahoo.co.jp 中国はとにかくエネルギーの安全保障を優先したようで、ロシア産天然ガスなどの禁輸で大変なことになっ…

野党はなぜ政権担当能力が無いと言われるのか。

世界各国ではインフレで生活苦となったとか、ひどいスキャンダルとかで選挙で大敗、政権が移動するということが頻繁に見られます。 まあほとんど起きない国も多いのですが、それらは事実上の独裁国家でしょう。 (北朝鮮、中国、ロシア、ロシア周辺の諸国等…

鉄・亜鉛も摂りすぎはよくないようで。食事摂取基準より。

FOOCOM.NETで児林聡美さんが食事摂取基準の改訂について連載していますが、今回は鉄と亜鉛について。 foocom.net これまでも多量ミネラルなどについての記事が掲載されていましたが、鉄・亜鉛といった微量ミネラルも興味深いものです。 鉄は特に女性で不足し…

音楽の到着点

音楽について書くといっても私はそれほど音楽に詳しいわけではありません。 コーラスを楽しんでいるとはいえ、専門的な知識があるわけでもなく、多くの分野の楽曲を聞いてきたわけでもありません。 まあそういった中途半端な知識のまま、何となく感じている…

夢の話「変な夢、選挙の期日前投票に行く」

普段よく見る夢はたいていはその理由もよく分かるようなもので、何か大きな事件があるとそれに関わる夢を見ることも多く、また今はまだ旅行が思うようにできないのでどこかに行く夢というものも頻繁に見ています。 しかし、たまに「何でこんな夢を見るのか」…

「食べものが足りない! 食料危機問題がわかる本」井出留美著

ウクライナ戦争による穀物輸出ストップで食料不足が加速され大問題となりましたが、実はそれがなくても多くの地域で食料不足状態であり、飢餓にさらされている人々も多数居ます。 この本はそういった食料危機の現状と原因、そして対策まで分かりやすく解説し…

鹿児島県出水市の養鶏場で鳥インフルエンザ発生、47万羽殺処分の見込み。

鹿児島県出水市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、47万羽もの鶏が殺処分されます。 www.mbc.co.jp 出水といえば国内どころか世界的にも有名なツルの越冬地ですが、少し前にツルが高病原性インフルエンザで死亡していました。 出水は大規模養鶏場があるこ…

近藤邦明さんの「環境問題を考える」で、太陽光発電・風力発電などに関する細かい数値掲載。

環境問題やエネルギー問題などで以前から参考にさせて頂いている、近藤邦明さんの「環境問題を考える」で、太陽光発電や風力発電に関して利用効率や使用する資源量などについて細かい数値を掲載されていました。 www.env01.net (このページはいくつかの記事…

大相撲、正代は大関陥落

大相撲九州場所で、大関正代は負け越しが決まり、先場所に続いての負け越しとなって大関陥落が決まりました。 kumanichi.com 大関在位13場所ということですが、カド番が5回ということで、ほとんどが負け越し、勝ち越しの繰り返しだったのでしょう。 熊本出身…

「水道が語る古代ローマ繫栄史」中川良隆著

古代ローマは技術的にも優れた建造物を残しており、中でも水道は石畳の街道とともにローマの繁栄に直結したインフラとして優れたものです。 そのような古代ローマの水道と繁栄について語るのは、現在は大学工学部の教授ですが、かつて建設会社の技術者として…

企業の人権リスクとはどのようなものか。永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんが人権リスクというものについてご自身のブログで今連載していますが、その3で実際の企業の人権について考察しています。 nagaitakashi.net 例として取り上げているのが、三菱電機、パナソニック、ソニーで、三菱電機は数々の人権侵…

「国産小麦」が抱える問題。松永和紀さんの記事より

パンなどの売り文句に「国産小麦使用」と、何かそれが安心をくれるものかのように言われることが多いのですが、それが違うという松永さんの指摘です。 news.yahoo.co.jp 高級ベーカリーなど特に「国産小麦、有機栽培、天然酵母」をうたって差別化を図るよう…

八代妙見祭、3年ぶりに神幸行列も開催

八代神社(妙見宮)の大祭、八代妙見祭の神幸行列が3年ぶりに開催されました。 kumanichi.com あいにくの小雨で、呼び物の傘鉾や亀蛇、多くの人々の行列もビニールカバーやレインコートをかけてということになりましたが、やはり久しぶりの開催ということで…

「〈階級〉の日本近代史」坂野潤治著

「士農工商」という身分階級が定まっていた江戸時代から明治となり、それは士族と平民というものになりました。 そこから徐々に階級というものが無くなっていくのですが、それには長い時間がかかりました。 そのような階級というものの歴史を、明治期から太…

うまい! 「責任は”取る”か”果たす”もの」ツイッターより。

ツイッターで「ハマーン感@魔女狩り推進委員会 雪組」という方が載せていたものですが、あまりの的確さに感心しました。 そこで失礼かもしれませんが、転載させて頂きます。 このところの政治関係では「責任を重く受け止める」だとか「責任を痛感する」とい…

「モダン語の世界へ」山室信一著

モダンという言葉は英語のmodernからきているのでしょうが、辞書で見ると「現代的、近代的」とあります。 現代と近代とではかなり違うようですが。 しかし、日本の歴史上では「モダン」が大量に使われたことがありました。 1910年代から1930年代にかけて、年…

「防衛費大幅増額」は国民が負担しろとの、まあ当然すぎる話

防衛費を大幅に増やすという話が出ていましたが、その財源は国民の負担だという、まあ当然すぎる話です。 news.yahoo.co.jp 政府の有識者会議(誰だか知りませんし、何の「知識」を持っているかも知りませんが)は防衛力強化のために必要な財源は国民全体で…

野口悠紀雄さんの記事より、大量の国債発行がアメリカや日本のインフレを招いた。ただし読めたのは記事の半分だけですが。

ビジネス+ITというところの、FinTechJouanalというところに野口悠紀雄さんが書いた記事です。 www.sbbit.jp ただし全記事を読めるのは会員だけということで最初の目次と1ページ目のみだけですが、だいたいの内容は想像できます。 欧米や日本で新型コロナウ…

「政治部不信 権力とメディアの関係を問い直す」南彰著

新聞やテレビなどのメディアが政権と癒着し、健全なジャーナリズム精神を失っているのではないかと言われます。 本書著者の南さんは、新聞社で政治部記者として勤めた後に新聞労連に出向し中央執行委員長をを務めました。 そのためか、政治部というものの実…

「金さえあれば食料は買える」のか。そうではないという意見。

日本の食料自給率は低いということは時折問題視されますが、すぐに忘れられます。 しかし、最悪の事態が発生すれば食料の貿易が滞る危険性があるということが、ウクライナ戦争で分かってきました。 もしもさらに大きな事態が起きればその時は食料をはじめと…

「ことばあそびの歴史」今野真二著

「ことばあそび」というものは、どこにでもあるのでしょうが特に日本語では多いように感じます。 なぞなぞ、縁語、掛詞、折句、いろは歌、さらに、判じ絵、回文等々。 どうやら古くは万葉集の中にもそれらしきものが見られるようです。 そういったことば遊び…

現在流行中の新型コロナウイルスはほとんどがオミクロン株、さらに感染力、抗体の変化も起きるか。

国立感染症研究所から新型コロナウイルスの変異株についての報告、第22報が出ました。 www.niid.go.jp 10月に世界で検査された新型コロナウイルスの99.6%がオミクロン株で他の変異株はほとんど見られないそうです。 さらにオミクロン株の中の亜系統ではBA5…

「貨幣の条件 タカラガイの文明史」上田信著

「貨幣の条件」といっても経済学的な本ではなく、タカラガイという貨幣としても使われていた貝殻の文明史というものです。 著者の上田さんは中国社会史が専門という歴史学者で、とくに中国西南部の雲南地方やチベットなどを探訪されたのですが、そこでタカラ…

COP27、金の問題だけで交渉難航。まともな議論何もなし(今までも無かったけれど)

エジプトで開かれているCOP27は、ロシアからの天然ガスの輸入禁止にともなうエネルギー不足対応などの議題を議論するまでもなく、途上国からの「金よこせ」と先進国の出し渋りの対決だけで終わりそうで、会期延長となりますがまとまりそうもありません。 new…

人とのつながりについて その3

その3は「社縁」というものについてです。 1,2の血縁、地縁というのは普通に使われる言葉ですが、社縁というのはあまり使われないかもしれません。 しかし、最近までの日本では社縁、すなわち「会社での人とのつながり」というものが非常に大きいものでし…

「安い水素が世界を変える」とか。

色々とおかしなニュースを配信し楽しませてくれるNHKおはようニッポン6時台ですが、今回は「安い水素が世界を変える」のだそうで。 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022111718332 (これはNHKプラスですので、会員以外は見られないかもしれません) 内容を…

「知っておいしい チーズ事典」本間るみ子監修

私は結構チーズが好きで、昔から香りの強いナチュラルチーズでも食べていましたが、それでもどのようなチーズがありどういった特徴を持っているかという知識はあまりないままだったようです。 この本は世界のチーズをタイプ別に紹介したものですが、それでも…

ポーランドに着弾したミサイルはウクライナのものか。

ポーランドに着弾し死者2人が出たミサイルは、ロシアが発射したものではなくウクライナがロシアからのミサイルに対して防衛用に発射したものだという調査結果が出ています。 www.asahi.com アメリカなどがミサイルの航跡を解析していますが、ウクライナは今…

「科学的とはどういう意味か」森博嗣著

科学とは何か、科学的とはどういうことかといったものを問うという本は何冊も出ていますが、この本はいわゆる「文系」という人たちにできるだけ「科学的」考え方をしてもらおうといった意図がはっきりと表れているものです。 著者の森さんはもともと建築学の…

「内田樹の研究室」より「図書館の戦い」

内田樹さんのブログ、「研究室」で取り上げられた話題です。 図書館の苦境について。 blog.tatsuru.com 内田さんはしょっちゅう講演を依頼されるそうですが、最近図書館関係で2回続けて講演をされたそうです。 図書館はどこでも最近は非常に厳しい状況に置か…