爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

環境資源

こんな奴が環境行政を引っ張っているとロクなことにはならない。

小泉環境相が脱炭素を推進するために「家庭への太陽光発電システム設置義務化をも」と発言したそうです。 www.jiji.comポーズだけを最重要視するという手法は父親譲りでしょうが、それよりさらに過激なものとなっています。 このブログで何度も強調していま…

化石エネルギーはなぜ使ってはいけないのか

色々な思惑が重なってのことでしょうが、「化石エネルギー」つまり石油、天然ガス、石炭といった古代の生命活動で貯蔵されたエネルギーを使用するという、これまでの「エネルギー依存文明」の基礎とも言える在り方をひっくり返そうという動きが急激に強まっ…

横浜の巨大風力発電施設「もとを取れるなどとは思っていません」という正直なお言葉。

横浜市の港近くに巨大な風力発電設備があるそうですが、その見学会があったという記事です。 kaden.watch.impress.co.jp「ハマウィング」と言うそうですが、高さ180mの巨大なもので、横浜周辺の人ならだれでも見たことがありそうなところだということです。 …

エネルギー産生比(EPR)どころの話ではない、電動重機の効率

風力発電や太陽光発電は環境中に設置する必要があるために、土木工事の必要性も大きいものですが、どうやらそのエネルギー投入についてきちんとした考慮が足りないのではないかという疑問を抱きました。 それが、今広く流通している「EPR」(エネルギー産生…

「SDGsと農業」というテレビ番組の予告を聞いて「きっと有機農業だろう」と思ったらどうやら違いそう。

テレビを見ていたら「SDGsと農業」というテーマの番組をやるという予告があり、「どうせ有機農業とSDGsの話だろう」と考えて、「その間違いを指摘してやろう」ということで、あれこれ調べてみたらもっとひどいものに行き当たりました。 (なお、結局そ…

総合エネルギー学のすすめ、やはりEPR(エネルギー産出比)の徹底的な見直しから

「総合エネルギー学」というものを振興していく必要性について前段で示しましたが、その具体策としてはやはりどうしてもEPR(Energy Profit Ratio) (言ってみれば”エネルギー産出比”)を徹底的に見直すというところから始まるでしょう。 以前から参考にさ…

阿蘇の野焼きを「自然を守る」というのは間違い

この時期は阿蘇周辺で「野焼き」を行うとあって、熊本のローカルニュースでも何度も報道されています。 ただし、そこで使われている言葉でどうしても看過できないのが「自然を守る」ということです。 「阿蘇の自然」というものがどういうものか、その認識に…

今こそ「総合エネルギー学」の確立を

化石燃料の使用は抑えなければならない、しかしエネルギーの使用はこれまで以上にやっていきたいというはかない望みに押されて新エネルギー(と言われるもの)の開発が次々と登場します。 しかし、その多くは「これからの技術開発が期待される」だけのものに…

「水素製造に再エネ発電を使う」ことは本当に可能なのか

水素やアンモニアを燃料として使うという話が噴出していますが、その製造が問題ということはどこでも書いてあります。 project.nikkeibp.co.jp現状の製造方法では、かえってCO2を大量に排出するということも指摘されており、そのままでは成り立つ技術ではな…

「エネルギーキャリア」という考え方

化石燃料を使わないようにするという世界的な風潮のなかで、水素やアンモニアといったエネルギー源とも言えないようなものを使おうという目論見も見えています。 そこで使われているのが「エネルギーキャリア」という考え方のようです。 www.dir.co.jp引用し…

「バイオマス発電に疑問」という至極当然の指摘。ただしその理由はイマイチ。

東洋経済オンラインにその記者という人が書いた「バイオマス発電に疑問」という記事。 もちろんごく当然の指摘なんですが、その内容を見るとちょっと疑問も出るもののようです。 toyokeizai.net 再生可能エネルギーの中でも、「間伐材や廃材などを原料とした…

EPR(エネルギー収支)を考えていく上で問題となることが山積

様々なエネルギー源に目を向けなければならない今こそ、EPR(Energy Profit Ratio:エネルギー収支)をしっかりと考える必要があるということは、何度か書きましたが、それについて考えていくと様々な点で非常に問題が多いことに気づきます。 そういった点を…

「2050年脱炭素可能」自然エネルギー財団が分析結果を発表

自然エネルギー財団が、ドイツのシンクタンクやフィンランドの大学との共同研究で、日本の2050年の脱炭素が可能という結果が出たと発表しました。 this.kiji.is自然エネルギー財団とは、ソフトバンクの孫正義さんが設立したもので、そのメンバーにはスウェー…

表題だけは立派なんですけどね、「化石燃料社会から脱炭素社会へ」

NewSphereというサイトで、和田眞さんという経歴は見事な方が表記のような記事を書かれています。 newsphere.jp和田さんは有機合成化学がご専門で、徳島大学名誉教授という方です。 現代文明が化石燃料に依存している社会であり、これはいずれ大幅に変化させ…

「バッテリー ウォーズ」スティーヴ・レヴィン著

電気自動車の性能向上、そして太陽光発電や風力発電の出力平準化のための蓄電池の改良は不可避の課題となっています。 しかし電池の改良はこれまでも延々と続けられており、昨今の携帯電話の高性能化も電池の発展がなければできないものでした。 そのような…

マイクロプラスチック汚染について、永井孝志さんのリスク学から

リスク学者永井孝志さんが、マイクロプラスチック汚染のリスクについて日本学術会議の提言のレベルの低さについて書かれていた件は取り上げましたが、その続報が出ていました。 sohujojo.hatenablog.com nagaitakashi.net今回は科学技術振興機構(JST)が202…

風力発電でのエネルギー収支を考える上で大切なこと。

アメリカのバイデン新政権がパリ協定に復帰とか、ますます新エネルギーとやらへの傾斜が強まるようですが、これまでにもそのEPR(エネルギー収支)をきちんと考えることが必須ということを何度も書いてきました。 これはこのような状況だからこそ絶対に必要…

マイクロプラスチックの海洋汚染をリスク学の眼から見ると

リスク学者の永井孝志さんが定期的に更新され、リスク学関連のニュースを解説している「リスクと共により良く生きるための基礎知識」ですが、今回は「マイクロプラスチック」について書かれていました。 nagaitakashi.net 2020年4月に日本学術会議が公表した…

Covid-19流行により二酸化炭素排出量は減ったか

「西尾道徳の環境保全型農業レポート」というサイトの中で、Covid-19流行により二酸化炭素排出がどれほど減ったのかという推定が掲載されていました。 lib.ruralnet.or.jp元データはイギリスの環境科学者ルケールなどのグループが共同で発表した論文ですが、…

お笑い、(が続いています) アンモニア燃料が注目を集めるとか

太陽光発電や風力発電などがどんどんと増えているようですが、そのエネルギー収支(EPR)をしっかりやらなければという話をつい最近書きましたが、そんな真面目な話など吹っ飛んでしまいそうなひどい話が出ています。 なんと「アンモニアを発電などの燃料…

今こそ徹底的、合理的、公正なEPR(エネルギー収支)の評価を。

脱炭素やらの掛け声ばかり大きくなり、政財界、学界も巻き込んでエネルギー源の変換という動きが強まっています。 しかし、なんとなく「自然エネルギー」とか「再生可能エネルギー」と名が付けばそれが良いような雰囲気だけで動いているようです。 ここは何…

「食の終焉」ポール・ロバーツ著

本書副題にあるように「グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機」というものが本書内容を良く表しています。 グローバル経済は金融や資本といった方向でも様々な問題を世界中に引き起こしていますが、本書で提起されている「食糧問題」に対しても大きな…

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …

肉食系男子は持続社会(定常社会)には邪魔なのか。(女子も含む)

私と非常に近い考え方をしていたということで、かつてはお互いのブログを頻繁に行き来していた「雑草Z」さんという方が居ます。 「雑草の言葉」というブログをされていたのですが、何やらトラブルが多発したということで長い間休眠されていました。 しかし、…

漁業監視が衛星からできる?

ヤフーが運営する、海や漁業に関するニュースを流すサイトGyoppyで、衛星から漁船や漁の状態が監視できるという話題がありました。 gyoppy.yahoo.co.jp すでに航空機の状況をリアルタイムで捉えることは可能となっていますが、船でもそれが可能となっている…

2050年温室効果ガス排出実質ゼロにする「グリーン成長戦略」政府方針まとまる、、って何が「まとまってるの」

スガ首相が言うだけ言った「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」に従って、「グリーン成長戦略」なるものが「まとまった」そうです。 news.yahoo.co.jp 「まとまる」なんて言っても、単に色々な希望的技術開発(誰にとって?)を並べただけのものですが。 電気…

電気自動車100%などと、また何も考えずにポーズだけの発言。

スガ首相は諸外国がガソリン車の廃止を早期に実施する構えを見せているのに焦ったか、「2030年代半ばには電気自動車100%」などと言いだしているそうです。 それがどのような社会変革を必要とするのか、多くの人の職を奪い彼らの転職を考えなければならな…

再春館製薬所の「太陽の畑」とはどのようなものか。

熊本でも有数の優良企業、「再春館製薬所」は化粧品で全国的にも知られていると思います。 そこが数年前に実現した「会社の年間使用量に相当する電力を作り出す”太陽の畑”の完成」については、当地熊本では相変わらず頻繁にテレビコマーシャルでも流されてい…

EPR(Energy Profit Ratio)の低いエネルギー源に頼るとどうなるか。

EPR(Energy Profit Ratio)、日本語では「エネルギー収支比」となります。 いろいろなエネルギー源を比較する有効な指標です。 これは、以下のウィキペディアにもあるように、「生産エネルギー/投資エネルギー」すなわち、投入したエネルギーに対し得られる…

福島で洋上風力発電が採算合わずに撤去、このニュースが流れるそばから、風力発電注力との政府発表

福島県沖の海上に作られた洋上風力発電が、まったく採算が合わないとして撤去されるそうです。 news.livedoor.com ところが、このニュースの流れるのと同時に、政府方針で風力発電に注力し2040年までに大型火力発電所30基分に拡充とか。 www3.nhk.or.jp上記…