爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

八代特産「晩白柚(バンペイユ)」出荷始まる

柑橘類の中で世界でも最大級の大きさと言う、晩白柚(バンペイユ)の産地八代市近郊で今年も出荷が始まりました。 kumanichi.com八代市や氷川町などで栽培されている晩白柚は、直径は25㎝、重さ2㎏以上となり、世界最大級の柑橘類と言われています。 今はハ…

社会を直すために何をすれば良いか

「新資本主義」などと打ち上げたものの、中身を考えていなかった総理はその後何も発言しないようです。 しかしこちらは色々と本を読んだりして大分考えをまとめてきました。 ここで、総理に先んじて今後の日本の取るべき方向を示してみたいと思います。 なお…

昨年7月の豪雨で被害を受け運休していたくま川鉄道が部分開通

昨年7月の熊本県南部の水害で大きな被害を受けて運休していた第3セクター鉄道の球磨川鉄道が昨日一部運行再開しました。 news.yahoo.co.jpくま川鉄道は人吉温泉駅から湯前駅までの路線ですが、人吉温泉から肥後西村駅までの区間は鉄橋崩落もあり今回はまだ未…

「雇用身分社会」森岡孝二著

日本は格差社会や貧困社会になったと言われています。 しかし。森岡さんによれば「雇用身分社会」と言わねばならぬ状況になっているということです。 「雇用身分」とは何か。 最近起きたある事件ですが、「派遣社員は会社の社員食堂を使えない」ということで…

早くも忽那賢志さんが「新型コロナウイルス、オミクロン株」について解説

新型コロナウイルスも新たな変異株「オミクロン株」が現れたということで、各国が警戒を強めているということです。 日本は南アフリカなどアフリカ南部からの来日者への水際対策強化と言う対策を取るそうですが、それだけで大丈夫でしょうか。 この新変異株…

「21世紀日本の格差」橘木俊詔著

「21世紀の資本」という本が世界的にヒットしたピケティは大きな焦点となりました。 格差というものが改めて話題となったのですが、さらに格差についての動きが出ています。 それが2015年のノーベル経済学賞にアンガス・ディートンが選ばれたことであり、彼…

南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株出現、これまでの免疫が効果薄い可能性も。

南アフリカで新たな変異株が発見され、かなり多くの変異点がありこれまでの免疫が効かない可能性もあるということです。 www.nikkei.com 記事によればウイルス表面のスパイクタンパク質に30か所以上の変異があり、そこに作用することでウイルスを排除してい…

「物語 韓国史」金両基著

「韓国史」とありますが、現在の韓国’(大韓民国)の領域のみを扱ったものではなく、半島全体を対象としています。 また、「史」といっても歴史的事実のみを扱うものではなく、神話的な内容も対象としており、そのために扱う年月も5000年という長いものとな…

次々と社会の問題点を追及する良書に出会う。

最近読んだ本の中で、次々と現在社会の問題点を鋭く追及する良書に出会いました。 橘木俊詔さんの「21世紀日本の格差」と森岡孝二さんの「雇用身分社会」というものです。 (読書記録は近日公開します。乞うご期待) いずれもここ最近の格差拡大、雇用条件の…

「起源でたどる日常英語表現事典」亀田尚己、中道キャサリン著

英語はその成り立ちの複雑さから、多くの言葉の起源にはゲルマン古語やギリシャ語、ラテン語などの由来が入り混じっています。 色々な分野ごとに言葉の起源を明らかにすることにより、その使い方も正しくできるということです。 分野は次のとおり。 第1部 歴…

韓国ではブレークスルー感染で急拡大

日本を上回るワクチン接種率であった韓国で、接種済みの人にも感染が広がる「ブレークスルー」が急拡大しているようです。 www.yomiuri.co.jp23日の新規感染者数が4000人を越えて最多となったほか、重症者数も増えてきています。 そのうち、ワクチン接種者の…

「九州考古学の現在」西谷正著

九州は近畿と並んで日本の考古学では最も活動が盛んな地域でしょう。 著者は、関西出身で奈良国立文化財研究所を経たのちに、九州大学に赴任、考古学研究をやってきたと言う方で、九州の考古学研究の中心的な役割をされてきた方です。 九州の考古学というも…

大相撲を見ながら

年寄りの楽しみ、大相撲の九州場所が2年ぶりに福岡開催ということで、毎日見ています。 私のこれまでの経験でも福岡というところは美しい女性の多いところで、大相撲中継の客席にも皆マスクはつけているものの、目元と鼻筋だけでも美人と分かる人が多数映っ…

「『ななつ星』物語」一志治夫著

JR九州の豪華クルーズトレイン、「ななつ星in九州」は2013年10月に運行を始めました。 現在では他のJRでも同じような豪華列車を走らせていますが、その先駆けとして強烈な印象をもたらしました。 その「ななつ星」の計画段階から実施まで、ノンフィクション…

石油高騰に対して日本などが備蓄分を放出、それに対して産油国も対抗処置とか。

石油価格が急騰し消費国側はかなり厳しい状況となっています。 それに対して、アメリカや日本が石油備蓄を取り崩して放出し価格を抑えようとしていますが、それに対して産油国側は対抗処置をとるということです。 www.bloomberg.co.jp石油輸出国機構(OPEC)…

「自粛するサル、しないサル」正高信男著

昨年から続いている新型コロナウイルス感染症の流行では、「自粛」という言葉もかなり飛び交っています。 日本では強制的な都市ロックダウンということが法的にできないのですが、それ以上に「自粛」というものが強力な作用を及ぼすと言われています。 しか…

ボージョレ・ヌヴォーとは何か、新酒を喜ぶ文化。

フランスブルゴーニュ地方のボージョレという地区で作られるワインの新酒、「ボージョレ・ヌヴォー」が販売解禁となったのが11月第三木曜日でした。 何となくお祭りムードということで喜んでいる人も居るのでしょうが、そこには「新酒」というものを喜ぶとい…

「ルポ 貧困女子」飯島裕子著

女性の貧困という問題はここにきてさらに重大なものとなっています。 この本ではかなり早い時期に取材を始め、多くの女性にインタビューし、それをもとにこの本を出版したのが2016年ということで、その後はさらに状態は悪化しているのでしょう。 貧困に苦し…

夢の話「抗生物質発酵生産の現場」

まだまだ仕事の夢は止まりません。 (このブログの流れをあまりご存じない方は意味が取りにくいかもしれませんが、これはあくまでも私が眠っている時にみた「夢」を書き留めているものです。夢の題材ももう仕事を辞めて10年以上経つのに、まだ仕事関係のこと…

「絵と図でわかる データサイエンス」上藤一郎著

ビッグデータなどと言う言葉がニュースを飛び回るようになっていますが、内容についてはそれほど広くは理解されていないようです。 データを扱う「データサイエンス」という分野もそれが何であるかということはあまり考えられていません。 多くの人はデータ…

「新冠ワクチン接種」って何なの。わっとさんのところに来た迷惑メール。

いつも楽しく読ませて頂いている、わっとさん(id:watto)のブログに書かれていたものですが、厚生労働省を名乗るもので「新冠ワクチン接種」のお知らせなるものが届いたということです。 www.watto.nagoya ちらっと見ただけでは意味が分からなかったのです…

「マリー・アントワネットは何を食べていたのか」ピエール=イブ・ボルペール著

フランスブルボン王朝のルイ16世の王妃で、フランス革命の際に処刑された王妃マリー・アントワネットはその境遇から贅沢の化身のように言われていますが、実際のところはどうだったのか。 彼女が何を食べていたのかということも、当時の王族の公開正餐(食事…

「内田樹の研究室」より、「道徳の本」

内田樹さんが「道徳の本」を書くように依頼されたそうです。 blog.tatsuru.com「道徳」という言葉から受けるものは、人によってかなり違うでしょう。 私などもやはり「学校での空虚な道徳教育」という印象が強すぎるために、なかなか素直には捉えることがで…

11月19日は誕生日

プライバシーに関わることはあまり書かないことにしていたのですが、この前の父の誕生日に続き、自分の誕生日も来ましたので書いてしまいましょう。 まあ、さすがに「11月19日生まれの有名人」で検索しても名前が出ることもありませんのでいいでしょう。 誕…

木質ペレットをアメリカから輸入、ってアメリカってそんなに森林資源が余ってたっけ。

Jパワーがアメリカのエンビバ・パートナーズという会社から年間500万トンのバイオ燃料を輸入し、火力発電で混焼して二酸化炭素排出を減らすというニュースです。 www.nikkei.com しかし、「エンビバ」で検索してみると「森林破壊」といった語句がずらっと並…

「お国柄ことばの辞典」加藤迪男著

「お国柄ことば」と言っても、「方言」を扱ったものではなく、その地方独特の言い回しやことわざといったものを集めたものです。 たとえばよく言われるものでは「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」といったようなもので、地名を入れてそこの住民の特徴を表すと言…

「トンデモ科学を撲滅せねばと思う前に考えること」リスク学者永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんのブログのリスク論は非常に興味深いもので、毎回参考にさせていただいていますが、今回は少しリスクとは離れて「トンデモ科学」論です。 nagaitakashi.net まだかなり大きな問題となっていますが、「反ワクチン論」というものがあり…

「赤米のたどった道 もうひとつの日本のコメ」福嶋紀子著

コメと言えば白米というのが現代の普通の感覚でしょうが、かつては「赤米」というものがありました。 古代に「黒米」というのがあったということですが、黒米は内部まで色が着いていたのに対し、赤米は内部は白いものでした。 しかし、味が悪く様々な欠点が…

「脱炭素 太陽光・風力ではどうにもならない現実」東洋経済オンラインで三宅孝之さんという方の意見。

東洋経済オンラインに、三宅孝之さんという方の「脱炭素 太陽光・風力ではどうにもならない現実」という記事が載っていました。 toyokeizai.net 「どうにもならない」というのは同意見ですが、中にはちょっとどうもという部分もありました。 「カーボンニュ…

「資源争奪の世界史」平沼光著

世界の歴史を見ていくと、戦いというものが資源を奪い合ってのことだということが判ります。 この本ではそういった資源の争奪という点について描かれています。 ただし、「歴史」という意味が出ているのは前半部分であり、後半では現在そして将来についてま…