爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

女子ハンドボール世界選手権開幕、熊本大洋デパート火災とも関係が

いよいよ女子ハンドボール世界選手権が始まります。 熊本では、新聞やテレビなど多くのローカルニュースでそれに関連した記事が出ていますが、全国版ではあまり出ないんだろうな。 さて、こちらの新聞で取り上げられていた話に、11月29日という日に関連…

「世界の名前」岩波書店辞典編集部編

世界各地の「人間の名前の付け方」はどのようなものか。 意外に知られていないまま、日本や欧米(それも一部だけ)のように家名と個人名が付けられているかのように思い込んでいますが、実はかなり違うところもあるようです。 そういったものを、岩波書店が…

安倍首相、石炭火力発電推進を理由に国連演説を断られる。頑張れアベ

その施策から行動まで、ほとんどすべてを否定すべき安倍首相ですが、「石炭火力発電推進を理由に国連演説を断られた」というニュースでは、アベを応援し国連を批判すべきでしょう。 jp.reuters.com9月に国連で開かれた「気候行動サミット」では日本政府は安…

熊本地震最大の被災地、益城町の区画整理事業

ローカルニュースではしばしば取り上げられているのですが、なかなか全国には伝わっていない話でしょうから、少し取り上げてみます。 熊本県益城町は、熊本市の南東部に接する町ですが、なんといっても熊本地震で震度7が2回起きたという、これまで知られて…

「ロープウェイ探訪」松本晋一著

あちこちの観光地にありそうな「ロープウェイ」 それに乗って山の上に到着すると一気に見晴らしが良くなり、絶景が目の前に広がります。 その観光地を訪れる客にとってはメインイベントとも言えるような体験です。 この本は、「ロープウェイ愛好家」と称する…

「花見の会」報道で面白い現象

内閣主催の「花見の会」の不正については、野党側の攻勢も強いのですが、それについての報道がメディア各社によって大きく差があることが分かってきました。 TBSはかなりの時間をかけて報道しているものの、その他のテレビ各社はほとんど扱っていないようで…

「本多勝一の日本論 ロシア、アメリカとの関係を問う」本多勝一著

本多勝一さんはかつて朝日新聞社記者として世界各地の取材をもとに、「戦場の村」や「南京事件」といった本を出版し、問題を提起し続けていました。 その後「週刊金曜日」という雑誌を出版し、その編集委員は今でも続けているようです。 しかし、その本多さ…

大相撲の話、「かち上げ、張り手」は禁じ手か

どうでもいいような大相撲の話です。 日曜日で終わった九州場所は久々に横綱白鵬が優勝しました。 しかし、これまでもたびたび問題にされていた「張り手、かち上げ」を白鵬がまた使ったとして問題視する発言があります。 www.nikkei.com 特に「かち上げ」は…

夢の話「空飛ぶ円盤が工場に墜落し大惨事」

普段の生活は事件は何もなく、毎日が平穏な隠居なのですが、夢の中では波乱万丈、大スペクタル危機一髪といったものです。 今日の夢は、「勤めている工場に空飛ぶ円盤が墜落し、大惨事になった」という、ほとんどありえない話です。(ただし、円盤でなく飛行…

「血液1滴で13種類のガンを発見」東芝が発表したけれどNATROMさんによれば非常に疑問。

「血液1滴で13種類のガンを発見できる」装置を東芝が開発しているという発表がされ、テレビのニュースでも報道されて、素晴らしいというコメントが語られていました。 www.fnn.jp しかし、あのNATROMさんによれば、それほど「素晴らしい」というものでも…

IMF専務理事が日本の消費税率のさらなるアップを主張

IMF(国際通貨基金)のゲオルギエバ専務理事が日本の消費税率のさらなる引き上げを求めたそうです。 www.nikkei.comそれでいて、日本政府の経済対策は支持するという、支離滅裂の内容と言えるでしょう。 日本のどこに金があって、経済を回すにはどこに金を残…

これだけ不潔・傲慢を極めた政権でも支持率が中々落ちない理由  経済は本当にうまく行っているのか。

ツイッターなどを見ていると、連日のように花見の会をめぐって首相や閣僚などがウソを付き放題、実際に法律違反をしていることが大いに疑われるにも関わらず、幕引きを図る連中などの批判もされています。 しかし、内閣支持率は少しは下がったとは言え、いま…

GSOMIA失効は回避したけど、早くも双方の言い分が支離滅裂

GSOMIA失効は一応回避されていますが、その過程での交渉について双方の言い分は食い違い、互いに嘘つき呼ばわりで本当に大丈夫かと心配してしまいます。 this.kiji.is韓国国内でもGSOMIAが何かということも分からぬままに日本に対抗することだけを求めていた…

松永和紀さんが「ゲノム編集」について分かりやすく?解説

食品問題について詳しい解説をされる松永和紀さんが、「ゲノム編集」について説明されています。 president.jp 「ゲノム編集」技術は医療分野でも可能性が追求されていますが、食品分野では実用段階に近づいており、開発研究が進められています。 しかし、こ…

大阪の女児不明事件、「子供のSNS使用に注意」の徹底にそのまま使える事例

大阪の小学6年生の女児が行方不明になった事件は、はるか離れた栃木県で本人が交番に駆け込むという形で解決しました。 headlines.yahoo.co.jpしかし、その発端から「SNS」問題が山積みの事例だったようです。 この女児は、行方不明になった時点での捜索の…

「『移民』で読み解く世界史」神野正史著

著者の神野さんは塾の世界史講師の他、さまざまな歴史に関わる活動を幅広くされているようです。 その語り口は分かりやすく、ポイントを強調しダメを押すといった、受験生相手の授業を彷彿とさせるような印象でつながっていきます。 本書は、今の世界で非常…

韓国がGSOMIAの失効を一応回避

韓国が失効までのタイムリミットが迫る中、寸前で一応回避をしました。 headlines.yahoo.co.jpとはいえ、貿易ルールをめぐる協議を再開するという取り決めだけで、今後どうなるかは不透明です。 おそらく、アメリカが執拗に脅迫し認めさせたのでしょう。 こ…

「電力化亡国論」近藤邦明著

「環境問題を考える」というサイトの主宰者、近藤邦明さんが2012年に出した、核・原発事故・再生可能エネルギー買取制度などの施策が亡国につながるという意見を述べた著書です。 上記「環境問題を考える」で既に議論を掲載されているため、私にとっては…

女子ハンドボール世界選手権がもうすぐ熊本で開催、って知ってます?

this.kiji.is女子ハンドボール世界選手権が熊本県内だけで開かれるというのが、あと数日に迫っています。 日本国内でもこの事実はほとんど知られていないのでは。 一応、聞いた話ですが2年に一度開催され、24チームが参戦するというものです。 ただし、熊…

「マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く『敗者の文明』」青山和夫・米延仁志・坂井正人・高宮広士著

考古学で絶対年代を測定するということは簡単ではなく、放射性同位体を使った測定でもその同位体の比率というものが「常に一定」であることを仮定して測定していたのですが、実際はかなりずれがあることが分かってきました。 そんな中で、福井県の水月湖とい…

1160万年前にも巨大隕石衝突で生物絶滅

生物の大量絶滅は大きなものが5回あったと言われていますが、1160万年前にも鳥島付近に隕石が衝突し、生物の絶滅が起きたということが発表されました。 www.asahi.comそれまでの5回の大量絶滅ほどではないようですが、それでも当時の生物種の15%ほ…

「地球の歴史(下) 人類の台頭」鎌田浩毅著

地球の歴史全3巻の下巻です。 この下巻の最後に「長めのあとがき」が置かれ、著者が本書を著した気持ちが書かれています。 これを最初に読んだ方が良いのかもしれないと思いますが、「あとがき」である以上は最後に置かなければならないのでしょう。 理科4教…

「田中宇さんの国際ニュース解説」で連続して地球温暖化問題を取り上げた

田中宇さんの「国際ニュース解説」、だいたい国際政治ネタがほとんどで、しかも独自の視点から解析されているため、非常に面白いものの、ホントかいなと感じさせるものも多く、眉にツバをつけながら楽しませていただいています。 しかし、最近の2題は地球温…

安倍首相在任通算が最長に

安倍首相の通算在任期間が、これまでの最長であった桂太郎に並んだそうです。 www.nikkei.comその割に見るべき業績が何もなく、佐藤栄作の沖縄返還、吉田茂の平和条約締結などと比べることもできないという論調も。 スキャンダルだけは次々と襲いかかり、と…

「くらべる値段」おかべたかし文、山出高士写真

これまでにも、文章をおかべたかしさんが書き、山出高士さんの写真を配す「くらべる」シリーズは何冊か読みました。 今回は、「同じような品物だけれど値段が違うもの」を並べて比べようというものです。 ただし、とは言っても「高級品」と「安物」を並べて…

「進化は万能である」マット・リドレー著

著者のマット・リドレーはサイエンスライターとして有名なイギリスの作家で、前作の「繁栄」は大きな評判を得たそうです。 「繁栄」では「昔は良かった、それに引き換え今は」という感覚は間違っており、「これほどよい時代は無かった」と主張したという、ど…

「温暖化は憂うべきことだろうか」近藤邦明著

ネットのサイト「環境問題を考える」主宰の近藤邦明さんの著書で、おそらくこれが最初の出版の作品です。 上記サイトでは、二酸化炭素温暖化説の批判と並んで、いわゆる自然エネルギーと呼ばれる太陽光発電や風力発電の批判も精力的に為されています。 この…

「桜を見る会」まだまだ追求を続けるのは「低俗?」

総理大臣主催の「桜を見る会」に総理自らの後援会から多数の会員を招き、他にも閣僚や自民党議員が関係者を招いた件では、来年の開催中止、その後の招待客選定方法の変更を発表したことで、もう幕引きということにしたい連中が多いようです。 www.j-cast.com…

「地球の歴史(中)生命の登場」鎌田浩毅著

「地球の歴史」三部作の中巻は、40億年前の生物の出現から、古生代末期まで、生物と地球とが相互に影響し合いながら進化していった時代を扱います。 初めの章(第5章)は「地球と生命の相互作用と共進化」とあります。 地球は大きなプラットフォームであり、…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1270高度経済成長時代の日本

賀茂川さんのブログ、「高度経済成長時代の日本」を論じています。 kamogawakosuke.info最初は「ワシントン・コンセンサス」、つまりアメリカ政府とIMF、世界銀行がアメリカの戦略の一環として行っている途上国融資と新自由主義との関係について書いています…