爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

くまモンポート八代を見てきました。

中国などからの観光客を乗せたクルーズ船が八代港に着くことが増えた頃に、その受け入れ拠点として計画され、できた頃にはコロナ禍が始まりクルーズ船入港はぱったりと途絶えたという、八代港の「くまモンポート」を見てきました。 www.pref.kumamoto.jp 工…

「絵で見る 十字軍物語」塩野七生著

著者の塩野さんは古代ローマやルネサンス期の小説を数々発表されていますが、十字軍に関する物語も書かれています。 この「絵で見る」というものもその一環として書かれたかというとそうではなく、実は十字軍に興味を覚えて調べ出すよりはるか以前、30年も前…

気がかりな指摘、「ビタミンDのサプリで特に子供が過剰摂取の危険性あり」

消費者庁からの報告で、ビタミンサプリの摂取により特に子供でビタミンDの過剰摂取の危険性があり得るということです。 foocom.net FOOCOM.NETで紹介されていましたが、消費者庁でビタミンサプリ摂取の状況調査を行ったところ、子どもで過剰摂取になる危険性…

「それって『何からできてるの?』」素朴な疑問探究会編

また、「出張帰りの車内で読み飛ばしてそのまま捨ててきても良かった」ような本ですが、その本をきちんと保存してまた読み返してしまうというのが我ながらすごいところです。 著者は匿名で「素朴な疑問探究会」となっていますが、ある程度は化学や生物に詳し…

COP26いよいよ開幕、石炭火力発電とガソリン自動車に対する圧力が強まるだけか。

COP26が10月31日よりイギリスグラスゴーで開幕するということです。 www.jetro.go.jp「気候変動枠組み条約」の会議でなぜこれほどまでに「エネルギー」について話されるのか、それも問題なのですが、まあ今さらこんなことを言ってももう止められないのでしょ…

「『大日本帝国』崩壊」加藤聖文著

第二次世界大戦終戦までの日本は大日本帝国として、内地に加え朝鮮、台湾の植民地、樺太千島、南洋群島の領土、勢力下においた満州国、軍事的占領下の中国や東南アジアを勢力下においていました。 しかし、それが1945年8月のポツダム宣言受諾からの敗戦で一…

「内田樹の研究室」より「総選挙結果を予測してみた」

内田樹さんが、現在の情勢から総選挙の結果を予測したという記事を26日にご自身のブログ「内田樹の研究室」に発表されました。 blog.tatsuru.com 結果予測の方は、「自民党は単独過半数には届かず。しかし公明党と合わせて過半数となり政権維持」というもの…

民主主義についてまとまらない文章を書いてみる。こんな時期だから。

文章がまとまらないのは、考えがまとまっていないからであって、そもそもそんな文章をたとえブログであっても公にするというのは考えものですが、まあ民主主義なんて言うものは選挙の時しか考えないというのは他ならぬ自分であっても同様ですから、まあいい…

驚き、小笠原諸島海底火山の噴出物の軽石が沖縄に大量漂着

小笠原諸島で海底火山の噴火が起きたというニュースは記憶にありましたが、その噴出物の軽石が沖縄に大量に漂着、大きな被害を出しているというニュースです。 news.yahoo.co.jp数日前に海上保安庁の巡視艇が航行不能になるということがありましたが、沖縄本…

八代市立博物館秋季特別展「妙見信仰と八代」および「お祭りでんでん館」見てきました。

八代市立博物館で現在開かれている秋季特別展「妙見信仰と八代」というのを見てきました。 ついでに、そのすぐ隣に今年開館した八代市民俗伝統芸能伝承館、愛称「お祭りでんでん館」というのも見てきました。 まず、博物館の「妙見信仰」です。 毎年11月に行…

野党の戦い方について

衆議院選挙の運動たけなわで、各党の政見放送もやっていますが、まあ見ません。 自民党や公明党などは、見るだけで目が腐りそうですが、野党も隔靴掻痒でじれったくなり見ていられない思いです。 「これから何をやるか」ということを話すというのはまず当然…

「核のゴミ 『地層処分』は10万年の安全を保証できるのか?!」古儀君男著

原子力発電所から出る強い放射線を出す「核のゴミ」はその処分方法がきちんと固まっておらず、論議を呼んでいます。 この廃棄物は10万年以上は強い放射線を出すため、その期間は地中深くに埋めるという、「地層処分」を目指していますが、その候補地はまった…

「はちみつ中のグリホサート」食品関係のFOOCOM.NETでも話題に。

リスク学の永井孝志さんが取り上げていたことは先日引用しましたが、食品関係のサイトFOOCOM.NETでも農薬関係専門の斎藤勲さんが取り上げていました。 foocom.net 永井さんの方ではあくまでもリスクという観点からの見方がされていましたが、こちらでは農薬…

「歴史を変えた自然災害 ポンペイから東日本大震災まで」ルーシー・ジョーンズ著

地震・津波、火山噴火、水害など自然災害というものは人間の営みなどはあっという間に崩してしまいます。 そのような自然災害を歴史にたどるとその傷跡の大きさに驚きます。 日本は特に自然災害の多い地域ではありますが、世界のその他の地域でも決して災害…

「サウジアラビアが二酸化炭素排出実質ゼロ」っていったい何のこと。

(こういったエネルギーに関わるトンデモ話がこのところ毎日のように出てきます。そろそろ飽きもきそうですが、まあそれでもくじけずに取り上げていきましょう) なんと、「サウジアラビアが2060年までに温暖化ガス排出実質ゼロを目指す」という、驚きの記事…

民主主義とは何か(まだ考えがしっかりとはまとまっていませんので、試論です)

選挙が近づくと、これが民主制であるので棄権は避けようとかいったことが繰り返し語られます。 しかし、この「1票を投じる」ということだけが民主主義なのか。 政党の名前にも「民主」が入っているものが多いのですが、本当にそれらの政党に民主主義があるの…

ほら、やっぱりこれだけが目的だ。「脱炭素化は450兆円市場」

脱炭素化ということが頻繁に、かつ声高に言われていますが、その根拠となるのはあやふやな二酸化炭素温暖化による気候変動ということだけです。 しかし、その目指すところはどうやら明らかなようです。 日経ビジネスという、金儲けだけを目指すニュースサイ…

「習近平がゾンビ中国経済にトドメを刺す時」石平、渡邉哲也著

こういった「中国が危ない」といった本にはかなり怪しいものもあるようですが、この中国出身の石平さんと経済評論家の渡邉さんの本は、かなり信憑性も高いもののように感じます。 他から得ている様々な情報や公的な数値などに現れてくるものと、この本の推定…

怖ろしい「酵素ドリンク」

テレビ番組も夕方はだいたいどこの局も地元の話題を流すようです。 昨日も熊本市に最近開店したという、「酵素ドリンク」の店を取材し放映していました。 何やら、濁ったような気味の悪いものを取材した女性タレントが飲んでいました。 値段はえらい高さの50…

「日本と世界の塩の図鑑」青山志穂著

塩が専売制から脱したのはもうかなり以前の話になりましたが、それからは世界各国から様々な塩が輸入され、国内でも特色のある塩を作り販売するという情勢になっています。 そのような塩について、基礎知識と様々な製品の紹介をソルトコーディネーターを名乗…

永井孝志さんの「リスクを考える」ブログより、「はちみつやミツバチはどのような農薬で汚染されているのか」

はちみつがグリホサートという農薬で汚染されているというニュースが流されているということから、リスク学者の永井孝志さんが、はちみつおよびミツバチの農薬汚染について調べています。 nagaitakashi.net こういった話題は時折流されますが、実際にはちみ…

「ニセモノ図鑑 贋造と模倣からみた文化史」西谷大編著

編著者の西谷さんは、国立歴史民俗博物館の教授ですが、2015年に「ニセモノ博覧会」という企画展を実施したそうです。 骨董や絵画、古文書などが本物かニセモノか、それを取り上げたテレビ番組が長く人気を保っていますが、歴史的に見てみるとニセモノと分か…

「成長無くして分配無し」なのか。

選挙戦が始まり、各党各候補者の政見紹介などが新聞紙面の大半を占め、そういうことにあまり興味も出ない私としては新聞を読む時間が減り、他のことができると喜んでおります。 とは言え、気になるのが「成長か分配か」ということであり、政権与党や経済界、…

「J・S・バッハ」礒山雅著

ヨハン・セバスチャン・バッハはバロック音楽の最も重要な音楽家であり、日本では「音楽の父」とも呼ばれました。 しかし、音楽の世界がバロック音楽から古典派・ロマン派音楽へと移り変わっていく中で、一時はほとんど忘れ去られた時期もあったのですが、19…

「カーボンニュートラルの液化天然ガス」って何のこと、”実質ゼロ”なんて言う言葉遊びは有害無益。

「カーボンニュートラルの液化天然ガス」などと言うまったく意味不明の言葉発見。 www.nikkei.com 東京ガスが、二酸化炭素排出を「実質ゼロ」とみなす都市ガスを供給するという話です。 どうやら、液化天然ガスに見合うだけの森林造成をするので、計算上は二…

「最新医学常識99」池谷敏郎著

医学について、人々が考えている「常識」は徐々に変わっているようです。 少し前までは医者でもそう思っていたのが、まったくひっくり返っているということもあるようで、気を付けていないといけないのかもしれません。 ただし、本書出版は2011年ですでに「…

忽那賢志さんのワクチン情報「ブースター接種の副反応の強さ」

コロナウイルス感染症に関する情報源として参考にさせていただいている、忽那賢志さんの最新記事です。 news.yahoo.co.jp ワクチンのブースター接種、すなわち3回目の接種ですが、2回目より3回目のブースター接種の方が副反応が強くなるという噂が流れている…

小選挙区制で本当に良いのか。

衆議院選挙がまたいつものように(当然ですが)小選挙区比例代表並立制で行われます。 この選挙制度の欠点を指摘する声は非常に多いのですが、政権政党に有利ということで制度改革を検討しようとすることすら全くありません。 www.weblio.jpこの解説には、利…

世界遺産登録が相次ぐが、それはその場になにをもたらすか。岩見銀山の例より。

毎年のように世界遺産登録されるところが続出、それを喜ぶ地元の様子と言ったものが報道されます。 しかし、世界遺産登録を観光振興のビジネスチャンスとしかとらえられなければ、あっという間に熱気は去り、不相応な投資が重くのしかかるばかりというところ…

父の事、父の誕生日にあたり

10月17日は亡父の誕生日、もう祝う人も居なくなりましたが、やはりこの日になると思い出します。 父の生きている間にその人生の思い出について聞かされたことはあまりなく、かなり大変なこともあったようですが、はっきりしません。 それでも母や従兄から聞…