2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧
イギリス人でオーストラリア原住民の言語を研究し、オーストラリア国立大学の教授を勤めたディクソンさんが世界各国の言語と言語学研究のあれこれについて専門家として詳しい内容を(素人向けに?)解説したものです。あまり素人向けとも言えないようですが…
著者は名古屋で社会保険労務士として中小企業の労務コンサルタントを多数受け持っていられるそうで、その経験から特に製造業で危機的な状況になっていると訴えています。 この本の出版は2006年でリーマンショック寸前で若干景気が上向いた頃ですが、その恩恵…
大久保彦左衛門を主人公とした新三河物語の中巻です。平助(後の彦左衛門)は少年から青年になる年齢ですが、読書好きということは周囲からも認められるようになっています。 今川家が衰退し武田に攻められるという中で家康は三河を平定し遠州に進出すること…
「銃・病原菌・鉄」で有名でピュリッツァー賞も受賞したカリフォルニア大学教授のダイアモンドさんの本です。著者は生物学の研究から始めたそうですが、その後文明論の分野でも数々の著書を発表されています。世界各地で大規模小規模に関わらず栄えた文明(…
フランス文学専攻という日本大学教授の伊藤さんが13世紀の当時の三大勢力がもつれ合った世界大戦について記したものです。 他の方の書評やブログなどもありましたが、モンゴル人を「仏教徒」と著されているという大きな問題点があり、歴史についての正確性…
著者の新(あらた)さんは本書刊行時(2012年)には学習院大の講師という社会学の研究者ですが、商店街やコンビ二など現代の流通小売業にまつわる社会学的考察を精力的にされている方のようです。商店街と言うと各地でシャッター商店街と言われているように…
桐生さんの本は以前に中世ヨーロッパの食卓についてのものを読みましたが、今回は宮廷の王妃や寵妃に関する話です。やはりフランスが多いようです。 出てくる人々は名前だけは聞いたことがありますが、詳細は分からなかったものが多いようです。これも日本で…
著者の榎本さんはライトノベルの文芸評論家という方のようで、専門の学術研究者ではないようですが、いろいろと書物を読んでこられたようでかなり適切な論のように思えるものです。そもそも戦国時代の武士と言うものはどういうものかということや、武器の数…
三河物語とは大久保彦左衛門忠教(ただたか)が江戸時代に入ってから家康にまつわる色々の話を自らの子孫に対して書き残すという目的で書かれたものですが、その大久保彦左衛門を主人公に宮城谷さんが書いたのが新三河物語です。 話は桶狭間の寸前から始まり…
5年ほど前にアメリカのリーマンショックなどのあおりを受け日本でも不況が悪化し、派遣社員が解雇され路頭に迷った人々を救うために「派遣村」という活動が行われたということがありました。 これはその時期に派遣社員などの雇用に関する問題点についてシン…
この本は7年前に他界した亡父の遺品で形見分けで持ち帰ったものですが、今まで一度も読むことはありませんでした。今回はいつも通っている市立図書館が改装工事で2ヶ月閉館していたためさすがに読む本がなくなってしまい、手をつけてしまいました。池波正太…
著者は文部技官・調査官を経て九州大学教授となられた方のようですが、中世史専攻という以上に各地を訪ね歩くことが趣味も兼ねておられるのか、全国各地を踏査されているようです。歴史的な峠道には「流通」「軍事」「信仰」の各種の役割があったそうですが…
著者は韓国のジャーナリストということで、この本もコリアの歴史上の人物について新たな研究成果を記したというものではなく、ドラマなどで登場することもある人物について韓国の若い世代があまり知識もないまま見ている状態であるのを見かねて一通りの解説…
フリージャーナリストの保岡さんがテレビの完全地デジ移行の2011年の少し前の2008年に出版した本です。当時はアナログ放送廃止と地デジ完全移行ということで、かなり危険性が指摘されていた覚えがあります。この本はそういった点を詳しく解説しているかと思…
ジャーナリストの林さんが日本でテロの起こる可能性について論じたものです。 アメリカやヨーロッパなどではテロの事件が起こることがありますが、日本ではオウムの事件以降はないようです。近年のようにイスラム教徒がテロ事件の主役となることが多いために…
インターネットの初期にプロバイダーをはじめて㈱インターリンクを立ち上げた横山さんですが、会社設立のはじめには電話サポートということを社会通念どおりにやろうとしたところ、かかってくるクレームの電話は顧客が怒鳴っているばかりでほとんど解決につ…
今日の毎日新聞に元衆議院議員の与謝野馨さんに聞いたというアベノミクス評が載っています。 金融緩和はアメリカと同じ政策で、緩めても金を貸す相手が居ない。 財政出動は従来型政策でたいした効き目はない。 成長戦略が一番重要だが、この20年いろいろ探…
著者の篠田さんは酒造関係者ではないものの、酒蔵の設計建築を手がけられた関係から酒造家との親交も深く、酒類品評会用につくられてほとんど市販されることのなかった吟醸酒に出会い、そのファンとなって長らく普及に携わることとなった方です。1975年から…
東京都知事選では原発即時廃止をうたった細川・宇都宮の各候補は得票が伸びず、原発問題については終始態度をぼかしたままの候補が当選してしまいました。 原発事故に対する危険性はさらに増したかもしれませんが、実は問題点はそこより大きいものがあります…
養老さんが様々な分野で活躍されている4人と対談した内容をまとめたものです。 その4人とは、食生活に関して調査研究をされている岩村暢子さん。(この方の”普通の家族がいちばん怖い”という本は以前に興味深く読みました)不耕起の水稲栽培の岩澤信夫さん、…
開幕早々目新しい種目を見せられたせいで、気になることができてしまいました。オリンピックでのメダル獲得目標数などというものを出していますが、そもそもオリンピックのメダルの総数というのがいくつなのか、はっきりしません。 ちょっと調べてみましたが…
著者の熊谷さんは大学の卒論で、「たこやき」を取り上げ騒動を巻き起こして以来、そういった食文化についての研究を続け、2003年には「日本コナモン協会」を設立し、初代会長となったそうです。粉もんといえば大阪というイメージですが、小麦粉だけに限らず…
著者の青木さんは㈱虎屋お勤めで、虎屋文庫研究主幹ということですので、食文化関係の江戸時代からの文書をまとめて居られるのでしょうか。本書は、江戸時代もほとんど最後に近い万延元年に紀州和歌山藩の酒井判四郎という侍が江戸屋敷勤務を命ぜられ、和歌…
明日の開会式を前にフィギュアスケート団体やらスキーモーグルなど始まりました。これから約2週間はそれで持ちきりでしょう。フィギュア団体というのも今大会から始まったということですが、何をやるかと思えば男女シングルとペアとアイスダンスがそれぞれや…
通産省勤務などを経た後評論家などとして活躍されている八幡さんが江戸時代の武士の言葉について記した本です。 戦国時代までの京都中心の社会では京都中心の言葉が一応基準ではあったと考えられますが、各国それぞれの言葉だったと思います。 しかし、徳川…
”百ます計算”など、反復練習を強化するという陰山メソドを提唱した陰山さんの2005年の著書です。実際は百ます計算の考案者は別に居るようですが、陰山さんの考案と一般には思われているほど結びついているようですが、本書にも書かれているように、そればか…
マーケティングリサーチの世界からコピーライターにも進出という中山さんが、よく仕事で知り合う人達(若干軽めの人が多いのでは)が使う言葉で気になる、というより一発で相手が嫌になるような言葉が蔓延しているのを例を挙げて解説されたというものです。…
ウィキリークスが各国(特にアメリカ)の秘密文書を暴露したことで様々の問題が持ち上がりましたが、最近は少し沈静化しているのでしょうか。 それでもアメリカで秘密漏洩の騒ぎがあったり、また日本では秘密保護法が成立したりとその方面の話題は事欠きませ…
この本の出版時の2008年には福岡大学客員教授だった永野さんですが、東京電力に長く勤められたあと様々な企業の監査役なども兼ねておられたようです。資本主義というものが共産主義などに勝利し、さらにIT化などの影響かその暴走振りが激しくなってきて弊害…
21世紀研究会とは歴史学や文化人類学の研究者が集まった研究会とのことです。 常識というのは普遍的なもののように思いがちですが、他の国に行ってみると全く違うということは良くあることのようです。それを知らずに海外に出かけて恥をかくということはあり…