爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論

「すぐにでも化石燃料を使わない党」という政党を立ち上げても良いんだけど、ハードルはかなり高い。

たまたま激しい天候不順状態が続いていることもあり、「二酸化炭素温暖化による気候変動」説が勢いづいています。 とは言え、何をしようとしているかを見ても、2050年までに二酸化炭素排出ゼロを目指すとか、再エネ転換を急ぐとか、その割にはやろうとしてい…

EPR(エネルギー産出比)を考えていく上で、使用する機材の使用エネルギーを厳しく考えるべきか。

脱炭素化などという掛け声ばかりが響いていますが、それに応えて出てくるものが変なものばかりです。 これは絶対に「EPR(エネルギー産出比)」というものを考えてもいないということが明らかなのですが、その道の専門家らしき人々が出している数字を見ても…

サステナブル(持続可能性)とは何か その5まとめ

以上のように、「サステナブル」(持続可能性)とはそれほど簡単なものではなく、厳しいものだということは何となく分かっていただけたでしょうか。 SDGs「Sustainable Development Goals」などと言って、どう見ても「ちょっと良いことしています」程度のも…

サステナブル(持続可能性)とは何か その4資源

資源についての持続可能性というのは、どうもはっきりしたものではありません。 まず「資源」という言葉で何を示すか。 鉄やアルミニウム、ニッケルなどの金属資源は確かに資源と言うべきでしょう。 しかし木材などの植物由来資源はどうするか。 同じ植物由…

サステナブル(持続可能性)とは何か その3エネルギー

人類は多くのエネルギーを使わなければ生存すら不可能です。 そのエネルギーの種類はどういったものでしょうか。 それは太陽の核融合によるエネルギー放射と、地球誕生の頃から蓄えられていたエネルギー(地熱・放射性物質)です。 太陽から放射されてくるエ…

「サステナブル(持続可能性)」とは何か その1「サステナブルの意味」

最近聞くことが非常に多くなった言葉です。 ちょっと前までは「サステナブル」なんて言ってもほとんど誰も知らなかったでしょう。 まあ、今でも意味を理解している人がどれほどいるか怪しいものですが。 そんなわけで、ちょっと知ったかぶり解説。 サステナ…

「エネルギーの物語」マイケル・E・ウェバー著

エネルギーをめぐる諸問題がかつてないほどに大きくなっていますが、しかしエネルギーとはどういうものかということが、意外に知られていないようです。 この本はアメリカのテキサス大学でエネルギー資源学の教授をしているという、著者が現在の社会がどうエ…

「脱炭素」で世界はどうなるのか。

「脱炭素化」という掛け声が世界中に鳴り響いているようなニュースが飛び交っていますが、これで本当のところどうなるのか。 ごく簡単に整理してみると、 「二酸化炭素濃度の上昇で温暖化が進む」 「気候変動で災害が多発し危険」 「二酸化炭素の主要な発生…

脱エネルギー社会では科学はどうなるのか。

化石燃料を使わないようにという、脱炭素化という動きは、その前提に疑問があるとはいえ、私の言う「脱エネルギー化」と一見似ているようには見えます。 しかし、世間の言う「脱炭素化」ではエネルギー使用はこれまで以上に使用量を増やすように考えているよ…

「成長戦略見直し案」とやらが出てますが、どんな変化を予測しどう対処しようというのでしょうか。

首相官邸からの「成長戦略見直し案」が発表されていますが、「充電ポイント何万か所」だの、「水素ステーション増設」だの、これから何が変わろうとしているのか、その見通しの幼稚さ、対処と称するプランの貧困には目を覆うばかりです。 www.kantei.go.jp …

そんなに国や文明を滅ぼしたいのか。「脱炭素法」成立。

2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すという、「脱炭素法」改正地球温暖化対策推進法が成立(全会一致)しました。 www.yomiuri.co.jp太陽光発電や風力発電などの「再生エネルギー」を推進するというのが主な内容です。 主に西欧社会がこの狂気の暴…

温室効果ガス46%削減なんて言っても具体策は何もなし

菅総理が唐突とも言えるように「2030年に温室効果ガス46%削減」などと言いだしていますが、やはり具体策は何もないようです。 news.yahoo.co.jp「46%」などと、一見細かく検討したような数字を出したようですが、実際はIPCCが呼びかけた「30年までに45%削…

EPR(エネルギー収支)を考えていく上で問題となることが山積

様々なエネルギー源に目を向けなければならない今こそ、EPR(Energy Profit Ratio:エネルギー収支)をしっかりと考える必要があるということは、何度か書きましたが、それについて考えていくと様々な点で非常に問題が多いことに気づきます。 そういった点を…

今こそ徹底的、合理的、公正なEPR(エネルギー収支)の評価を。

脱炭素やらの掛け声ばかり大きくなり、政財界、学界も巻き込んでエネルギー源の変換という動きが強まっています。 しかし、なんとなく「自然エネルギー」とか「再生可能エネルギー」と名が付けばそれが良いような雰囲気だけで動いているようです。 ここは何…

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …

再春館製薬所の「太陽の畑」とはどのようなものか。

熊本でも有数の優良企業、「再春館製薬所」は化粧品で全国的にも知られていると思います。 そこが数年前に実現した「会社の年間使用量に相当する電力を作り出す”太陽の畑”の完成」については、当地熊本では相変わらず頻繁にテレビコマーシャルでも流されてい…

EPR(Energy Profit Ratio)の低いエネルギー源に頼るとどうなるか。

EPR(Energy Profit Ratio)、日本語では「エネルギー収支比」となります。 いろいろなエネルギー源を比較する有効な指標です。 これは、以下のウィキペディアにもあるように、「生産エネルギー/投資エネルギー」すなわち、投入したエネルギーに対し得られる…

「世代間倫理」はなぜ受け入れられないどころか一瞥すらされないのか。

世代間倫理というものに触れ、これまでいろいろと社会の不合理に悩んできたのが一気に目の前が明るくなったような思いがして、何度かそれについて書いてきました。 sohujojo.hatenablog.com しかし(まあ当然でしょうが)社会の不安も募るなか、後の世代のこ…

エネルギー依存がなぜ危険か、食糧生産もエネルギーに過度に依存

歴史上世界の多くの人々と苦しめてきた飢餓は今ではほとんど心配されていないように見えます。 アフリカなどで飢饉があっても、それは内戦や政情不安のためであり、平和が戻れば大丈夫といった思い込みがあります。 http://www.toyomori.org/g/2014/08/22/%E…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。(続)

政治家の発言などほとんど重さもないもので、「国際的な約束」だろうが何だろうが踏み倒すのが通例ですが、一応はそれを目指したポーズだけは取ろうとするでしょうから、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」で進もうとだけはするでしょう。 その排出量から…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。

相次ぐ気象災害を恫喝の種に使って、どうしても二酸化炭素排出を無くさなければならないという、決して証明はされていない科学の仮説から大きな方向性の決定をしてしまっている世界ですが、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」という目的を日本も決めてし…

プラスチックはどうなるのか。石油依存社会の行く末。

目次 プラスチックの行く末について 1.プラスチック原料は石油 2.石油供給の不安 3.石油減少時代の諸相 4.まず「包装」をどうするか。 5.妙案はほとんどない。せめて他の用途は絞って石油はプラスチック製造のみに。 プラスチックについての最近の…

「今世紀末には気温が3℃上昇」などと言う話よりよほどありそうな未来。エネルギー供給不安。

いまだに、「今世紀末には地球の気温が何℃上昇するという、〇〇(一応名のある研究機関など)の研究成果がまとまりました」などと言うニュースが流れることがあります。 よほどニュースになりそうな話題がない時の穴埋めなんでしょうが、よくもまあ、飽きな…

こんな時だからこそ、「エネルギー依存半減社会の実現」に向かうことができるのでは。

「学校休校にせざるを得ないこんな時期だからこそ、学校9月入学制へ移行する千載一遇の好機では」などと言い出して、大顰蹙をかった人たちが居ましたが、そういえば私が前から主張している「エネルギー依存半減社会」の実現、そして「エネルギー依存返上社会…

気候変動から気候危機へ、煽る言葉はますますパワーアップするが、やることは他人任せ、政府攻撃だけ?

気候変動と言っていたのが、「気候危機」に。 言葉はますます煽りを強めていますが、どこまで真剣に考えているのでしょうか。 14日付け熊本日日新聞の社説にありましたが、他のメディアの論調もほぼ同様なので、いちおう熊日を例に取り上げてみます。 「気候…

石炭火力発電の廃止はエネルギー供給の破綻につながる。本格的なエネルギー使用削減をする覚悟がないならしてはいけない。

石炭火力発電への逆風が強まり、現存の発電所も旧型のものは廃止していこうということです。 理由は相も変わらず「二酸化炭素排出削減」 本当に取るべきエネルギー政策というものについての検討が無いためにこういった無定見な政策横行になります。 www.asah…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ(4-2)EPRの実施上問題点  (5)エネルギーをめぐる問題 (6)結局、エネルギーに依存した現代文明は変わらなければならない

人類とエネルギーとの関わり (1)エネルギーの本質 (2)人類がエネルギーを使うということ (3)人類のエネルギーの使い方 (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点 (4-2)EPRの実施上問題点 (5)エネルギーをめぐ…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ (3)人類のエネルギーの使い方  (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点

人類とエネルギーとの関わり (1)エネルギーの本質 (2)人類がエネルギーを使うということ (3)人類のエネルギーの使い方 (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点 (4-2)EPRの実施上問題点 (5)エネルギーをめぐ…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ (1)エネルギーの本質、(2)人類がエネルギーを使うということ

外出自粛で暇なので「人類とエネルギー」について今の時点での自分の考えというものをまとめてみました。 それだけではつまらないので、一応ブログに掲載してみますが、分かり易い解説というわけではないので、その点はご容赦ください。 目次 人類とエネルギ…

「エネルギー400年史 薪から石炭、石油、原子力、再生可能エネルギーまで」リチャード・ローズ著

今の人類文明が巨大なエネルギー消費に依存したシステムであるということは、これまでにもこのブログで強調してきましたが、その「人類のエネルギー依存に向かっていく過程」を非常に細かくたどってくれたのが本書です。 とはいえ、そこにはほとんど歴史的事…