爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論

本当の「脱炭素化」の先には何があるのか。

「脱炭素化」すなわち石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を使わないようにしようという動きが活発化しているように見えます。 これ自体、その根本は間違っているとは言えません。 化石燃料は限りある資源であり、それをこれまでのように湯水のごとく使って…

「脱炭素化」を無理やり進めるとどういう事態になるのか。

脱炭素化という掛け声ばかりが高くなり、一見すると世界中がそちらに向かって走り出すかのように感じるかもしれません。 脱炭素化、すなわち石油や石炭などの化石燃料の使用を抑えるということ自体は積極的に進めることが必要なのですが、現在使われているこ…

エネルギーバブルの行く末はどうなるのか。 その3

一応この項の最後です。 4.崩壊を避ける道はあるのか。 エネルギー供給の先細りで現代文明の行き詰まりとなるなら、早めに脱エネルギーを成し遂げるしかありません。 エネルギー供給危機はいつでも起こり得ます。 実際に今この時もその片鱗が見えています…

エネルギーバブルの行く末はどうなるのか。その2

言いたい放題の続きです。 3.エネルギーバブルがはじけたらどうなるのか。 経済のバブルは対象物(不動産やチューリップ?)の価格がつり上がっていくものの、いつまでも続くはずもなく、結局は誰も買う人が居なくなり暴落しておしまいです。 エネルギーバ…

エネルギーバブルの行く末はどうなるのか。その1

再生可能エネルギーと称する太陽光発電や風力発電にどんどんと変わっていくのかと思っていたら、ロシア産の石油や天然ガスが入らなくなるというだけで価格が高騰、世界各国があたふたしているということは、やはり実際には全く変換は進んでいなかったという…

「脱炭素化」が「持続可能」には結びつかないのが今の地球

今年が始まった時にはまったく予想もできなかった状況となっていますが、それでもまだ社会の深いところに流れているのが「脱炭素化」と「持続可能性」という言葉でしょう。 脱炭素化といのは、言うまでもなく「炭素」すなわち化石燃料を使わないようにすると…

「化石燃料不使用認証制度」の創設のススメ

EUが「グリーンな投資先」として原子力や天然ガスを認定するなど、「グリーン」すなわち持続可能性というものの解釈には混乱(というよりは欺瞞)が溢れているようです。 またその目的は怪しいものではあるものの「石油などの化石燃料を使わない」ということ…

持続可能性を妨げるものは何か その3 経済成長その他

その1,2で述べた「資源の制約」ということは比較的判り易いものではないかと思いますが、この「経済成長」が持続可能性を妨げるということはちょっと受け入れにくい人もいるのではないでしょうか。 現代はこれまでの異常なほどの経済成長の世界にどっぷり…

持続可能性を妨げるものは何か その2 エネルギー

持続可能性を妨げるものは何かということで、その1では「資源の持続を考えていない」ことについて書きました。 そういう意味では最も大きな問題がエネルギーです。 完全に持続できないものの代表のような化石燃料エネルギーに依存しているのが現代の文明で…

持続可能性を妨げるものは何か。 その1

雑草Zさんの「雑草の言葉」でも以下のように取り上げられていましたので、こちらも持続可能性について書いてみましょう。 zassou322006.blog.fc2.com 「持続可能性を妨げるものは何か」 持続可能とは平たく言えば「この先何千年も何万年も続くようなこと」…

電気自動車、水素自動車の時代は来るのか。

先日書いた「自動車社会」についての文章の中で、電気自動車、水素自動車というものについても少しだけ触れましたが、それについてさらに詳しく述べてみたいと思います。 sohujojo.hatenablog.com 電気自動車といっても、昔東京などを走っていた「トロリーバ…

自動車社会とは何か、人類は自動車と心中するつもりか。その2

その1で下記の目次の1から3まで書きましたので、このその2では4,5です。 1,自動車社会とは、「自動車主義社会」か 2,自動車によって作り変えられた世界 3,自動車の功罪、「功」なんてあるかどうか知らないが。 4,自動車に未来はあるか。 5,…

自動車社会とは何か。人類は自動車と心中するつもりなのか。その1

現在の世界の大半、特に先進国のすべてと開発途上国でも中心地のほとんどは「自動車社会」であるということは疑問の余地はないでしょう。 そのような自動車社会はどういったものであり、そして未来も続くのか。 そういったことを説き明かしておきたいと思い…

非効率なエネルギー技術に文明の将来を託す危険性

現代文明は「エネルギー依存」であるのは明らかであり、それも過度に依存している状態です。 そのエネルギーのほとんどは化石燃料であったのですが、その使用を制限しようということになり、その代替をめぐるドタバタ劇が繰り広げられています。 しかし、高…

経済成長にこだわる限り、脱炭素化などは夢にしかならない。

昨日、ドイツのエネルギー事情の現実として、天然ガスの価格高騰により電力不足が懸念されるということを報じる記事を紹介しました。 sohujojo.hatenablog.com エネルギーの確保もままならぬ状況を軽視し、脱原発や脱石炭火力を進めてしまうというドイツの現…

「すぐにでも化石燃料を使わない党」という政党を立ち上げても良いんだけど、ハードルはかなり高い。

たまたま激しい天候不順状態が続いていることもあり、「二酸化炭素温暖化による気候変動」説が勢いづいています。 とは言え、何をしようとしているかを見ても、2050年までに二酸化炭素排出ゼロを目指すとか、再エネ転換を急ぐとか、その割にはやろうとしてい…

EPR(エネルギー産出比)を考えていく上で、使用する機材の使用エネルギーを厳しく考えるべきか。

脱炭素化などという掛け声ばかりが響いていますが、それに応えて出てくるものが変なものばかりです。 これは絶対に「EPR(エネルギー産出比)」というものを考えてもいないということが明らかなのですが、その道の専門家らしき人々が出している数字を見ても…

サステナブル(持続可能性)とは何か その5まとめ

以上のように、「サステナブル」(持続可能性)とはそれほど簡単なものではなく、厳しいものだということは何となく分かっていただけたでしょうか。 SDGs「Sustainable Development Goals」などと言って、どう見ても「ちょっと良いことしています」程度のも…

サステナブル(持続可能性)とは何か その4資源

資源についての持続可能性というのは、どうもはっきりしたものではありません。 まず「資源」という言葉で何を示すか。 鉄やアルミニウム、ニッケルなどの金属資源は確かに資源と言うべきでしょう。 しかし木材などの植物由来資源はどうするか。 同じ植物由…

サステナブル(持続可能性)とは何か その3エネルギー

人類は多くのエネルギーを使わなければ生存すら不可能です。 そのエネルギーの種類はどういったものでしょうか。 それは太陽の核融合によるエネルギー放射と、地球誕生の頃から蓄えられていたエネルギー(地熱・放射性物質)です。 太陽から放射されてくるエ…

「サステナブル(持続可能性)」とは何か その1「サステナブルの意味」

最近聞くことが非常に多くなった言葉です。 ちょっと前までは「サステナブル」なんて言ってもほとんど誰も知らなかったでしょう。 まあ、今でも意味を理解している人がどれほどいるか怪しいものですが。 そんなわけで、ちょっと知ったかぶり解説。 サステナ…

「エネルギーの物語」マイケル・E・ウェバー著

エネルギーをめぐる諸問題がかつてないほどに大きくなっていますが、しかしエネルギーとはどういうものかということが、意外に知られていないようです。 この本はアメリカのテキサス大学でエネルギー資源学の教授をしているという、著者が現在の社会がどうエ…

「脱炭素」で世界はどうなるのか。

「脱炭素化」という掛け声が世界中に鳴り響いているようなニュースが飛び交っていますが、これで本当のところどうなるのか。 ごく簡単に整理してみると、 「二酸化炭素濃度の上昇で温暖化が進む」 「気候変動で災害が多発し危険」 「二酸化炭素の主要な発生…

脱エネルギー社会では科学はどうなるのか。

化石燃料を使わないようにという、脱炭素化という動きは、その前提に疑問があるとはいえ、私の言う「脱エネルギー化」と一見似ているようには見えます。 しかし、世間の言う「脱炭素化」ではエネルギー使用はこれまで以上に使用量を増やすように考えているよ…

「成長戦略見直し案」とやらが出てますが、どんな変化を予測しどう対処しようというのでしょうか。

首相官邸からの「成長戦略見直し案」が発表されていますが、「充電ポイント何万か所」だの、「水素ステーション増設」だの、これから何が変わろうとしているのか、その見通しの幼稚さ、対処と称するプランの貧困には目を覆うばかりです。 www.kantei.go.jp …

そんなに国や文明を滅ぼしたいのか。「脱炭素法」成立。

2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すという、「脱炭素法」改正地球温暖化対策推進法が成立(全会一致)しました。 www.yomiuri.co.jp太陽光発電や風力発電などの「再生エネルギー」を推進するというのが主な内容です。 主に西欧社会がこの狂気の暴…

温室効果ガス46%削減なんて言っても具体策は何もなし

菅総理が唐突とも言えるように「2030年に温室効果ガス46%削減」などと言いだしていますが、やはり具体策は何もないようです。 news.yahoo.co.jp「46%」などと、一見細かく検討したような数字を出したようですが、実際はIPCCが呼びかけた「30年までに45%削…

EPR(エネルギー収支)を考えていく上で問題となることが山積

様々なエネルギー源に目を向けなければならない今こそ、EPR(Energy Profit Ratio:エネルギー収支)をしっかりと考える必要があるということは、何度か書きましたが、それについて考えていくと様々な点で非常に問題が多いことに気づきます。 そういった点を…

今こそ徹底的、合理的、公正なEPR(エネルギー収支)の評価を。

脱炭素やらの掛け声ばかり大きくなり、政財界、学界も巻き込んでエネルギー源の変換という動きが強まっています。 しかし、なんとなく「自然エネルギー」とか「再生可能エネルギー」と名が付けばそれが良いような雰囲気だけで動いているようです。 ここは何…

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …