爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …

再春館製薬所の「太陽の畑」とはどのようなものか。

熊本でも有数の優良企業、「再春館製薬所」は化粧品で全国的にも知られていると思います。 そこが数年前に実現した「会社の年間使用量に相当する電力を作り出す”太陽の畑”の完成」については、当地熊本では相変わらず頻繁にテレビコマーシャルでも流されてい…

EPR(Energy Profit Ratio)の低いエネルギー源に頼るとどうなるか。

EPR(Energy Profit Ratio)、日本語では「エネルギー収支比」となります。 いろいろなエネルギー源を比較する有効な指標です。 これは、以下のウィキペディアにもあるように、「生産エネルギー/投資エネルギー」すなわち、投入したエネルギーに対し得られる…

「世代間倫理」はなぜ受け入れられないどころか一瞥すらされないのか。

世代間倫理というものに触れ、これまでいろいろと社会の不合理に悩んできたのが一気に目の前が明るくなったような思いがして、何度かそれについて書いてきました。 sohujojo.hatenablog.com しかし(まあ当然でしょうが)社会の不安も募るなか、後の世代のこ…

エネルギー依存がなぜ危険か、食糧生産もエネルギーに過度に依存

歴史上世界の多くの人々と苦しめてきた飢餓は今ではほとんど心配されていないように見えます。 アフリカなどで飢饉があっても、それは内戦や政情不安のためであり、平和が戻れば大丈夫といった思い込みがあります。 http://www.toyomori.org/g/2014/08/22/%E…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。(続)

政治家の発言などほとんど重さもないもので、「国際的な約束」だろうが何だろうが踏み倒すのが通例ですが、一応はそれを目指したポーズだけは取ろうとするでしょうから、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」で進もうとだけはするでしょう。 その排出量から…

「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」でどうなるのか。

相次ぐ気象災害を恫喝の種に使って、どうしても二酸化炭素排出を無くさなければならないという、決して証明はされていない科学の仮説から大きな方向性の決定をしてしまっている世界ですが、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」という目的を日本も決めてし…

プラスチックはどうなるのか。石油依存社会の行く末。

目次 プラスチックの行く末について 1.プラスチック原料は石油 2.石油供給の不安 3.石油減少時代の諸相 4.まず「包装」をどうするか。 5.妙案はほとんどない。せめて他の用途は絞って石油はプラスチック製造のみに。 プラスチックについての最近の…

「今世紀末には気温が3℃上昇」などと言う話よりよほどありそうな未来。エネルギー供給不安。

いまだに、「今世紀末には地球の気温が何℃上昇するという、〇〇(一応名のある研究機関など)の研究成果がまとまりました」などと言うニュースが流れることがあります。 よほどニュースになりそうな話題がない時の穴埋めなんでしょうが、よくもまあ、飽きな…

こんな時だからこそ、「エネルギー依存半減社会の実現」に向かうことができるのでは。

「学校休校にせざるを得ないこんな時期だからこそ、学校9月入学制へ移行する千載一遇の好機では」などと言い出して、大顰蹙をかった人たちが居ましたが、そういえば私が前から主張している「エネルギー依存半減社会」の実現、そして「エネルギー依存返上社会…

気候変動から気候危機へ、煽る言葉はますますパワーアップするが、やることは他人任せ、政府攻撃だけ?

気候変動と言っていたのが、「気候危機」に。 言葉はますます煽りを強めていますが、どこまで真剣に考えているのでしょうか。 14日付け熊本日日新聞の社説にありましたが、他のメディアの論調もほぼ同様なので、いちおう熊日を例に取り上げてみます。 「気候…

石炭火力発電の廃止はエネルギー供給の破綻につながる。本格的なエネルギー使用削減をする覚悟がないならしてはいけない。

石炭火力発電への逆風が強まり、現存の発電所も旧型のものは廃止していこうということです。 理由は相も変わらず「二酸化炭素排出削減」 本当に取るべきエネルギー政策というものについての検討が無いためにこういった無定見な政策横行になります。 www.asah…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ(4-2)EPRの実施上問題点  (5)エネルギーをめぐる問題 (6)結局、エネルギーに依存した現代文明は変わらなければならない

人類とエネルギーとの関わり (1)エネルギーの本質 (2)人類がエネルギーを使うということ (3)人類のエネルギーの使い方 (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点 (4-2)EPRの実施上問題点 (5)エネルギーをめぐ…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ (3)人類のエネルギーの使い方  (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点

人類とエネルギーとの関わり (1)エネルギーの本質 (2)人類がエネルギーを使うということ (3)人類のエネルギーの使い方 (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点 (4-2)EPRの実施上問題点 (5)エネルギーをめぐ…

短期集中連載:人類とエネルギー、そのまとめ (1)エネルギーの本質、(2)人類がエネルギーを使うということ

外出自粛で暇なので「人類とエネルギー」について今の時点での自分の考えというものをまとめてみました。 それだけではつまらないので、一応ブログに掲載してみますが、分かり易い解説というわけではないので、その点はご容赦ください。 目次 人類とエネルギ…

「エネルギー400年史 薪から石炭、石油、原子力、再生可能エネルギーまで」リチャード・ローズ著

今の人類文明が巨大なエネルギー消費に依存したシステムであるということは、これまでにもこのブログで強調してきましたが、その「人類のエネルギー依存に向かっていく過程」を非常に細かくたどってくれたのが本書です。 とはいえ、そこにはほとんど歴史的事…

「石油最終争奪戦」石井吉徳著

この本はかつて読んだ時に非常に感銘を受け、それ以降の自分の考え方に大きな影響を受けたものです。 環境問題などに興味を持つようになったのは、太陽光発電や風力発電がうさん臭いということに気づきだしたころからだったのですが、その内に「オイルピーク…

SDGsって何だ。

SDGsという言葉を聞くようになりました。 と言っても、テレビのCMで熊本出身の某プロ野球選手が「僕はレジ袋を貰いません」なんて言っているだけのことなんですが。 しかし、熊本市もなにやらSDGs推進都市となったとか、どこかの企業が参加したとか、そう…

年頭雑感「2020という数字」、そしてエネルギーの使い方について

2020年がスタートしました。 「東京2020」でオリンピックのことばかりがクローズアップされますが、考えてみれば「2020年代」が開始ということでもあります。 この10年がどうなるか、まあおそらくこれくらいは身体も持ちそうですから、その行…

歴史随想、もしも化石燃料というものが無かったら文明はどうなっていたか。

つい最近、比較文明史に関する本を読んでみましたが、その近代のキーワードのようなものが「西欧の衝撃」というものでした。 日本の例を取ってみても、戦国の世に南蛮船と呼ばれるポルトガルやその他の国の勢力と触れた時に、鉄砲というものの流入は確かに大…

原油価格高騰 シェールオイルはどこへ行ったの

原油価格の乱高下が続き、それでも価格上昇基調は変わらないようです。 その理由としては、トランプ外交の影響でイラン原油の取引停止に加え、サウジアラビアの記者殺害事件の影響も危惧されるとか。 jp.sputniknews.com しかし、おかしいと思いませんか。 …

人類史とエネルギー 持論

エネルギー問題というのは、人類の文明というものにとってこれ以上ないほどに重要なものであると思いますが、どうもその認識が行き渡っていないように思えてしまいます。 中東の地政学の問題にされてみたり、アメリカの戦略の問題と考えられたり。 どんなに…

「エネルギー基本計画」とやらが発表、だけどどこに「政策」があるのか。

エネルギー基本計画と銘打たれたものが発表されました。 mainichi.jp 「再生エネルギー」(これが”再生”などしていないということはもう何度も書いていますが)を主力にするということですが、24%と”わずかながら”原子力を上回る程度という、情けなくもバ…

世代間倫理というものについて

近頃考える事の多い、「世代間倫理」について、思考の跡を記しておきます。 世代間倫理のようなことは、自分で独自に考えてはいたのですが、本で読んだというのは加藤尚武さんの「環境倫理学のすすめ」というものでした。 sohujojo.hatenablog.com その中で…

環境大臣が無能ぶりをさらけ出し石炭火力発電にイチャモン

環境大臣が中国電力の石炭火力発電所増設に対して、二酸化炭素削減に反するとしてイチャモンを付けたそうです。 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=40166 まあどうせ何もわからん大臣でしょうから官僚の言うがままでしょうが、それにしてもどうや…

温暖化ガス排出量、3年連続減少だが減少率は0.2%

日本の2016年度の温暖化ガス排出量は3年連続で減少したものの、その減少率はわずかに0.2%に留まったようです。 www.nikkei.com 温暖化による気候変動のせいで、気象災害が増加とか、そのうちにスーパーハリケーンが来襲するとか、脅し文句が飛び交っていま…

脱エネルギー社会の構築に向けて(5) 抵抗勢力は何か そして最弱点は

これまでの説明で、日本の現状では過疎化している地方を中心に自動車社会を解体し自立して自給自足に近い経済体制を取ることができる地域を再生し、脱エネルギー社会に向けたスタートを切ろうという目標を提示しました。 しかし、その手段としてあくまでも租…

脱エネルギー社会の構築に向けて(4) 第一段階脱エネルギー社会の交通体系

前回までの説明で、第一段階脱エネルギー社会(あくまでも「第1段階」です。理想社会にはまだまだ遥かに遠い)の交通体系が少し見えてきたかと思います。 大都市圏がどうなるかは触れません。それまでに大地震などで壊滅しなければよかったねという程度のも…

脱エネルギー社会の構築に向けて(3) 運輸交通はどの程度残すのか

ここから先が少しの条件の差異で大きく状況が変わってくるところです。 ガソリンなど化石燃料使用の自動車等の、個人使用は多額の税金徴収によって制限するという基本方針ですが、かといって移動手段、運輸手段を徒歩や馬車に限る訳にはいきません。 そのた…

脱エネルギー社会の構築に向けて(2) 自動車社会の解体の現実

話を続ける必要上、自動車社会解体のために石油燃料車の使用禁止に向けた政策を考えるという方向で書こうとしたら、イギリスやフランスでガソリン車使用禁止という話が飛び込み驚きました。 news.yahoo.co.jpこれは先を越されたかと思って少々焦りましたが、…