爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

原油価格高騰 シェールオイルはどこへ行ったの

原油価格の乱高下が続き、それでも価格上昇基調は変わらないようです。 その理由としては、トランプ外交の影響でイラン原油の取引停止に加え、サウジアラビアの記者殺害事件の影響も危惧されるとか。 jp.sputniknews.com しかし、おかしいと思いませんか。 …

世界中で右派勢力さらに台頭、ブラジルで大統領当選、ドイツでメルケル与党大敗

ブラジルの大統領選で、与党の労働党の押す候補を破り、「ブラジルのトランプ」と言われる極右のジャイル・ボルソナロが当選しました。 www.newsweekjapan.jp 彼のこれまでの発言は、人種差別、同性愛者否定、女性蔑視等のものですが、それにも関わらず多く…

ハロウィンのバカ騒ぎ これを口実に集会の禁止などの圧力が強まるか

10月31日のハロウィンを前に、すでに東京渋谷では仮装した若者が集まって騒ぐということになっています。 ハロウィンについては、前にも少しふれたようにキリスト教の行事ではなく、古代ケルト人の風習が残っているということです。 ウィキペディアで見…

「尖閣諸島と日中外交 証言・日中米〈秘密交渉〉の真相」塩田純著

著者はNHKのプロデューサー、尖閣諸島領有をめぐる日中間の緊張が高まるなか、これまでの外交での交渉を検証する番組を作成しました。 2012年のことです。 その内容に、放送できなかったものも加えて本書が作られました。 戦後すぐからの交渉担当者など…

またもアメリカで銃乱射事件 トランプは「武装した警備員がいれば良かった」と妄言

またもアメリカで銃乱射事件。今回はユダヤ教の礼拝所を狙い多くの人が亡くなりました。 トランプ大統領も、娘婿がユダヤ人と言うこともあるのか、追悼の辞を(形だけは)述べていますが、さらに「武装した警備員が居れば良かった」と馬鹿げたことを話してい…

「〈わかる〉とは何か」長尾真著

本書まえがきにあるように、この本の題名だけ見ると、学校の教室で生徒が先生の言うことを理解することについて語る教育論や、社会や事象の仕組みを理解する方法を解説しているように一般には感じられるだろうが、この本では科学技術に関して「科学における…

ハロウィン 混乱の恐れ

ハロウィンとやらが10月31日に迫り、ここ数年起きているひどい混乱が再発する恐れが大きいとして、東京ではかなり警戒しているようです。 ハロウィン - Wikipedia ここ、熊本のさらに田舎の南部でも、悪乗りした若者や子供におかしな格好をさせる親など…

「悪と日本人」山折哲男著

オウム事件では、「悪」と宗教の関係がクローズアップされました。 どの宗教でも「悪」と言うものは大きなテーマであり、それに対する態度はキリスト教などと日本の宗教ではかなり違っているようです。 こういった難しいテーマを、宗教学者の山折さんが数々…

FOOCOM.NET専門家コラムで、長村洋一さんが「健康食品の品質問題」について解説

いつも熟読しているFOOCOM.NET専門家コラムですが、長村洋一さんが健康食品の品質問題について書かれています。 www.foocom.net 冒頭には、今大きなニュースとなっている、免震用ダンパーの検査データ改ざん問題について書かれており、技術者の品質意識を問…

「日米同盟と原発」中日新聞社会部編

世界でも有数の原発大国となり、福島原発事故により大きく見直しをされている日本ですが、原子爆弾で世界最初の被害を受けたのも紛れもない事実です。 その被爆国を原発国に変えるにあたっては、アメリカと日本の関係、日米同盟が大きく関わっていたのは間違…

また食あたりになった

食中毒と言われてすぐに思い当たるような、細菌性(カンピロバクターや大腸菌、ビブリと等々)、やウイスル性(ノロウイルス)には、ほとんど感染することはないのですが、原因不明の食あたりというものには、時々なってしまいます。 一緒のものを食べている…

「日本神話とアンパンマン」山田永著

著者の山田さんはもちろん日本神話、特に古事記の研究者で、アンパンマンの研究者ではありません。 ということで、この本は古事記などの日本古代の神話について語りたいのですが、そのきっかけとしてアンパンマンを取り上げているわけです。 それにしても、…

「内田樹の研究室」より、”新潮45の休刊について”

新潮45が、その記事に多くの批判が集まったことにより、休刊に追い込まれたという件について、これまでも内田さんはいろいろと書いていますが、その総括のようなものということです。 blog.tatsuru.com この問題については、国内だけでなく海外のメディア…

「楽器の科学」橋本尚著

著者は音楽家ではなく電気工学が専門の科学者ですが、音楽愛好家として長く聞いてこられたようです。 オーケストラでは、弦楽器、管楽器、打楽器といった多くの種類の楽器が同時に音を発し、それが調和して一つの音楽として聴衆の心を掴みます。 しかし、そ…

トランプは核軍縮も廃止と言う暴挙を行う

任期もあと2年、その退任が待ち遠しいトランプ米大統領ですが、かつての首脳がなんとかまとめ上げた核軍縮にまで、汚らしい手を伸ばしました。 www.yomiuri.co.jp ロシアの条約違反が無かったとは言えないでしょうが、曲がりなりにも成立していた核軍縮の方…

遺伝子組み換えの食品表示厳格化 「遺伝子組換えでない」と表示できるのは2023年より「不検出」の場合のみ

FOOCOM.NET 森田満樹さんの記事「食品表示・考」に取り上げられていました。 www.foocom.net ちょっと補足しますと、現行制度では「遺伝子組み換えでない」という表示が認められるのは「意図せざる混入が5%まで」は認められています。 これは、主に大豆製…

消費税増税になぜいろいろなものを持ち込むのか

消費税増税まで1年ということですが、それに対しいろいろなものを持ち込もうという策謀が渦巻いています。 「軽減税率」と言うまやかしの横行もひどいものですが、今度は「キャッシュレス化の推進」というものまで紛れ込ませようとしています。 select.mamas…

「九州の事件五十年」読売新聞西部本社

読売新聞で九州・沖縄・山口を担当する西部本社が設置され運営が始まったのが1964年とか。 それから50年経ったということで、2014年に「五十年史」を作ったのですが、社内だけではもったいないということで市販用に編集し直して出版したものです。 「事件」…

「山は市場原理主義と闘っている」安田喜憲著

歴史学者とはいっても古代ギリシアなどが対象であった著者が、勤務の関係で中国古代文明の発掘にあたり、梅原猛氏などとともに長江周辺の遺跡発掘を行い、現在では長江文明として認められている文明の発見に寄与したと言うことは、本書でもふれられ、また他…

やつしろ全国花火競技大会開催

10月20日、八代市の球磨川河川敷を会場に、「やつしろ全国花火競技大会」が開催されました。 「花火競技大会」と銘打っているのは、各地の花火製造業者が自慢の花火を打ち上げてそれを評価し、優秀賞を授与するということをしているためで、客を楽しませ…

「女性労働と企業社会」熊沢誠著

女性の労働は、かつては非常に差別的な制度の中で低賃金で補助的な仕事に限定され、結婚退職が普通のこととされていたのですが、制度としては急速に改善されてきているようです。 それが、実際に公平に運営されているかどうかは問題が残るところでしょうが。…

沢田研二がライブ不入りに怒ってドタキャン

芸能ネタなどあまり触れることもないのですが、私らより少し年上のスーパースターのあまりにも見苦しい行いに少し心が揺れ動かされました。 headlines.yahoo.co.jp 昨日のテレビでも沢田研二という名前が検索上位などと報じられていて、なにが起きたのかと思…

「ヨーロッパ異教史」プルーデンス・ジョーンズ、ナイジェル・ペニック著

原題の「A History of Pagan Europe」の”Pagan”とは、主にキリスト教から見た未開の異教と言うものを表す言葉であり、原題のキリスト教に覆われたヨーロッパの中に残るかつての様々な民族の宗教の歴史、そして現代まで残る影響を扱っています。 したがって、…

福島原発事故、東電首脳部の裁判始まる

福島原発事故を起こした当時の東京電力の首脳部に刑事責任が問えるかどうか、裁判が始まっています。 mainichi.jp 東日本大震災が起きる数年前に、これまでの想定よりはるかに高い津波が襲う可能性が指摘され、東電社内にも報告されていたものの、それに対し…

田中宇さんの国際ニュース解説より、「中国でなく同盟国を痛める米中新冷戦」

田中宇さんの「国際ニュース解説」の内容は、思わず膝を打つ(死語?)ような納得感が得られるものですが、今回の記事も「読んでスッキリ」と理解できるものとなっています。 (今回も無料で全文を閲覧できました) tanakanews.com米中の貿易戦争はさらに激…

次々に明るみに出る医学部入試の不正

東京医大の入試不正事件から他の大学も調査するということになり、始めたところが次々と疑わしい事例が続発、その中で昭和大学が得点操作を認め謝罪と言うものです。 news.nifty.com 一応「謝罪会見」と言うことですが、その周辺ではあまり罪悪感を感じてい…

「西南戦争 民衆の記」長野浩典著

西南戦争では薩摩を出た反乱軍は熊本城に襲いかかったものの、それを落とすことができず、周辺の田原坂の戦いなどで敗れ、大分や宮崎を通って敗走し最後は鹿児島に戻って城山の戦いで敗れました。 しかし、その間現在の鹿児島、熊本、大分、宮崎の各地を転戦…

「かえる日記」より、

「かえる日記」に、この前のエール・フランス機が皇居上空まで侵入してしまってあたふたしている出来事について、笑っている記事が出ていました。 pikoameds.hatenablog.com 一緒に笑いたいと思います。 つい先日も、羽田からの新ルートが米軍の拒絶にあって…

「消費税増税を来年10月に実施は間違いない」とわざわざ表明

政府は消費税税率を10%に上げるのは、来年の10月に間違いないということを、確認しました。 mainichi.jp スケジュール通りであれば間違いなく施行されるはずですが、これまでもあれこれと口実を設けては先送りにしたため、恥を忍んで確認したんでしょう…

夢の話「液体窒素のプールを泳ぐ」

今日の夢はやけにリアル感に富んだものの、内容はあり得ない話でした。 これを小説にしたらすごいものになるでしょうが、筆力がなければ分からないかも。 夢の舞台は大学の研究室。 私はなんと大学4年生。 卒論研究に入っているのですが、研究にまったく身が…