爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

「お年取」の風習

何度も書いていますが、私の両親はどちらも長野県南部の出身なので色々な風習もその影響が強いようです。 今年もあとわずかとなりましたが、就職して家を出るまで過ごしていた実家では大みそかに「お年取」といって独特の料理を食べていました。 特徴的なの…

年頭の「今年の予言」を振り返る

このところ毎年の始めには「今年の予言」というものを掲載していますが、今年は大きな事件が起きており、そのようなものを予言することなど本当の予言者でもなければできるはずもなく、今年は「予言を振り返る」はもうやらずに済まそうかと思ってもみました…

「新しい戦前」タモリさんの言葉に注目が集まる。

タモリさんが「徹子の部屋」の番組の中で発言した「新しい戦前」という言葉が注目を集めているようです。 news.yahoo.co.jp 多くの人が戦争の予感を感じているのでしょうが、ただしそこには大きな認識の相違があるのでしょう。 「戦争を仕掛けられる予感」が…

2022年を振り返る その4 10月~12月

今年は最後まであれこれあったようで。 10月 ☆3日、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が最終戦でホームランを打ち、王貞治さんの55号を抜く年間56本ホームラン達成、さらに三冠王も獲得した。 熊本市出身のため熊本ローカル放送はお祭り騒ぎでした。来年…

中国のゼロコロナ政策の破綻のせいで、まだまだ感染の脅威が続く

中国がゼロコロナ政策を転換し、一気に放任政策としたせいで中国全土に激しい感染拡大が起きていますが、世界各国も中国だけを標的とした水際対策を復活されるようです。 news.yahoo.co.jp 日本も水際対策の緩和を打ち出しましたが、中国だけには臨時措置と…

2022年を振り返る その3 7月~9月

だんだんと記憶に新しい時期になってきました。 7月 ☆2日、auで大規模な通信障害が発生。 これに頼り切った生活の危うさが露呈しました。 ☆異例の早さで梅雨明けの仮発表、猛暑が続いたが、その後台風などの豪雨、結局梅雨明けは平年並みに変更された。 ☆8日…

古市憲寿氏の発言波紋を呼ぶ。

社会学者でテレビのコメンテーターなどとしても活躍している古市憲寿さんがテレビで発言したことで色々と騒がれているそうです。 news.yahoo.co.jp 「中長期的に見れば豪雪地帯に住むということ自体が問題」といったことのようですが、とても「長期的」に見…

2022年を振り返る その2 4月~6月

今年の出来事を振り返る、その2は4月から6月まで 4月 ☆1日、日本で改正民法施行、成人年齢を18歳に引き下げた。 少年法も改正されたが、18,19歳は特定少年とするなどと言う変なことをしています。 すっきりと18歳以上は大人ですで良さそうなものを。 ☆1日、…

日銀の方向修正は市場の圧力だったのか。

日銀が事実上の利上げをせざるを得なくなったのはやはり市場で国債カラ売りを仕掛けたことで追い込まれたということです。 www.nikkei.com 欧米の金利上昇にあくまでも反対してきた日本ですが、わずかながらも利上げを受け入れたかのようでした。 そこには市…

2022年を振り返る その1 1月~3月

いやはや、この年の初めと今と、大きく変わったことには驚くばかりです。 この年の出来事を振り返っていって、まず最初の1月はどうだったか、その感覚が分からないほどです。 それほど大きく変わったのが今年だったのでしょう。 それでも、敢然と「今年を振…

「バイトやめる学校」山下陽光著

アルバイトは学生が学費や生活費の足しにするためにやっているという人が多いでしょうが、学校卒業後も定職に就かずバイトをやっているという人もいます。 その理由としては、芸能関係や芸術の道に進みたいがまだ力量が不足しているために当座の生活費を稼ぐ…

世界の多くの国で債務危機になるのか。熊日新聞の記事より

我が家の購読新聞、熊本日日新聞で熊本県立大学理事長の国際政治学者の白石隆さんが解説していました。 ネットでは有料会員以外は見ることができないようなので、少し引用させて頂きます。 まああえてちょっと見づらいままにしておきます。 アメリカをはじめ…

「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」宮崎伸治著

著者の宮崎さんはイギリスの大学の大学院に留学、帰国してからは翻訳で身を立てようと活動し、一時はかなり訳書が売れて翻訳料も入ってきたそうです。 しかし、本書に記されているような出版社の横暴に法廷闘争も辞さずに戦い、そして疲れて翻訳を辞めること…

中国の新型コロナウイルス新規感染者は本当は1日100万人、死者5000人?

中国がゼロコロナ政策を転換し新規感染者が増えていると見られていますが、公式発表では中国全土で感染者1800人、死者7人(一週間あたり)などとしています。 しかし、実際には桁違いに多いという観測がされています。 www.jiji.com イギリスの調査会社の情…

「司馬遷」武田泰淳著

中国前漢時代の司馬遷は歴史家の始祖とも言われていますが、史記を書きあげて後の世の中国歴代王朝の歴史書の起源となったと考えられます。 この本はその司馬遷の史記について、戦前から戦後にかけて作家として活躍した武田泰淳が書いたものですが、小説では…

「防衛不安」を「軍事費大幅増」へ、「脱炭素化」を「原発稼働、新設へ」、この政権の性格ははっきりした。

気候変動の不安から「脱炭素化」ということが絶対善かのように考えられるという風潮になっていますが、それを利用して原発の稼働、さらには新設にまで踏み切るということを打ち出しました。 www.nikkei.com これを「GX基本方針」と呼んでいるだけでも厚顔無…

「多様な社会はなぜ難しいか」水無田気流著

多様性というより、本書副題にあるように「日本のダイバーシティ進化論」の「ダイバーシティ」という方が分かりやすいのかもしれません。 これもまえがきに書かれているように、「コンプライアンスを”法令順守”と訳すのと同じようにダイバーシティを”多様性”…

生物多様性保護はどうなってるの。太陽光発電システム設置でキタサンショウウオ生息地破壊。

何にもできなかった生物多様性条約のCOP15ですが、それと同時のように明るみに出た事態です。 mainichi.jp 北海道東部の釧路湿原国立公園の近くで大規模太陽光発電計画が進行中、その予定地はキタサンショウウオの生息地だそうです。 あの生物多様性条約とい…

「災害とたたかう大名たち」藤田達生著

江戸時代は自然災害などが多い時代でもありましたが、そういった災害に対処した大名についての本かと思いました。 ところが、この本はそれだけにとどまらず、江戸時代の幕藩体制というものを支えた思想というところまで考察を進めていました。 戦国時代は大…

日銀は事実上の利上げをしたのか。外国為替相場は敏感に反応。

日銀は長期金利の金利政策変動幅をプラスマイナス0.25%から0.5%としましたが、これを事実上の利上げと捉えた外国為替市場は急激に円高が進行しています。 www.yomiuri.co.jp これに対し黒田総裁は利上げではないと否定はしています。 さらに「賃上げしやす…

「比較のなかの改憲論」辻村みよ子著

辻村さんの本は最近も「ポジティブ・アクション」という、男女間格差を是正する動きについてのものを読みました。 憲法学・比較憲法学・ジェンダー法学といったものが専門ということですので、この本もその中心的なものかもしれません。 この本が出版された…

大雪被害、お見舞い申し上げます。

強い寒波で各地で大雪となり被害が出ているようです。 被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。 くれぐれもお気を付けください。 www.youtube.com 豪雪地帯にお住まいの方から見ればまだまだでしょうが、雪などほとんど見たことのなかった私が、10年余…

「戦争犯罪と歴史認識」北原惇著

現代の戦争でも数多くの戦争犯罪が起きていますが、日本に関わりのある問題としては第二次世界大戦が大きなものでした。 日本の軍隊があちこちで戦争犯罪を犯したとして戦後の東京裁判などで裁かれました。 また歴史認識と言われる問題も今に至るまで中国や…

COP15、といっても生物多様性条約の方ですが、こちらでも先進国と途上国の金をめぐる争い

COPと言えばこの前の温暖化対策の方でも金をめぐる争いが激しかったのですが、生物多様性条約の方のCOP15でも途上国が金よこせの声を高める中、揉めているようです。 www.asahi.com 日本など先進国では30by30などと言って、2030年までに保護地域を30%とする…

「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」佐々木健一著

辞書と言えば三省堂というのが決まり文句のようになっていますが、その土台を作ったのが、ケンボー先生こと見坊豪紀、そして山田先生こと山田忠雄の二人でした。 始まりは戦前の昭和14年、まだ文語体の辞典を使わざるを得なかった時に、三省堂の募集に応えた…

都知事の存在感だけのため?太陽光パネル設置義務化条例成立

東京都で新築建築に太陽光パネルを設置するという条例が成立してしまいました。 www3.nhk.or.jp こんなものは何の役にも立たないばかりか、多くの副作用があることではコロナワクチン以上の問題があります。 小池都知事もコロナ禍の最初の頃は目立ったものの…

ウクライナ戦争の教訓を何も理解できない人々

表題のような、そういった連中が政権の座に就き、アメリカの意思通りに動いているという話です。 ただし、彼らは「教訓を理解できていない」のですが「それを上手く利用する」術には非常に長けており、まんまと国民に防衛費増額が必要と信じ込ませてしまいま…

コロナワクチン接種が世界一となった日本でなぜ新規感染者数も世界一なのか

コロナ禍初期には出遅れた日本のワクチン接種も最近の追加接種は世界一とも言えるような状況になっているようです。 というか、いまだにせっせと接種しているのは日本くらい? その一方で新規感染者の発生も日本は世界でもトップクラス。 この一見したところ…

「武器なき”環境”戦争」池上彰、手嶋隆一著

環境という問題はもはや政治や経済といったものと同程度に重要度を持つものとなりました。 各国がそれをめぐりあたかも「戦争」を繰り広げるといった状況とも言えます。 こういった問題について、池上彰さんがNHKなどで活躍した手嶋さんを迎えて対談したとい…

EU議会での汚職事件、「あなた方は恥だ」という厳しい言葉で批判される。日本では聞けなくなった言葉。

ちびころおばさんこと、ベルギー在住のshohojiさんという方のブログはヨーロッパの生の雰囲気を感じさせてくれるもので、毎日楽しみに拝見しているのですが、EU議会で汚職事件が起こり、容疑者たちが逮捕されたり辞職させられたりと言った事態になっているそ…