爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本地震で不通が続いていた豊肥本線がようやく開通。

4年前の熊本地震で大規模な崩落が起き、ずっと不通であった豊肥本線がようやく開通しました。

阿蘇大橋が崩落した付近で、鉄道線路も流出しさらに上部の崖も崩落の危険性が高かったために非常に長い復旧工事期間となりました。

 

this.kiji.isこちらから阿蘇方面に行く場合は、申し訳ないけれど自動車利用がほとんどなのですが、やはり鉄道が通じているかどうかということは重大です。

 

さすがに熊本のローカル番組では生中継も交え放送していました。

崩落現場付近は崖崩れ防止工事はされているのでしょうが、まだ痛々しい感じがします。

 

このあと、南阿蘇鉄道の復旧や阿蘇大橋開通、国道57号線開通なども予定されており、だんだんとかつての交通網に復帰しつつあります。

安心して観光にお越しくださいと言いたいところだけれど、もう少し我慢でしょうか。

”賀茂川耕助のブログ”より、No.1295プラスチックごみ

賀茂川耕助さんはブログで、先月有料化が施行されたレジ袋など、プラスチックごみについて取り上げています。

kamogawakosuke.info賀茂川さんの主題は、温暖化ではなくごみ問題の方にウェイトを置いたようです。

これまでゴミとしてではなくリサイクル用として中国に輸出していたものが中国側の拒否にあい、東南アジアに行く先を変えてもそちらでも拒絶。

プラゴミの行く先がなくなったということです。

 

記事中でも触れられているように、レジ袋などを有料化したところで他のプラスチック使用量は膨大なもので、根本解決には遠いものです。

 

ただし、最後のところの意見も根本解決には遠いものでしょう。

プラスチックごみの削減は個人の努力でできるものではない。日本政府は企業にリサイクルや代替品開発を促す法案の策定を積極的に行う必要がある。

実は「プラスチックリサイクル」はやるだけ資源浪費につながるものです。

プラスチックの種類は莫大なもので、ちょっと組成が違うだけでもまともなリサイクル製品はできません。

それだけ分別を徹底することも現実には不可能です。

しかも、それに費やすエネルギー使用量も膨大なものです。

結局、「そのまま燃やして燃料にする」のが最良のリサイクルなのが実情です。

 

また、「代替品」としても何を考えているのでしょうか。

「植物由来原料による」ものなど、現在のプラスチック需要から考えるとほんのわずかな供給しかできないでしょう。

トウモロコシなどデンプン由来のものなど、食糧との競合が発生するものは完全に不可能であり、初めからやるべきではありません。

たとえ、雑草や木材由来と称するものであっても、それを現在のプラスチック需要に当てはめて考えればあっという間に地上から草木も無くなることは目に見えています。

(「目に見えている」のは私だけでしょうか、想像力が乏しい人には無理なのかも)

 

とにかく、まず「プラスチック使用量を減らす」ことが大切です。

そのために利便性がかなり損なわれることになるでしょうが、その痛みを享受しなければなりません。

 

自治体では緊急事態宣言や休業要請、政府はそれほどではないと弁明。どちらが正しいのか。

全国的に感染者拡大が激化しており、政府が何も対策を打ち出さないため都道府県知事などが相次いで緊急事態宣言や休業要請、移動自粛などを表明しています。

news.yahoo.co.jp

盆帰省の時期寸前となり、それに対しての態度も注目された首相は、一律規制はできないという中途半端な意見だけ、それもわずかな時間の記者会見で言い捨てて立ち去ったとか。

(TBSニュースより)

安倍首相「緊急事態宣言出す状況にない」

6日 11時25分

 平和記念式典終了後、安倍総理は記者会見で新型コロナウイルスの現在の感染状況について、「直ちに緊急事態宣言を出す状況にない」という認識を示しました。
「直ちに緊急事態宣言を出すような状況ではありませんが、医療提供体制がひっ迫しないように、きめ細かく対策を講じていく方針」(安倍首相)
その理由について安倍総理は、新規感染者の数は増加しているものの、重症者や死者の数は緊急事態宣言が出ていた4月、5月と比べて「大幅に抑えられている」と説明しました。
また、お盆の帰省については、基本的な感染防止策の徹底を求めたうえで、“高齢者の感染につながらないように十分注意してほしい”と述べました。

 

 もう完全に職場放棄とも言える状態ですが、それに業を煮やした自治体が独自に対処しだしたということでしょう。

 

しかし、自治体規模での施策では財政の裏付けが乏しいので休業要請はしても補償はほとんどできないでしょう。

 

飲食店などもこれ以上付き合っていると倒産の危機となるとして、要請に応じないという店舗もあるようです。

廃業する店も相次いでいます。

いつになったらコロナ禍が終わるのか分かりませんが、終わった時には日本の繁華街から夜の店が消え去っているという淋しい状況になるのでしょう。

 

なお、コロナ対策にはまったくやる気を失った首相ですが、こちらの方面ではまだまだ元気なようです。

敵基地攻撃能力、首相「新しい方向性出す」 自民提言に:朝日新聞デジタル

もう、居るだけで有害な首相となっているようです。

 

 

JL123という航空機がFLIGHTRADER24上に出現

FLIGHTRADER24というのは、現時点での航空機の位置を表示するというもので、面白いので私も時々見ています。

www.flightradar24.com

ところが、8月6日にその中に”JL123”というコードの航空機が出現しました。

 

JL123といえば、日本航空123便、あの1985年の事故で墜落したもので、それ以降日本航空では欠番にされていた番号です。

 

気が付いた人もいたようで、話題になったそうです。

まあちょっとした怪談話でしょうか。

www.itmedia.co.jp

FLIGHTRADER24の運営会社はスウェーデンにあるそうですが、そちらのミスではなく実際にそういったコードが発信されたとか。

そこで日本航空に尋ねたところ、情報連絡のテストのために実在しないコードを入力したのですが、それがたまたま入れやすい番号だったとか。

さすがに事故も35年前、現役の社員のほとんどはもう知らない話になってしまっているのでしょう。

 

私のところではちょうど長男が生まれてすぐの頃でしたが、それ以降九州への里帰りにも飛行機は使わずにブルートレイン使用となってしまいました。

 

「科学的とはどういうことか」板倉聖宣著

板倉さんは主に理科の教育ということに力を入れて活動した方ですが、2018年に亡くなられています。

本書の中にも触れられていますが、「仮説」ということを子供にも教え込むという、「仮説実験授業」ということも提唱してきました。

 

本書は朝日新聞社発行の教育雑誌「のびのび」に連載された「いたずら博士の科学教室」という記事をまとめたもので、初版は1977年発行ですがその後ずっと増刷を続けられています。

科学実験を組み立て、それに対して読者の結果の予測をうながし、さらに実際に実験をしてみるということで特に子供や若い人たちの科学に対する意識を高めようとしたものです。

なお、第二部では当時大きな問題となっていた超能力について、「科学的に考える」ということは何かということを扱っています。

これについては、超能力現象自体を扱った本もありますが、この本ではそれに対する科学的態度という基本を説明するような記述となっています。

 

簡単にできる実験についてでは、「砂糖水に卵は浮くか」というのが面白いところです。

実は「食塩水に卵が浮く」という実験はよく取り上げられています。

ある濃度以上に食塩を溶かした水に卵を入れると浮くのですが、その「食塩」が「砂糖」になったらどうなるか。

これは子供ばかりでなく学校の先生や大学生に聞いても答えが分かれるそうです。

「砂糖水でも卵は浮く」と考える人も「砂糖水では卵は浮かない」と考える人も出てきます。

この推論の仕方にもそれぞれ特徴が出てくるようです。

この正解は実は「砂糖を溶かしてみるまで分からない」とすべきところです。

卵の比重と釣り合う以上まで砂糖が水に溶ければ浮くのですが、溶解率の問題でそこまで溶けなければ浮きません。

実際には砂糖は食塩以上に水に溶けるため、卵を浮かせる以上に比重が上がるのですが、それは知識として知るのではなく体験としてやってみるべきなのでしょう。

 

水の沸騰する温度は常圧では100℃だというのが常識ですが、これを実験で確かめることは非常に難しいことです。

沸騰している水に温度計(通常使う棒状温度計)を入れて測っても97℃くらいまでしか上がりません。

この現象をみて「水の沸騰する温度は100℃ではなく97℃だ」と判断するか「温度の測り方の関係で97℃になってしまう」と考えるか、どちらもあり得ることで簡単には決められません。

これも正解は、「棒状温度計で正確に温度を測るためには上部まで完全に対象とする水に入れなければならない」からで、下部の「溜め」の部分だけ水に漬けても正確には測れないからです。

 

著者が提唱した「仮説実験授業」についての話も触れられています。

それは1963年からのことだったのですが、当時は「子供にウソを書け」などとはとんでもないというのが大人たちの反応だったそうです。

学校の作文や絵画の作品作りでも「本当のことを見た通り書け」と言われるばかりで、子どもにとっては全く面白くありません。

これを「ウソのことを書け」と言えば、子どもたちは活き活きと書き始めるということを提唱したのでした。

ウソをつけなどと言ったら本当のウソつきになるというのが一般的な考えですが、子どもはそんなことは分かっています。

何しろ、学校教育の前から遊んでいるごっこ遊びなどはまさに「ウソの世界で楽しむ」ことです。

これが、科学発展の基礎とも言える「仮説」につながっていくということは、理科系教育として優れたものだったといえるでしょう。

 

かなり以前からこういった教育論を主張してこられたということは素晴らしいものだったのでしょう。

しかし、残念ながら現状はそれを活かせる方向とは違う方に進んでしまったようです。

 

新版 科学的とはどういうことか

新版 科学的とはどういうことか

 

 

これだけ感染が急拡大しても、「重症化しにくい」日本人という神話は続くのか。

コロナウイルス感染(もう”新型”を付けるのもどうかと)がこのところ急拡大していますが、その割に重症化患者数は少なく死亡者もあまり出ていないと言われています。

以前から言われていたことですが、日本人など東アジアの人々は感染しても重症化しにくいのかもしれません。

news.yahoo.co.jp死亡者がまったく出ないということではないので、注意はせざるを得ないのですが、数万人数十万人という死亡者が出ている欧米や南米などと比べるとその差はやはりあるのではないかと考えれらます。

 

この要因が何かということは以前から興味を集め、ファクターXと言われていました。

FOOCOM.NETでも長村洋一さんが書かれています。

www.foocom.net色々な仮説が出されましたが、どれか一つが抜群に効果があるということではないようです。

マスクにしても衛生意識にしても、BCGなどの接種にしても、それ一つで十分に効果があるということではなく、少しずつのものが積み重なって影響を持ったということなのかもしれません。

 

しかし、このところの感染急拡大で、その前提条件自体に疑問が付くかもしれません。

あくまでも「重症化、死亡」についての話なのでまだ価値を失っていないかもしれませんが、これがそのまま続くかどうか。

続いていけば良いのですが。

こんな時だからこそ、「エネルギー依存半減社会の実現」に向かうことができるのでは。

「学校休校にせざるを得ないこんな時期だからこそ、学校9月入学制へ移行する千載一遇の好機では」などと言い出して、大顰蹙をかった人たちが居ましたが、そういえば私が前から主張している「エネルギー依存半減社会」の実現、そして「エネルギー依存返上社会」への道筋をつけるという点を考えると、今は実にその好機と言えるかもしれません。

(まあ、反発はあるでしょうが)

sohujojo.hatenablog.com

以前から何度も書いていますが、まあ一言でいうと「経済成長」なんていうものは完全に放棄して化石燃料使用は中止、できるだけエネルギーに依存しない社会を作り出し、真実の「持続社会」を作っていこうというものです。

 

そして、なぜ今がその好機かと言えば、日本だけでなく世界中の経済活動が停滞し、多くの企業が大赤字となり、今後の見通しが極めて悪くなっているからです。

どこの大企業も数百億から数千億という巨額の赤字を計上、やがてコロナ禍終息の暁にはまた息を吹き返し取り戻そうと思っているのでしょうが、それまで持つかどうかわかりません。

 

さすがに、「経済成長なんていうものは捨てて」と言っても、業績好調でどこの会社もがっぽり稼ぎ、おこぼれであちこち好景気なんて言う時にいくら「エネルギー使用半減」なんて言っても受け入れてくれるはずもありません。

 

ここはまったく考え方を変えて、そのうちに無くなるような化石燃料エネルギーに依存した社会から脱却し、真の持続社会構築に路線を変えてはどうでしょうか。

 

人類が正気を取り戻し破滅の道から引き返すために神が与えたきっかけがこの「コロナ禍」だったとしたら。

そう考えれば納得してくれる人も0.01%くらいは居るかも。