サバやイカなどに寄生しており、それらを生食した場合に食中毒を起こすことがあるアニサキスですが、そのアレルギーも多い可能性があるという話です。
産経新聞のサイトで平沢裕子さんという方が書いていました。
アニサキスが生きた状態で身体に入り暴れ回ることで起きるアニサキス中毒というものは知られていると思いますが、実際にはアニサキスの身体の成分が入っただけでも起きるアニサキス・アレルギーが非常に多いということです。
アレルギーの場合はアニサキスの生きた個体だけでなく、死んだものや卵、分泌物などアニサキス由来のタンパク質に触れることでじんましんや腹痛、アナフィラキシーを起こす場合もあります。
記事によれば日本で起きるアナフィラキシーショックの発生原因の2割がアニサキス由来である可能性もあるとか。
アニサキス中毒であれば生体のアニサキスを避ければ防げるため、魚などはしっかりと加熱することで防げますが、アレルギーであればそれでは防ぐことはできません。
さらに、アレルギー誘発の食品としてはアニサキスの生体だけでなく由来のタンパク質を含むものを繰り返し摂取することで起きることも考えられ、海産物の多くが疑われることにもなります。
そのため、マリンスポーツや釣りの愛好者、寿司職人や水産業関係者なども知らないうちにアレルギーが発生している可能性もあるということです。
記事中で紹介されていた、スポーツ紙の釣り担当記者の人はシメサバで発症しアレルギー専門医の診断でアニサキスアレルギーとされましたが、もう海産物だけでなく外食やコンビニのおにぎり、スナック菓子も避けなければならないそうです。
海産物をよく食べる日本人にはかなり多いかもしれないということです。
怖い話です。