爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

相も変わらず詐欺メール続々。

以前にも取り上げましたが、何とか個人情報を引き出したいという詐欺メールが毎日のように入ってきます。 受信拒否設定などもしましたが、どんどんと発信元を変えてしまうのであまり効果も無く、機械的に削除していくのが唯一の対処法のようです。 それでは…

「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」酒井政人著

冬場ともなればテレビでは毎週のように駅伝やマラソンの中継放送が流れているほど陸上長距離が好きな日本人ですが、オリンピックでの好成績というものは最近ほとんど見ることがありません。 本書は東京でのオリンピック開催が決まった時期の執筆で、そのマラ…

ウクライナ情勢、バフムトをロシアが制圧しているのにウクライナの反転攻勢などがあり得るのか。

ウクライナ東部の要衝バフムトをロシアが制圧したと発表、ウクライナはまだ抗戦中としています。 news.yahoo.co.jpロシアの民間軍事会社ワグネルがバフムトを制圧し、ロシア正規軍に引き渡すということです。 ウクライナ側はまだ戦闘継続と主張していますが…

「集合知とは何か ネット時代の『知』のゆくえ」西垣通著

集合知とは、特にネットなどを通して集積した多数の人々による考えのまとまりを表わし、従来のような専門家による専門知と対比されます。 これがクローズアップされたのが東日本大震災による福島原発事故の時のことで、専門家と言われる連中がメディアで繰り…

「合成燃料で自動車の走行試験」二酸化炭素排出量だけを見ているとこういう間違いを犯す。

エネオスが製造している合成燃料を用いて自動車の走行試験をトヨタの社長自ら行ったというニュースです。 news.yahoo.co.jp合成燃料を10%加えたガソリンで走らせるというものですが、エタノールをかなり混入しても自動車は走りますので何の問題もありません…

熊本城石垣研究の専門家、下高大輔さんの講演を聞いてきました。

八代市立博物館友の会の総会が開かれ、その後に続けて講演会が開かれたのですが、今年の講師は熊本城の復旧工事事業にも関わる城郭石垣の専門家、下高大輔さん(熊本博物館学芸員)でした。 下高さんは近世城郭の研究者で石垣が専門と言うことで、元は滋賀県…

電力料金値上げ、ガソリン補助金縮小、ますます厳しくなるか

6月から電力料金の大幅値上げが予定されているのですが、それとともにガソリン価格の高騰に対して行われてきた補助金(リッターあたり25円)も徐々に縮小されるということです。 www.tokyo-np.co.jp これで「熱中症死亡者削減」などと言っても無理だろうと思…

「受け継ぎたいレセピ」野村紘子著

野村紘子さんは料理研究家として「ミセス」や「暮らしの手帖」でも執筆されていたということで、家庭料理が専門のようです。 肩書を問われると自分でも「料理が大好きな主婦」と答えるということです。 その野村さんが自慢の料理のレセピを集めた本です。 第…

マイナポイント手続きで多くのミス発覚、「考えられないようなこと」が起こるがそれへの対処をするのがシステム設計。

マイナンバーカードをめぐる手続きでは非常に多数のミスが発覚していますが、熊本市ではさらに驚くような事例が起きました。 www3.nhk.or.jpマイナポイントの手続きに多くの市民が訪れて待ち時間も長くなったのを見ていた市の職員が申込者がなかなか操作がで…

「教養としての 写真全史」鳥原学著

2018年に世界で撮影された写真はおよそ1.6兆枚になるそうです。 もちろんこれはスマホが全世界的に普及しそれを使って撮られたということが大きいのでしょう。 まあ撮影はされても二度と見られることがないものがほとんどかと思いますが。 写真というものは…

傲慢増長同士の争い、自民公明が東京で選挙協力関係解消か。

次の衆議院選挙で10増10減の選挙区改正が行われますが、そのうち5議席が増える東京で公明党が2つくれといったのに1つしかダメという自民党に対し、公明党は東京での自民党候補者推薦をしないという、まあ語るだけあほらしくなるような内紛です。 news.yahoo…

全国新酒鑑評会、結果発表。

日本酒の新酒鑑評会などあまり興味もなかったのですが、ニュースで「福島の10連覇なるか」などという話が流れたので、その結果も見てしまいました。 それによると今年は福島の10連覇を阻止して山形が最多、次いで兵庫、長野といったところで、福島は5位に下…

またも「何かやってます」感だけの「熱中症死亡者半減」

「何かやってます」というポーズだけを見せるのが得意の現政権ですが、大きな問題となっている熱中症死亡者の急増に対しても「2030年までに死亡者半減」と言い出しました。 NHKのニュースで流れた内容ですが、紹介するのもアホらしいほどのものです。 www3.n…

「女帝の歴史を裏返す」永井路子著

天皇の位には女性でもつけなかったというわけではありません。 大和時代から奈良時代にかけては多くの女帝が誕生しました。 しかし現代の感覚からは女帝の存在は「緊急登板」だとか「中継ぎ」であったという見方が支配的でした。 そのような風潮(学界も含め…

マイナカードでトラブル連発、しかし「人為的ミス」が何の言い訳になるのか。

マイナンバーカードの口座紐付けで他人の口座が付けられていたといったトラブルが続発しています。 www.youtube.com 引用したテレビニュースでは河野デジタル大臣が「人為的ミス」を連発。 その態度も自らに責任はないと言わんばかりの傲慢なもので、語るに…

ブログ「かめきちの目」より「光合成について」

kame710さんの「かめきちの目」ではさまざまな精神世界に関する深い考察がされることが多いのですが、今回は科学的な内容で「光合成について」ということが書かれていました。 kame710.hatenablog.com コメント欄がなくなってしまったため、こちらで少々考え…

「太古の奇想と超絶技巧 中国青銅器入門」山本堯著

中国古代の殷や周の時代には青銅器が作られていました。 それは容器のようですが、日用品として使われたのではなく、祭祀に用いられたと見られています。 青銅器は錆びて崩れるということがないためか多く発掘されてはいますが、それでも限られた数しか存在…

サミット解散?なんの成果があったというのか。

なんとか形だけは整えたに過ぎなかったG7サミットですが、これで内閣支持率が上昇したとして衆議院を解散し総選挙をすべきという声が自民党内で強まっているということです。 www.asahi.com 勝てそうと見れば選挙をしたがるという、政治のことなど何も考えず…

私と長野(番外編)、昭和30年代の下伊那地方の交通状況の思い出

両親の故郷の南信地方に子どもの頃から訪れていたことについては、書いてきましたがその番外編としてかつての下伊那地方の交通状況について、覚えていることを書いてみたいと思います。 ただし、あくまでも子供の頃の思い出であり実際にそこに暮らしていた方…

G7サミット閉幕、核軍縮で存在感を示したかったのだろうが。

G7広島サミットが閉幕しました。 広島出身ということで核を絡めて存在感を示したかった岸田首相ですが、その宣言にもそれがフルに入れ込まれているようです。 www.nikkei.comただし、「核軍縮を発信」とは書かれているもののその中味はそれほどではないよう…

「小説みたいに楽しく読める 生命科学講義」石浦章一著

本書著者の石浦さんは東京大学名誉教授ですが、東大定年後に同志社大学に移りました。 そこで担当したのが1,2年学生向けの生命科学の講義だったのですが、中には高校で生物を履修していない学生もいるということで、そういった人にも分かりやすい授業をしよ…

サミット主役は完全にゼレンスキーに奪われた。岸田は会場担当者でしかない。

ウクライナからG7サミットに駆け付けたゼレンスキー大統領は、すぐさま各国首脳と会談を行いその行動は注目を集めています。 www.yomiuri.co.jpさらに演説や平和公園訪問も予定されているとか、ますます話題を独占しそうです。 もう完全に主役はゼレンスキー…

「井上ひさし笑劇全集(下)」井上ひさし著

井上ひさしさんは数々の小説作品の他にも戯曲も発表していましたが、初期にはコントの台本を書いていたこともありました。 その当時人気のあった「てんぷくトリオ」の台本を数多く執筆しており、この本もそれをまとめたものの一つです。 てんぷくトリオは、…

G7広島サミット開催、しかしゼレンスキーの急遽訪日というニュース

G7の広島サミットが開催中ということで、ニュースではその映像が流れています。 しかしそのさなか、ウクライナのゼレンスキー大統領が急遽そこに出席するということになり、日本に向けて飛行中だそうです。(5月20日6時時点) www.nikkei.comこれまでも世界…

「伊勢物語 付現代語訳」中河與市訳注

「むかしをとこありけり」で始まる歌物語、伊勢物語はかつて高校で習った古文の教科書にも何篇も取られており、いくつかは馴染みのあるものです。 平安時代に成立したと見られ、「をとこ」は在原業平であろうとされています。 ただし、それを誰がこのような…

「気候変動まったなし」ならなぜ「化石燃料即停止」をしないのか。

G7サミットでも重要な議題とされるからもあるのでしょうか、「気候変動まったなし」「とてつもない高温が続く」といった記事が溢れているようです。 www.businessinsider.jp しかしその対策というのが「石炭火力発電を止める」とか「自動車はEVへ」などと、…

プラスチック汚染は破壊的段階へ、それでもリサイクルは困難

WIREDJapanに載っていた記事ですが、元はWIREDUSのようです。 wired.jpプラスチック汚染は破壊的レベルに到達したという国連報告書が出ているそうですが、その対策は困難ということです。 廃棄プラスチックはすべてをリサイクルできれば良いのでしょうが、現…

「彼らはどこにいるのか 地球外知的生命をめぐる最新科学」キース・クーパー著

もうかなり前になりますが、地球外に知的生命がいるのではないかとして、電波で呼びかけるということを実施したということは知られていることかもしれません。 SETIプロジェクト(地球外知的生命探査)というものでしたが、幸いにも?何の反応もないままとな…

除草剤プロピザミドが炎症性腸疾患の原因となる?変な論文がNATUREに載ってしまったという永井孝志さんの記事。

永井孝志さんのリスク学に関するブログに掲載されていたものです。 除草剤プロピザミドは炎症性腸疾患を悪化させるという記事がなんとNATUREに掲載されてしまったというものです。 nagaitakashi.netNATUREといえばSCIENCEと並ぶ自然科学分野でも最高の権威と…

「世界のサンドイッチ図鑑」佐藤政人著

サンドイッチはイギリスで生まれたものでしょうが、今では世界中に広がりその土地それぞれで特有のパン(その他)に様々な具材を挟み(または乗せ)て食べられています。 著者の佐藤さんはアメリカ在住の編集者ということですが、世界各国でサンドイッチやそ…