爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」宮崎里司著

10年ほど前の本なので、出てくる力士は旭天鵬や曙、朝青龍はまだ入幕前という状況ですが、朝青龍は日本語も上手いので偉くなるよという予測が当たっているという内容です。著者は早稲田大学の日本語教育の教授で、語学教育の観点からなぜ外国人力士は短期間…

「三国志 第一巻」宮城谷昌光著

以前から読もうとは思っていましたが、市立図書館に全巻そろっているようなので1冊ずつ読んでいくことにしました。他の三国志と異なり、宮城谷さんの三国志は曹操の父曹嵩の養父の宦官の曹騰が幼児のころに皇帝順帝となる斉陰王に仕え始めるところから話を始…

「日本の地名」谷川健一著

民俗学の研究者の谷川さんの書かれた地名の本です。 現在の地名は普通漢字表記されていますので、その語源となった地勢や産業などの特徴が隠されてしまった例が多いようです。 たとえば中国地方にある「エキ」と読む地名は元々は谷の奥から水が湧き出るとこ…

「千年前の人類を襲った大温暖化」ブライアン・フェイガン著

カリフォルニア大学サンタバーバラ校の人類学名誉教授というフェイガンさんの著書です。 温暖化については色々の論争がありますが、9世紀から13世紀のころにも温暖化した時期があったことも知られるようになって来ました。 それが、現在の論争にまた様々な影…

「日本の循環型社会づくりはどこが間違っているのか?」熊本一規著

明治学院大学教授の熊本さんの著書です。環境経済学等が専門で、ごみ・リサイクル問題にも詳しいとのことで、その点についてはなかなか卓見かという見方を示しています。 しかし、環境ホルモンという用語を連発したり、免疫力が低下したのでO157が流行る?と…

「あんまりな名前」藤井青銅著

最近、子供の名付けですごいのが多いようですが、その種の話題ではなく一般の物の名前や地名その他の命名で変なものを集めた本です。 (そういえば著者の名前も相当なものですが) 侮蔑系 バカマツタケ、ハキダメギクなど、 尾篭系 ヘクソカズラなど、 理路…

「夏王朝は幻ではなかった」岳南著

中国古代王朝は周の前の殷(商)までは考古学的に立証されていましたが、その前代と言われている夏王朝は証明されていませんでした。 また、殷・周も正確な年代が不確定だったので、夏商周年代確定プロジェクトというものを中国の国家プロジェクトとして実施…

「東海道新幹線歴史散歩」成瀬宇平著

東海道新幹線の車窓から見える歴史上重要なポイントを東京発から順次解説されているものです。 この本を持って東京から乗車すれば次々と目に入るはずですが、あらかじめ良く読んでおかないと見逃しそうです。実は歴史文物ではないのですが、車窓から見える物…

「47都道府県こなもの食文化百科」成瀬宇平著

最近はやりのB級グルメのこなもんに関する本かと思い読んでみましたが、著者は鎌倉女子大学名誉教授の方でかなり学術的な内容でした。まず、「こなもの」と言うものの歴史、定義などから入り、メインは各都道府県の主に歴史的な食品についての記述でした。最…

「ローマ人の物語 文庫版第33巻迷走する帝国(中)」塩野七生著

ローマ人の物語も3世紀、ローマ帝国が内憂外患でがたがたとなり滅亡に向かっていく時代となりました。 一番大きかったのは北方からのゲルマン民族侵入でしょうか。また東方でササン朝ペルシャが興り、それまでのパルティア王国と異なり拡大してきたことも衰…

「白川静の世界」立命館大学白川静記念研究所編

「白川静の世界」は文字編・文学編とこの思想歴史編の三冊ですが、一応ざっと目を通しました。とても深いところまで読み込むだけの時間はありません。やっぱり図書館で借りた本は落ち着いて読めないので、無理しても買わなきゃ。白川静さんの著書では字通な…

金沢で初雪

ウェザーリポートを見ていると金沢で初雪が降ったようです。 今は熊本に居ますが、今年3月までの3年間金沢付近におりました。 これまで関東・名古屋・福岡・熊本には住んだ経験がありますが、北陸には生涯初めて住むことになり、雪には悩まされました。こ…