爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品問題

代替肉は動物肉を食べるよりは良いのかもしれないが、問題は大きい

「代替肉は要らない、藻を畜産飼料に」などという変なニュースがあったので、批判的に紹介しましたが、とはいえ「代替肉」というものもやはりかなり問題のあるものです。 代替肉として研究が進められ開発されているものは、多くは大豆や小麦のタンパクを加工…

またもバカな番組「ジビエ肉の刺身」に批判。松永和紀さんが解説。

数日前のテレビ番組で「ジビエ肉の刺身」が放映されたということで、SNSなどで批判が殺到しています。 それについて、松永和紀さんが解説した記事が掲載されていました。 news.yahoo.co.jp まったく見たことも無い番組ですが、TBS系のものだったようです。 …

小島正美さんの「Food News Online」より「週刊誌はいつから消費者の味方をやめたのか」

小島正美さんの「Food News Online」は少し更新が滞っていたようですが、また復活しました。 その中で扱われていたのが、消費者庁が公開した「食品添加物の不使用表示のガイドライン」に対して、週刊誌などが的外れな批判をしていることについてです。 foodn…

リステリア菌食中毒が怖いからチーズは食べない?それももったいない話。

毎月一回掲載される、「おいしい、健康」サイトの中の「読む、えいよう」の松永和紀さんの記事ですが、今回は「妊娠中チーズは食べて良い?リステリア菌食中毒を防ぐ正しい食べ方」と題したものです。 oishi-kenko.com 以前からヨーロッパなどではリステリア…

白米は食べるのが良いのか食べない方が良いのか、栄養疫学者村上健太郎さんのブログより。

白米を食べると糖尿病になるとか、いろいろな話が出ています。 この件について栄養疫学の研究者村上健太郎さんがブログで書いています。 kmnutri.com なお、このレビューは様々な研究者の研究成果の論文を集めて検討したもので、系統的レビューと言います。 …

「発酵文化人類学」小倉ヒラク著

発酵文化人類学とは著者の造語ですが、人間の生活には発酵というものが深く関わっており、民族によりそして地域により様々な形で発酵というものを利用しているのですから、文化人類学的に発酵を考えていくというのも面白いアプローチかもしれません。 著者の…

加工肉は食べない方が良いのか。栄養疫学の論文から村上健太郎さんが解説。

ハムやソーセージなどの加工肉と呼ばれるものを食べると発がん確率が上がるという報告もあり、避けている人も居るようですが、それはどの程度のものか、栄養学者の村上健太郎さんが多くの論文の結果を整理していました。 kmnutri.com ハムやベーコン、ソーセ…

高校の寮食堂でウェルシュ菌食中毒

群馬県の前橋育英高校の学生寮食堂で「ウェルシュ菌」の食中毒が発生したそうです。 www.sankei.com 原因食は特定されていないようですが、4月の25から27日の間に出された八宝菜やチキンソテーなどの食事を食べた234人中43人が発症したということです。 ウェ…

輸入レモンは危ない?はいつの話。松永和紀さんの解説より。

「おいしい健康」サイトの松永和紀さんの解説記事から。 「輸入レモンは危なくない。古い情報に惑わされないで」というものです。 いまだに「輸入レモンには防カビ剤が付着している」と思っている人が多いようですが、それははるか昔の情報だということです…

台湾で日本産イチゴが残留農薬基準越えが多発という問題。松永和紀さんの紹介記事より。

松永和紀さんがWegdeで紹介していた事例です。 日本産のイチゴを輸入した台湾で、残留農薬の基準値越えが多発したということです。 wedge.ismedia.jp こういった事例が出ると「日本の農薬規制は世界一甘い」などといったコメントをする人が続出しますが、実…

グロリオサという植物を食べて食中毒の男性死亡

宮崎で食中毒の男性が死亡したというニュースです。 news.yahoo.co.jp 原因はグロリオサという植物の根で、一見したところ山芋のように見えるために誤食することがあるとか。 ja.wikipedia.org イヌサフラン科の植物で、花の観賞用として栽培されることもあ…

ジャガイモの芽や緑になったところは食べちゃダメ。経験した方のツイッターより。

ジャガイモの芽や緑になった部分には毒性のある成分があるので食べちゃダメということは知らない人も居るようです。 実際に食べてしまった経験をツイッターで書いていた方がいました。 togetter.com 「らぴさん」という方の体験の記録ですが、かなり重症とな…

日本食のどこが優れているのか、栄養学者村上健太郎さんのブログより。

和食が栄養的に優れているといった話はよく聞かれるものですが、栄養学者村上健太郎さんがブログでその実情を解説しています。 kmnutri.com 和食(日本食)が栄養的に優れているとか、健康食だといった言い方がされます。 しかしこのブログで解説されている…

「白い砂糖は悪者か?」松永和紀さんの記事より。

「おいしい健康」というサイトの中の「読む、えいよう」というコラムに松永和紀さんが書かれた記事です。 oishi-kenko.com 「白い砂糖は体に悪く、茶色い砂糖を使った方が良い」という話は延々と語り継がれています。 松永さんも「都市伝説」となっていると…

「健康食品を利用する前に確認してほしい3つのポイント」島根大学大野智教授の解説

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が示している、「健康食品の安全性・有効性情報」というサイトの中で、島根大学の大野智教授が書かれている「健康食品を利用する前に確認してほしい3つのポイント」という解説が判り易くコンパクトにまとまって…

「鶏肉の低温調理の危険性」松永和紀さんの解説より。(後編 鶏肉)

後編は鶏肉などについてです。 牛肉よりさらに危険性があるようです。 president.jp サラダチキンなるものが流行していますが、それを自作しようということも広がっているとか。 しかしあまりにも安易な方法で行われているので非常に危険なようです。 牛肉と…

「牛肉の低温調理の危険性」松永和紀さんの解説より。(前篇 牛肉)

私も何度か指摘しましたが、肉類の「低温調理」というものが流行しているようです。 しかし厳密な温度管理ができなければ残留する病原菌によって非常に危険なものとなります。 こういったことについて、食品ジャーナリストの松永和紀さんが詳細に説明してい…

「賞味期限切れ食品」は食べてはいけないのか、売ってはいけないのか。

「おいしい健康」というサイトの中の「読む、えいよう」という欄で松永和紀さんが書かれていた記事です。 oishi-kenko.com 報道された事件?というのが、あるコンビニチェーンのフランチャイズ加盟店舗の1店で、「賞味期限切れの具材」をおでんに入れて販売…

唖然、「生鶏肉の恵方巻」販売

節分の日には恵方巻などというものを食べるという風潮が作られましたが、そこで「鶏肉を生のまま巻いてしまった」というものが売られたということです。 news.yahoo.co.jp 店によると、冷凍した鶏肉を油で揚げてから恵方巻にするという手順であったものが、…

「わさびの日本史」山根京子著

わさび(山葵)と言えば刺身や寿司には欠かすことのできないものであり、いわば和食というものを支えているかのような存在です。 しかし、わさびがいつ頃から日本人の食に彩を添えるようになったのか、よく分かっていないようです。 そのような「わさびの歴…

回転焼き?今川焼?

NHKの朝ドラでヒロインが開いた店が「回転焼き屋」ということで、それを何と呼ぶかということが話題になっているようです。 news.yahoo.co.jp 小麦粉の生地を金型で焼き、中にアンコを詰めるというものですが、地方によって呼び名が異なります。 上記記事に…

「栄養を科学するブログ」より「食を測ることの難しさ」

栄養疫学研究者の村上健太郎さんたちが書かれているブログ、「栄養を科学するブログ」で「食を測ることの難しさ」という記事が出ていました。 kmnutri.com 人間は食物を食べることで生きているのですが、その食べ方の状況によって健康を損なったりすることも…

食べ物による窒息事故に注意、お年寄りの餅は知っているがその他の危険も色々ありそう。

「おいしい健康」サイトの中の「読む、えいよう」コラムで松永和紀さんが食べ物による窒息事故について書いていました。 oishi-kenko.com もちろん、一番知られているのが特に正月に多いお年寄りが餅を喉に詰まらせるというもので、これは文句なしに高頻度で…

中国の穀物輸入量急拡大、世界的な需給バランスの崩壊につながるか。

中国の穀物輸入量が急拡大し、世界の穀物流通量の多くを占有しつつあるようです。 toyokeizai.net 中国も国内生産保護のために輸入量に制限を設けそれを越えると高額関税を課す体制になっているのですが、すでにその域を突破しているそうです。 中国では穀物…

東京栄養サミットというのが開催されたそうで。

12月7,8日に東京栄養サミットと言うものが開催されたそうです。 まったくニュースで取り上げられることも無かったので知りませんでした。 wedge.ismedia.jp 松永和紀さんのレポートがありました。 世界の栄養状況というものが、「飽食」と「飢餓」の正反対…

「赤米のたどった道 もうひとつの日本のコメ」福嶋紀子著

コメと言えば白米というのが現代の普通の感覚でしょうが、かつては「赤米」というものがありました。 古代に「黒米」というのがあったということですが、黒米は内部まで色が着いていたのに対し、赤米は内部は白いものでした。 しかし、味が悪く様々な欠点が…

「日本外食全史」阿古真理著

外食、すなわち家の中ではなく、外の店に行って食事をすること。 と言っても、特別な時に服装も上等なものに代えて出かけるようなものもあり、また普段の食事をそれで済ませるような安価なものもあり、様々です。 それでは、外食というものはいつ頃から始ま…

「健康食品の安全性」について畝山智香子さんが解説。

国立医薬品食品研究所の畝山智香子さんは、一般へ向けた情報発信も積極的に行なっており、色々と参考にさせていただいています。 今回は、「健康食品の安全性」について解説記事を書かれていました。 hfnet.nibiohn.go.jp 最初の部分の「食品が安全であると…

気がかりな指摘、「ビタミンDのサプリで特に子供が過剰摂取の危険性あり」

消費者庁からの報告で、ビタミンサプリの摂取により特に子供でビタミンDの過剰摂取の危険性があり得るということです。 foocom.net FOOCOM.NETで紹介されていましたが、消費者庁でビタミンサプリ摂取の状況調査を行ったところ、子どもで過剰摂取になる危険性…

「はちみつ中のグリホサート」食品関係のFOOCOM.NETでも話題に。

リスク学の永井孝志さんが取り上げていたことは先日引用しましたが、食品関係のサイトFOOCOM.NETでも農薬関係専門の斎藤勲さんが取り上げていました。 foocom.net 永井さんの方ではあくまでもリスクという観点からの見方がされていましたが、こちらでは農薬…