FOOCOM.NETで児林聡美さんが食事摂取基準の改訂について連載していますが、今回は鉄と亜鉛について。
これまでも多量ミネラルなどについての記事が掲載されていましたが、鉄・亜鉛といった微量ミネラルも興味深いものです。
鉄は特に女性で不足した場合に貧血になると言われています。
それを補うために鉄分の多い食品なども紹介されることも多いのですが、摂りすぎると過剰摂取障害が発生するそうです。
成人の場合鉄の過剰摂取で体内に鉄が沈着することで生活習慣病の発症にもつながるとか。
1日あたりの鉄摂取量が100㎎を越えた中年男性で、バンツー鉄沈着症を発症したという症例もあるそうです。
一方で月経による鉄分喪失が多い女性の場合は鉄不足に陥りやすく、効果的な鉄分摂取が不可避です。
そのため、鉄分の摂取基準も性別、年齢によってかなり異なるものとなります。
特に過多月経という症状を持つ女性の場合は食品からの鉄分摂取だけでは不足する場合もあるそうです。
亜鉛は味覚や免疫に関係のある微量ミネラルですが、便や尿、汗などで毎日大量に排泄するためにその量は必ず食品から補わなければならないようです。
ただし、大量摂取は他のミネラル吸収を阻害するため注意が必要だとか。
どうもこういった微量成分の摂取については、不足の場合の注意ばかりを気にしてサプリメントで大量摂取という問題が大きくなっているようです。
どうやら、特に不足する要因のある人以外はそのような接種行動は逆に大量摂取の危険性を引き起こしそうです。
常時流れているかのようなテレビCMにつられてサプリを飲むと言った行動は問題がありそうです。