爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「幻想の『技術一流国』ニッポン」内橋克人著

経済学者の内橋克人さんは昨年お亡くなりになりましたが、多くの著書を発表してきました。 その最も活躍された時期に「ニッポンの技術力」の問題点を厳しく指摘したのがこの1982年に刊行された本です。 当時は数多くの貿易摩擦を引き起こした対米輸出も繊維…

南海トラフ地震に事前避難?まだ地震予測に望みをつなぐの。

南海トラフ地震において「事前避難」対象者が57万人に上るということです。 事前避難? 地震発生予測ができるということでしょうか。 どうやら言葉だけは立派に見えますが、(あるいはそのイメージだけを狙ってか)その実現可能性はあまり高くないもののよう…

もう怒った、杉山大志さんが東京都の太陽光発電義務化に反対の請願提出

これまでも何度も記事を取り上げた杉山大志さんが、あの東京都の太陽光発電装置設置義務化という暴挙に対して反対の請願を提出したそうです。 news.yahoo.co.jp あまりにもひどい政策で、まともに批判するのもバカらしいと思いあまり取り上げていませんでし…

「気候変動と『日本人』20万年史」川幡穂高著

かつての歴史学界では気候変動のことを持ち出すと批判されていたということですが、最近の研究では明らかに気候変動により大きな社会変動が同調して起きていたことが分かってきています。 当然の話で、気候変動は食料生産に密接に関係するはずであり影響がな…

肥料についてあれこれ。

ロシアのウクライナ侵攻に対する欧米各国の経済制裁により、肥料価格が高騰しているということです。 ロシアは肥料の輸出国であり、また各国の肥料製造に必要な石油や天然ガスもロシアからの輸出が多いということで、それが止まれば肥料の必要量が満たせない…

甲子園の応援席で喫煙・飲酒、熊本県議の行動に批判

夏の高校野球甲子園大会でベスト8まで進出した九州学院の応援席で喫煙したとして、同校OBで熊本県議会の議員が批判されています。 news.yahoo.co.jp 最初は「注意されたので止めた」などと話していたようですが、実際には高校の関係者から止めるように言われ…

リスク学者永井孝志さんのブログで、除草剤グリホサートのリスクについて連載されているので紹介 その2

永井孝志さんのブログより、グリホサートのリスクについて、その2です。 ブログのその3にはグリホサートの発がん性のリスクはどれほどかという、このシリーズの中心となる話題が扱われています。 nagaitakashi.net 特にヨーロッパで反グリホサートの活動が…

「無国籍と複数国籍」陳天璽著

著者の陳さん、名前は難しいですが愛称はララさんということですが、現在は大学教授の傍らNPO法人無国籍ネットワークというところの代表理事をなさっているそうです。 陳さん自身、中国出身のご両親が横浜中華街にやってきてから生まれた日本生まれですが、…

まだまだお元気で活躍、フードファディズム紹介者の高橋久仁子群大名誉教授の講演

日本へのフードファディズム紹介の先駆者、高橋久仁子群馬大学名誉教授が講演をされたそうです。 www.jc-press.com フードファディズムとは、まだそれほど知名度が高くはない言葉かもしれませんが、「食品の有効性・有害性を過度に強調すること」を言います…

リスク学者永井孝志さんのブログで、除草剤グリホサートのリスクについて連載されているので紹介 その1

リスク学者永井孝志さんのブログは色々と参考にさせて頂いていますが、このところ連続で除草剤グリホサートのリスクについて書かれています。 さまざまな方向から見た除草剤リスクということで、こちらでも紹介していきたいと思います。 グリホサートは1970…

国税庁をかたる詐欺メール、来ました。

国税庁のホームページでも詐欺メールが多発しているという注意が書かれていましたが、私のところにも送られてきました。 その文面はこのようなものです。 ちょっとドキッとするようなものになっています。 まず、差出人が「国税庁」と堂々と書かれています。…

「歌う国民」渡辺裕著

「歌う国民」といっても、昨今のカラオケで老若男女問わずにマイクを握るという状況は触れていません。 本書副題にもあるように「唱歌、校歌、うたごえ」で表される、明治時代から昭和前期くらいまでの歌をめぐる状況について語っています。 本書冒頭に取り…

「深掘り!日本の地名」宇田川勝司著

著者の宇田川さんは長年中高で地理を教え、退職後は地理教育のコンサルタントをされているということです。 人の住むところ必ず地名というものがありますが、日本では定住して農耕をしてきたためか地名との関係が特に強いようです。 日本人の名字の多くは地…

石原良純と玉川徹が再生エネルギーに関して放送事故並みの論争とか。

「飛ばしの東スポ」とも言われる東京スポーツ新聞に掲載されていたという話です。 www.tokyo-sports.co.jp テレ朝のモーニングショーで、コメンテーターの玉川徹と石原良純が再生エネルギーについて激論を繰り広げたそうです。 石原は俳優ではありますが気象…

なんでこのような事故が再発するのか。幼稚園の送迎バスで取り残された女児が熱中死。

昨年このような事故が起きた際も信じられない思いがしたのですが、それが再発というさらに信じがたいニュースです。 news.yahoo.co.jp 運転していたのが園の理事長、他にも添乗の女性、どちらも70代ということですが、認知機能に異常があったわけでもないで…

「オリンピック 反対する側の論理」ジュールズ・ボイコフ著

著者のボイコフさんは現在は大学の政治学教授ですが、もとはサッカー選手でバルセロナ五輪には米国代表として出場したこともあります。 しかしその後は反オリンピック運動に参加するようになりました。 2020東京オリンピックではちょうど蔓延していた新型コ…

「バイオマス発電は持続可能か」って、本当に分からないのか。

日経新聞の記事ですが、「バイオマス発電は持続可能か」と問いかけるものとなっていますが、そんなはずはないということも判らないのでしょうか。 www.nikkei.com 記事の詳細は有料のため最後までは見ることができませんが、まあこの導入部だけで見当は付き…

NATROMのブログより、「乳がん検診と子宮頸がん検診が2年に1度なのはなぜか」

名古屋市議会の塚本さんという議員が表題のような問いを発したのでNATROMさんが答えたということです。 natrom.hatenablog.com この議員さんは男性対象の前立腺がん検診が毎年行われているのに、女性対象のこれらの検診が2年に1度であることに疑問を持ち、あ…

「模倣の罠 自由主義の没落」イワン・クラステフ、スティーヴン・ホームズ著

「模倣」とは何を示すのか。 それは1989年に冷戦が終了し、一見して欧米の自由主義と民主主義が世界を覆ったかのような時代となりましたが、その後の世界では旧共産圏などを中心にアメリカを「模倣」して自由民主主義を取り入れていくこととなりました。 し…

「悪あがきのすすめ」辛淑玉著

悪あがきというとあきらめが悪くじたばたとするというイメージもあります。 金も権力もある者が悪行がバレてもう衆目にも明らかなのに何のかのと言い逃れようとしているのも見苦しいものです。 しかしもちろん辛さんが言っているのはそういう連中の話ではあ…

ワクチン4回目接種予約難航、供給量が少ないのか。

昨日、家内のところにワクチン4回目接種の接種券が送付されてきました。 当市では3回目接種から5か月経過した人に4回目接種の接種券が送付される仕組みになっており、そこから自分で接種できる病院などを調べることとなっています。 しかし、3回目まで接種し…

「ミャンマー『民主化』を問い直す」山口健介著

ミャンマーでは選挙によって選ばれたアウンサンスーチー率いる国民民主連盟(NPD)政府が国軍によるクーデターで倒されました。 それに抗議する市民に対する弾圧も激しく多くの人々が亡くなったということです。 しかし、それでは軍部の政権を倒してNPDによ…

内田樹さんのツイッターより、民主主義について的確な描写

ツイッターで内田さんが民主主義について書いていたものが、短い文章ながら非常に的確なものと感じました。 民主主義というものは制度としてはすごく不出来。というのは残念ながら非常に正確な表現でしょう。 そしてそれは成員の市民的成熟度に相関して変わ…

何でも国債、この国の破滅はもう間違いない

パンデミックによる経済停滞を脱却しなければという非常事態対応で巨額の国債発行を行ったためか、もう財政規律などと言う言葉は忘れ去られ何でも国債で賄えばよいと言わんばかりのことになっています。 今度は、「脱炭素化」に使おうということです。 diamo…

「昭和三十年代演習」関川夏央著

少し前に「Always 三丁目の夕日」という映画が作られかなりヒットしました。 その客層には印象深い現象があり、20代と年配の客にはっきりと二分されその中間の年代がほとんどいないというものでした。 若い世代は自らはまったく知らない過去の物語で、何とな…

高校野球甲子園大会、何とか無事に終わるか。

開会前の検査で新型コロナウイルス感染者が多くのチームで発生し、どうなることかと思いましたが、何校かで選手の入れ替えをしなければならなくなったものの、その後はそれ以上の感染者発生はないようです。 それにしても選手入れ替えの影響もあるのか、僅差…

日本経済新聞社説に「火力発電の脱炭素化の工程表を示せ」という意見

日本の経済界のオピニオンリーダーだと自分たちは思っているに違いない、日経新聞の社説に表記のような記事がありました。 www.nikkei.com おそらくここに書かれているような認識が経済界トップにも蔓延しているのでしょう。 まず「脱炭素化」は進めなければ…

「知の最先端」大野和基インタビュー・編

著者の大野さんは医学や化学なども修めた一方でジャーナリストとしても活躍という方です。 その大野さんが「知の最先端」とも言うべき人達にインタビューしまとめた本です。 その7人は、シーナ・アイエンガー、フランシス・フクヤマ、ダロン・アセモグル、ク…

電力不足が表面化するとどうなるのか。

北日本で豪雨が続くために忘れかけてしまったような電力不足ですが、先日の全国的な猛暑の時には逼迫と言われていました。 そして本当の危機は真冬であるとも言われており、予断を許さない状況でしょう。 電力不足は日本ばかりではなく中国もかなりひどい状…

8月15日に思う

このところ8月15日になると一応戦争というものに対する意識などについて書いていますので今年もやってみましょう。 8月15日を何と呼ぶか。 実はこの日に連合国側に敗戦を伝えたとか、降伏文書に調印したということはなく、あくまでも国民向けに天皇の玉音放…