爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

変質したCOP27の場で、中国は石炭火力発電の大幅増強を表明。

もう皆があきれ果てたようで、ほとんど報道もされなかったのですが、COP27では中国が石炭火力発電の大幅増強を表明していたそうです。

news.yahoo.co.jp

中国はとにかくエネルギーの安全保障を優先したようで、ロシア産天然ガスなどの禁輸で大変なことになっているヨーロッパの事情を引き合いに出し、それを避けるための応急処置のようなもの、「ばんそうこう」だと言っていたそうです。

 

しかしその規模は270ギガワットという膨大なもので、これだけでも石炭火力発電を実施している他国の総発電量を越えるほどのものだとか。

 

国連のグテーレス事務総長は、石炭火力発電の実施は「気候の地獄へと向かう高速道路をアクセルを踏んだまま走っている状態だ」と警告したそうですが、中国はその警告を全く無視していると記事は結んでいます。

 

まあ、エネルギーが欠乏してしまう地獄の方が厳しいと思いますが、不安定な情勢の中石炭火力発電を使っていくのはそれほど悪いことではないと思います。

しかし、その量の莫大な事には圧倒されます。

これでますます中国の電力費用はバカなことをやっている他国と比べて安くなり、経済的な有利さはさらに増していくことでしょう。