爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本製鉄のUSスチール子会社化は「完全」なのか。

日本製鉄によるUSスチールの買収はトランプ政権の承認で可能となったということです。 www.yomiuri.co.jpしかしその内容を見るとかなり多くの条件が付けられていることが分かります。 生産能力削減をしないといったことはまだしも、CEOやCFO、取締役の過半数…

「未来のおもいで」梶尾真治著

熊本を舞台にしたSF小説を数多く書いている梶尾さんが2004年に発表したタイムトラベルを題材としたものです。 とはいっても科学者がタイムマシンを発明してといったものではなく、山奥の洞窟に入ると時間を飛び越えてしまうという場所に偶然迷い込んだ男…

やっぱり、おかしいと思っていた。アメリカの「デジタル黒字」は巨額。

貿易赤字を減らせという米政権の脅しは増すばかりのようですが、日本の対米交渉では「デジタル黒字」を考慮しろという論拠を出すようです。 www.jiji.com デジタル黒字とは、ネットやコンピュータ基本ソフト使用権など、主にアメリカにある巨大IT企業が得て…

アメリカのヒ素報道について、畝山智香子さんのFOOCOM.NET記事

アメリカのCNNでコメなどの食品中のヒ素の有害性について報じられたことを畝山智香子さんがFOOCOM.NET内の記事で取り上げていました。 foocom.net アメリカで市販されているコメから危険水準のヒ素とカドミウムが検出されたというものですが、この記事内には…

「内田樹の研究室」より「親切な家父長制」

内田さんのブログ「研究室」ではいつも思いもよらぬ方向からの思索があり驚かされます。 今回は「家父長制」について。 blog.tatsuru.comどうやら信濃毎日新聞に書かれているコラムのようです。 家父長制といえば封建制の代名詞のような扱いで、現代では唾棄…

米中摩擦激化で一番問題なのは「レアアース」なのか。

「賀茂川耕助のブログ」で引用されていた記事ですが、米中摩擦が激しくなった場合に大きな問題となるのは関税が上がることや、中国が米国債を売るといったことよりもはるかに厳しいのが「中国のレアアースの禁輸」だということです。 おそらく中国系の人だと…

コメ価格はどうなるのか。備蓄米放出は進みそうだが。

小泉農水相就任以来急ピッチで進められた備蓄米の放出は大手を始め多くの業者が申し込みすでに予定量に達したようです。 令和4年産米から20万トンは決定、令和3年産米10万トンの販売に入るとか。 これらの備蓄米は5㎏2000円程度で販売されるように…

「技術革新と不平等の1000年史 上巻」ダロン・アセモグル、サイモン・ジョンソン著

技術革新というと産業の重要な場面で行われると生産性が上がり労働者も楽になるといったイメージがあります。 しかしこれまでの歴史を振り返ってみると、技術革新で生産性が大きく上がるということはしばしば起きていますが、その結果は労働者の幸福につなが…

久しぶりの帰省終了

2泊3日で神奈川県方面に帰省しておりました。 その間、ブログは予約で更新はしていましたが、ほとんど見ることはできなかったので失礼もあったかもしれません。 行ってきた最大の理由が、高校の同窓会でした。 もう皆70歳となっているのですが、まだまだ…

「インポスター症候群」小高千枝著

インポスター症候群とはあまり聞いたことのなかった言葉でした。 英語でインポスターとは詐欺師といった意味だそうです。 しかしその語感とは少し違った内容で、多くの人が抱えている問題になっているようです。 端的にいえば「自分の実力以上に評価されてい…

祝 大相撲五月場所 大関大の里連続優勝、横綱昇進

大相撲大関の大の里が五月場所で 14勝1敗の好成績で先場所に続いて連続優勝、横綱昇進を決めました。 入門以来 13場所での横綱昇進はこれまでで最速、54代横綱輪島の所要21場所をはるかに縮める13場所でとなりました。 初土俵以来目を見張る成績で、…

「インド太平洋戦略 大国間競争の地政学」ブレンドン・J・キャノン、墓田桂編著

「自由で開かれたインド太平洋戦略」(FOIP)とは当時の日本の安倍晋三首相が提唱した国際戦略です。 これについて関係諸国の情勢やこの戦略に対する姿勢などを各国の専門家たちがまとめた本です。 この本の編纂当時は安倍元首相も存命で、本書への序文を寄…

病床削減?もうコロナ禍の時の悪夢を忘れたのか。

医療費が国家財政を圧迫している情勢から、なんとか削減しようという意図は分かりますが、それを「余剰病床の削減」でやろうということを日本維新の会が提案しそれを自公政権が飲む形で実現しようとしています。 www.nikkei.com維新の試算によれば、全国で1…

「一日一禅 上」秋月龍珉著

禅宗には禅語と呼ばれる言葉があります。 これは公案といって禅修行を行っている僧に指導者が言葉を与えてそれを一助として悟りに向かわせるという、看話禅と呼ばれる宗派の用いる手法で使われるものです。 日本では臨済宗がそれにあたるそうです。 一方の曹…

「内田樹の研究室」より「オーバーアチーバーとアンサング・ヒーロー」

会社や組織など、多くの人びとが集合して動く共同体の中で、「人より働く人」「人より働かない人」が出てくるのは仕方のないことです。 それをできるだけ皆働かせようとして、業績評価などという制度を作っているのですが、それはほとんど効果が無く、かえっ…

「図説 呪われたアメリカの歴史」キーロン・コノリー著

アメリカという国はこのところかなり変調のようですが、それでも自由民主主義の総本山のような印象を感じている人も多いことでしょう。 しかしその歴史を見ていくとあまりにも多くの血が流されており、さらに汚れた手段でやりたい放題を続けてきたとも見える…

トランプ大統領が南アフリカ大統領に示した白人迫害の写真は全く無関係のものだった。

南アフリカのラマポーザ大統領がホワイトハウスを訪れた際に、南アフリカでの白人迫害の証拠だとしてトランプが写真を出して非難したと伝えられましたが、その写真は南アフリカとは全く無関係なコンゴで撮影されたものだと判明しました。 jp.reuters.comトラ…

「NATROMのブログ」より、神奈川歯科大学で「統合医療学講座」という疑似科学開講

少し前にネットニュースで見かけたのですが、NATROMさんも取り上げていたのが、神奈川歯科大学大学院で開講するという「統合医療学講座」ということについての話題です。 natrom.hatenablog.com 元の記事は毎日新聞で掲載されていたということです。 神奈川…

「聞き出す力」近藤勝重著

著者の近藤さんは毎日新聞の記者としてスタートし長年その道で活躍してきたそうです。 新聞記者は記事を書くのが大変でしょうと人から言われたことがあったそうですが、実際には「書くこと」よりもその前に「人の話を聞く」ことの方がはるかに重要で大変だっ…

証券口座乗っ取りの手口、NHKのサイトに詳細な報告

株式売買に使われる証券口座が乗っ取られて不正な売買がされ、4か月間で3000億円もの被害が出ているということです。 NHKのサイトでその詳細な報告が為されていました。 www3.nhk.or.jpNHKがデジタル調査を専門に行う会社と共同で、被害を受けた人のパ…

トランプ政権「ゴールデンドーム構想」

米トランプ政権は最新鋭の防空システム「ゴールデンドーム構想」を任期内の3年間で実現すると発表しました。 news.yahoo.co.jp史上最高のミサイル防衛システムだとしています。 しかしウクライナやイスラエルなどミサイル攻撃を受けているところもミサイル防…

祝 「鉄道模型趣味」誌1000号出版

鉄道模型の専門誌、「鉄道模型趣味」(機芸出版社)が通算1000号となったそうです。 新聞にそれを伝える記事が出ていました。 はるか昔の少年時代にしばらく購読していたので、懐かしい思いもあり、またおそらくかなり厳しい経営環境の中出版が続いてい…

「時代を撃つノンフィクション100」佐高信著

問題意識をもってタブーに挑戦したノンフィクション100冊を選び、それについて佐高さんが思うところを書いたという本です。 そのノンフィクションの内容を紹介するということではないようで、本の中身は少しだけといったように見えます。 著者がなぜその…

どうしても減税だけはやりたくないのか。「日本の財政はギリシアより悪い」ということをここにだけ持ち出す

日本の財政は国債依存がひどすぎて悪い状況だということは当然のことなのですが、政府はほとんどそれを気にすることもなく巨額の支出垂れ流しを続けています。 しかし、野党から減税を求められると、そこでだけは「財政は悪い」ということを持ち出すようです…

「シャーロック・ホームズの科学捜査を読む」E.J.ワグナー著

シャーロック・ホームズの活躍はイギリスのヴィクトリア女王の時代にあたりますが、その頃は科学が社会のあちこちに広まりだした時期でもありました。 それを受けてホームズの捜査も当時最新の科学が応用されていたとも言えます。 そのような科学捜査とはど…

トランプ大統領、関税引き上げ分はウォルマートが負担しろとの無理難題

アメリカ小売業大手のウォルマートが関税引き上げを理由に商品値上げを発表したところ、トランプ大統領は値上げを関税のせいにせずにウォルマートが負担しろということを言っているそうです。 www.cnn.co.jp ウォルマートは利益を多く出しているのだからそれ…

「戦争と経済 舞台裏から読み解く戦いの歴史」小野圭司著

戦争をするためには多額の費用がかかります。 特に現代の戦争は国と国との総力戦となり、国全体の経済を費やして行うものとなっています。 したがって、戦争とは経済というものと密接な関りがあるのは当然なのですが、これまではあまりそれをまとめて論じた…

横須賀の大津諏訪神社でもやるんですね。御柱祭

ニュース一覧を見ていたら神奈川新聞に横須賀の大津諏訪神社で御柱祭を行ったというのが出ていました。 www.kanaloco.jp御柱祭で有名なのはもちろん諏訪神社の総元締め、長野県諏訪の諏訪大社で行われるものです。 その時には巨木を山から神社まで運ぶのが話…

本当の「脱炭素化の切り札」とは何か。

「脱炭素化の切り札」という言葉が次々と使われています。 水素の話、SAFの話等々、何が「脱炭素化」なのかも怪しいものですが。 二酸化炭素温暖化から気候変動につながるという仮説がもはや真実のように横行しそれに反対することもできないかのようになって…

「人工光合成」が”夢の技術”でも”脱炭素の切り札”でもない理由

植物の機構を真似して、太陽光のエネルギーを用いて物質を作り出す「人工光合成」の開発研究が進められています。 確かに植物は太陽光のエネルギーと水と二酸化炭素、そして地中の栄養成分を使って身体を作り種を作って繁殖しています。 それと「人工光合成…