リスク学者永井孝志さんが人権リスクというものについてご自身のブログで今連載していますが、その3で実際の企業の人権について考察しています。
例として取り上げているのが、三菱電機、パナソニック、ソニーで、三菱電機は数々の人権侵害問題を起こしていることで有名だそうですが、それに同業種のパナソニック、ソニーを合わせて比較しています。
とはいえ、永井さんがそれら企業の内情を直接調べることはできませんし、社内の人とつながりがあるというわけでもありませんので、そこは永井さん得意の色々な情報を分析して漏れてくるものを解析するという手法を用います。
まずその前に各社の「人権方針」として公表されているものを見ていますが、これはどこも大して変わりはなく、抽象的な努力目標といった感じです。
というより、どの社も作る時に先行した企業のものを参考にしただけだと思いますが。
そこで永井さん得意のソーシャルリスニングという手法で見ていきます。
Googletrendで見たGoogle検索状況ですが、これではほとんどが株価や商品情報などといったものでした。
またYahoo知恵袋ではほとんど就職に関するもので内情についてのものは無かったそうです。
ツイッターでようやくそれらしいものが出てきます。
ネガティブなツイートを見るとソニー・パナソニックは皆無なのに三菱電機はかなりの数が出ています。
さらに「三菱電機 人権」と検索ワードを加えると色々とひどいのが出て来るとか。
こういった評判が事実かどうかは分かりませんが、企業のイメージをかなり悪くするのは確実のようです。これが「企業の人権リスク」というものなのでしょう。
これが事実でないなら企業が積極的に対応すべきなのでしょうが、それができないというのはそういった状況なのかもしれません。