爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊日新聞コラムより、江川紹子さんが「米司法の透明性」について書いていました。

我が家の購読新聞は地方紙の熊本日日新聞ですが、そのコラムの「江川紹子の視界良好」でジャーナリストの江川紹子さんが「米司法の透明性」を書いていました。(2024・4・25)

有料会員でないと読めないと思いますので概略を紹介しておきます。

 

米大リーグの大谷翔平選手が巻き込まれた違法賭博事件、その金額の大きさや信じ切っていた通訳の裏切り行為ということで大きな話題となりましたが、もう一つ江川さんが感じたのが「米司法の透明性・合理性」だったということです。

 

事実が明らかになりだした当初は大谷選手の関与があるかのように容疑者が語ったこともあり、いろいろな憶測が飛び交いましたが、アメリカの司法当局がすぐに調査資料などを公開し、「大谷は完全に被害者だ」と言明したことであっという間に収まりました。

捜査当局による書面の公表には、直接捜査にあたった捜査員の宣誓供述書も添えられ、まったく疑問の余地のないようなものとなっています。

さらに連邦検事がその書面をもとに記者会見を行い質問にも答える場を作りました。

 

翻って言うのも恥ずかしくなるほどなのが日本の検察の態度です。

個別の事件についての記者会見などはほとんどありません。

やったとしても記録や録音を許さず報道もできない状態です。

基礎根拠となる事実は「裁判で明らかにする」とだけ言うのが常態です。

不起訴の場合にはそれすらありません。

さらに起訴後、判決確定後でもその資料を閲覧するのは難しいようになっています。

 

日本の検察は何を守ろうとしているのでしょうか。