爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「リンの過剰摂取が危険」という記事が目につきますが。

リン(P)という元素は体内で非常に重要な働きをしているのですが、一方で過剰摂取は危険という話もたくさん出ています。

特に食品添加物に多いとして、その害を強調する理由にも使われます。

news.yahoo.co.jp上記の記事も某大学教授の話として過剰摂取のリンが腎臓を傷めるといったことを主にしています。

 

ただし、この点についてはFOOCOM.NETで初期の頃に特集されています。

森田満樹さんが2017年に書かれたもので、やはり週刊誌で添加物から摂るリンが危ないという煽り記事があったため、それに対して解説をするためのものです。

foocom.netそして、この時の週刊誌というのが週刊現代なのですが、冒頭の「危ない記事」もやはり週刊現代でした。

相変わらずこの路線で売り上げを伸ばそうとしているのでしょう。

それはともかく、森田さんの書いているように食品中には元来非常に多くリンが含まれているものもあり、添加物由来の量は問題とはならないということでした。

 

その記事中には添加物の危険性としてハムやソーセージの例も挙げられていますが、リンが問題となる程度にまでそういった食品を食べれば脂肪や塩分の摂りすぎの方がはるかに危険でしょうというのが実際のところでしょうか。

 

どうもこういった「食品が危ない」記事は手を変え品を変えといったように様々な成分を取り上げて次々と出し、そういったことに敏感な人々に売り込もうという意図が感じられます。