青森県八戸市の弁当業者吉田屋の駅弁を食べた人が多数食中毒症状を呈したのは米飯が黄色ブドウ球菌やセレウス菌に汚染されていたためということです。
www.yomiuri.co.jp各地の駅弁大会にも出品している業者であったため、患者は全国各地で発生するという事態になりました。
米飯が糸を引いていたという情報もありましたが、そこまで管理の悪いことがあり得るかと少し疑問だったのですが、どうやら米飯は県外業者からの納入品できちんと検査もしないまま使ってしまったようです。
吉田屋は製造はすべて八戸の工場でやっているということだったのですが、やはり製造能力が不足していて外部業者からの納入品もあったのでしょう。
その納入時検査というものはまさか菌分析までできるはずもありませんが、何らかの効果的な分析は必要でしょう。
黄色ブドウ球菌もセレウス菌も人体にも多数存在する菌であり、調理やその後の取り扱いで汚染させてしまうことは十分にあり得るものです。
どちらも毒素型の食中毒を引き起こし下痢嘔吐の症状を示します。
弁当になってから繁殖することもあるでしょうが、そこから毒素を溜めるまでにはかなりの時間がかかるかと思っていました。
駅弁業者というのは衛生対応には十分に気を使っているものと思っていましたが、それが薄れてしまったのでしょうか。
少し残念に感じますし、産業界全般にわたって初歩的ミスのような事故が多発しているのは日本の技術力自体に何かが起こっているようにも思います。