爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョコビッチは結局豪入国不可、全豪オープンテニス出場できず。

世界的な関心事となっていたテニスのジョコビッチの全豪オープンへの出場のための入国問題は結局オーストラリア政府の入国不可の裁定で出場もできなくなりました。 jp.reuters.com オーストラリア政府の厳しい入国制限で、ワクチン未接種者ははっきりとした…

「LEDレタス」なんていうのも相当おかしな話だと思っていたら、さらにひどい「ゼロカーボンレタス」

テレビで「LEDレタス」なんていうものを放映していて、かなり嫌な気分になっていたので、何かそれにまつわる話が無いかと思って検索していたら、もっとひどい話「ゼロカーボンレタス」なんていうニュースを発見してしまいました。 www.asahi.com 新聞サイト…

「漢字とは何か 日本とモンゴルから見る」岡田英弘著、宮脇淳子編・序

中国を中心としたアジアの歴史から、世界史までを見据える歴史観を持ち、これまでの概念を覆すような著書を数多く著した岡田英弘さんですが、2017年にお亡くなりになりました。 岡田さんの著作の中には、特に「漢字」というものに着目しそこから様々なことを…

「グリーン・ウォッシュ」とは何か

最近読んだ本、(”結局、ウナギは食べていいのか問題”海部健三著)の中で出てきた言葉ですが、内容についてはこれまでも数多く取り上げていたことでした。 ただし、「グリーン・ウォッシュ」という言い方は知りませんでした。 調べてみると、かなり話題にも…

「人を襲うクマ」羽根田治著

山に食物が少なくなったためか、クマが人里にまで出没することが多くなり、人的な被害も出て死者も発生しています。 そのようなクマとの遭遇事例を詳述し、さらにクマの生態学者である山崎晃司さんの解説も加え、被害を少しでも小さく止めようと書かれた本で…

三重県伊賀市が「18歳で成人式」という極めて当然の方針、市民は反発

昨日朝のニュースで取り上げられていたことですが、三重県の伊賀市で成人式は18歳で行なう方針というこですが、市民からの反発が大きいということです。 選挙年齢を引き下げたのに続き、多くの法的な成人年齢が今年中には18歳に引き下げられます。 しかし、…

「池上彰の メディア・リテラシー入門」池上彰著

「リテラシー」とは「読み書きの能力」ということです。 したがって、メディアリテラシーと言うとテレビや新聞、インターネットまで含む「メディア」というものを理解する能力ということになります。 新聞やテレビだけでも読みこなす能力がなければ無批判に…

「リスク評価はファクトではない」、リスク学者永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんのブログ「リスクと共により良く生きるための基礎知識」はいつも注目していますが、今回は「リスク評価はファクトではない」という示唆に富む内容でした。 nagaitakashi.net 永井さんがある農業法人の方と一緒に話す機会があったそう…

「12人の浮かれる男」筒井康隆著

SF小説家として有名な筒井さんですが、若い頃から俳優になりたかったということはよく知られていることだと思います。 巻末の解説に、演出家の川和孝さんが書かれていますが「筒井康隆氏は喜劇役者になりたいと思い出したのが小学校4,5年の頃」だったという…

内田樹さんのツイッターより、「大切なことは一言では言えない」

内田樹さんがツイッターで書かれていたことです。 「大切なことは一言では言えない」という内容なのですが、ツイッターの短い文章でも十分に伝わっています。 確かに、「結論を一言で言える人間が賢い」ということは広く信じられているようです。 それが長文…

私の音楽遍歴 その2 高校・大学時代

読んで下さる方が居るかどうか、評判は気にせずに続行です。 3,高校時代 このあたりの年代で私の音楽に関する状況は激しく変わります。 しかしもう半世紀も前のことですので、起きた事柄の時間の前後がもう不確かになっていることもあります。 ビートルズ…

新型コロナウイルスのワクチン接種について

新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株によると思われる新規感染者数の拡大が世界的に起きており、日本でも変異株のためかどうかは不明ですが、感染者増が急激に進んでいます。 そんな中、ワクチン接種も2回目まで終了した人が8割を越えているものの、そ…

「もの忘れの達人たち」トム・フリードマン著

年を取るともの忘れがひどくなると言いますが、忘れること自体は若い人たちでもしばしば起きることです。 大事なことがすっと出てこないという経験をすると、がっかりして自己嫌悪に陥るかもしれませんが、そういう時にこの本を読むと、天才、偉人といった人…

最近頻繁に入ってくる詐欺メールあれこれ

有名なネット通販会社やカード会社などに似せた名前のアドレスから送信され、いかにもありそうな話で怪しいところに誘導しようという、詐欺メールが最近頻繁に入信してきます。 ご参考までにどのようなものか例示しますので、お気を付けください。 1,「三…

docomoが「グリーン5G」だそうです。イメージだけ良くしようとしても内容はどうか。

NTTドコモが5G対応の部分だけでも「グリーンエネルギー」だと言い張るCMがやたらに目立ちます。 どうやら、まだまだごく一部しか対応できない5Gの分くらいなら再生可能エネルギー(何度も言っていますが、これもイメージだけの用語です)で賄えるだろうと…

「民族とネイション ナショナリズムという難問」塩川信明著

グローバリズムがますます進行していますが、その一方で民族やナショナリズムというものが強力になっているようにも見える世界です。 しかしそもそも「民族」「エスニシティ」「ネイション」「ナショナリズム」という言葉の意味自体、きっちりと決まっている…

厳戒態勢で開催、中止、延期、成人式に様々な対応。

昨日から今日にかけ各地で成人式が開かれているようです。 しかし、新型コロナウイルス感染の急拡大で、中止や延期といったところもあり、また開催されるところでもワクチン接種証明を必要としたり、抗原検査を現場で実施したりというところもあるようで、色…

私の音楽遍歴、その1 両親、少年時代

趣味としてという感覚は無いのですが、費やす時間で最も多いのは「読書」ですが、それはどうも「趣味」と言うのは気おくれがします。 そんなわけで、現在は公式には?「趣味はコーラス」と言っています。 若い頃は「趣味はスポーツ」なんていう時期もあった…

東洋経済オンラインで、野口悠紀雄さんが「円安のもたらす惨状」を解説

東洋経済オンラインで、経済学者の野口悠紀雄さんが「円安のもたらした惨状」という記事を書いていました。 いまだに「日本は輸出立国」だという神話を信じ続け、円安の方が良いと思う人がいるようですが、実際にはこれで国力が落ち続けているという、極めて…

「焼酎一酔千楽」鮫島吉廣著

鹿児島大学は農学部に「焼酎・発酵学教育研究センター」と「焼酎」を看板に掲げる組織を持つ国内唯一の大学ですが、それは平成18年度に発足した寄付講座、「焼酎学講座」に始まります。 これは当時の鹿児島大学理事・副学長の竹田靖史氏が薩摩酒造常務であっ…

コロナ対応あれこれ

沖縄、山口、広島の3県に「まん延防止措置」が取られましたが、実施される感染対策は相変わらず飲食店の時短営業程度のようです。 まあ「変異株になっても対応は変わらない」と言っていますから、それでいいということでしょうが。 もう実質的な感染防止とい…

「内田樹の研究室」より「年始のインタビュー」

内田樹さんのブログ「研究室」で「年始のインタビュー」と題して掲載されたものです。 blog.tatsuru.com 毎日新聞に掲載されたものだということですが、その主題として「選択と集中」ということについて語られています。 「選択と集中」とは、特に国の文化予…

「SFが読みたい! 発表!ベストSF 2006年版、2011年版」SFマガジン編集部編

若い頃は盛んに読んだSFですが、このところまったく手に取れなくなりました。 久しぶりに最近の(といっても少し前)ベストSFの評を集めたSFマガジン誌の本を読みました。 驚いたことに、と言うか、当然ながら、と言った方が良いのか、取り上げられている小…

「非正規・正規雇用社員の待遇に格差がある」なんていう判決を出すとこうなる。町山さんのツイッターより。

ニュース報道に対しての町山智浩さんのツイッターです。 (すみません、まだツイッター記事の貼り付け方がよく分からないため、スクリーンショットです) 元記事は朝日新聞デジタルのようですが、「日本郵政は”正社員と非正社員の待遇に不合理な格差がある”…

危ないのは新型コロナウイルスだけではない。胃腸炎も。

今朝の記事で書きましたが、関西に住む娘一家が帰省してきまして、それは良かったのですが孫が二人そろってこちらに来る前日に吐いて医者に行ったとか。 これはと思っていましたら、来て2日目に私もひどい胃痛と吐き気になってしまいました。 急遽、かかり…

久しぶりに帰省してきた孫の顔を見て、あらためて新型コロナウイルス感染について考える。

この正月は2年ぶりに娘一家が関西から帰省してきました。 孫は5歳と3歳の男の子で、暴れまわって帰りました。 他の家でも同様なところが多いようで、テレビニュースでも「2年ぶりに帰省しました」とか「初めてこの子を連れて帰りました」などと言った帰省者…

内田樹さんが「研究室」で「大瀧詠一さんを悼んで」

「内田樹の研究室」で、内田さんが大瀧詠一を悼んだ文章を挙げています。 blog.tatsuru.co 大瀧さんが亡くなったのは2013年暮れで、この文章も2014年に「東京人」というところに発表されたもののようですが、昨年末に再度載せたのは何か想いがあったのでしょ…

沖縄山口などに「まん延防止措置」、米軍からの感染も防げずにどこが独立国か。

政府は沖縄や山口などに「まん延防止措置」を発令することにしたそうです。 news.yahoo.co.jp 広島も関係あるかどうかは分かりませんが、沖縄と山口は明らかに米軍基地からのオミクロン株感染の拡大によるものでしょう。 ここしばらくは空港検疫でのオミクロ…

「サル化する世界」内田樹著

内田樹さんは常日頃「内田樹の研究室」というブログでその鋭い社会観察を見せて頂いていますが、思想家とも言われるその的確な話しぶりから、雑誌や新聞などのメディアに求められて文章を書くことや、講演会などの場で意見発表の場が多くなっています。 それ…

「悪魔の辞典」アンブローズ・ビアス著

19世紀のアメリカの小説家、ジャーナリストであったビアスが、長年書き続けてきた警句をまとめたものがこの「悪魔の辞典」です。 社会の様々なものに対する風刺の精神が詰まっているものですが、そこから長い時間が経ってしまった今では、何に対する風刺かす…