嫌な言葉ですね。現象自体も嫌だけど言葉はもっと。
インバウンドも多くの意味があり、多方面で使われているのですが、このところ「外国人訪日観光客」という用法ばかりが目立ちます。
オーバーツーリズムもどうかと思います。
「多すぎる外国人観光客」とか「外国人観光客の氾濫」「外国人観光客観光公害」で完全に理解できると思いますが。
さて、言葉はともかく。
ただでさえ日本中が人で溢れかえるゴールデンウィーク(あわわ、これもカタカナ語だった。しかしいまさら”黄金連休”っていうわけにもいかないか)なのに、それに加えて外国人観光客も押し寄せ、あちこちで大変な騒ぎになっているようです。
なお、熊本の片田舎にはそのような観光客は来ないようで、帰省客で多少は人が増えているようですが、比較的静かな方でしょう。
おそらく「五月初めは日本は避けましょう」という宣伝が行き届いていないのでしょう。
テレビの報道では外国人へのインタビューもたくさん流れていますが、「安いから日本に来た」という答えが多いようです。
それだけ円安の影響は大きいのでしょう。
他のニュースでは「日本に来るのは貧乏人だけ」というものもありました。
本当の金持ちは混雑する日本などは避けてしまうということでしょうか。
それではいくら人が来ても金がそれほどは落ちないということで、観光客増の効果も少し削がれるかもしれません。
それにしても、円高の頃には多くの日本人が続々と海外旅行に出かけ金をバラまいてきたのがつい最近のようにも思いますが、変わったものです。
その当時、観光収入だけが頼りという海外の観光地を見て(もちろんテレビで)何か複雑な感情を持ったのですが、その姿が今の日本になってしまいました。
どうも嫌な雰囲気です。
金のためなら外国人の観光公害も我慢といった風潮が強まれば、逆に外国人への反感も強くなるでしょうし、排外思想から極右へ支持上昇ということもありそうです。
歪んだ自尊心のはけ口というのが必要になるということでしょうか。