NTTドコモが5G対応の部分だけでも「グリーンエネルギー」だと言い張るCMがやたらに目立ちます。
どうやら、まだまだごく一部しか対応できない5Gの分くらいなら再生可能エネルギー(何度も言っていますが、これもイメージだけの用語です)で賄えるだろうというだけのイメージ先行戦略のようです。
どうせなら「ドコモのすべてはカーボンニュートラル」とでも言えるくらいにすれば、その努力だけは認めてあげてもよいのですが、「5Gだけ」というのはいかにも姑息なやり方に見えます。
さらに「カーボンニュートラルの再生可能エネルギー」ということ自体、成立していないということは何度もここで書いている通りです。
もう一度強調しますが、「再生可能エネルギー装置の製造自体を再生可能エネルギーですべて賄っている例はおそらく世界に一つもない」ということです。
現在の太陽光発電や風力発電の装置の製造には必ず石炭や石油などの化石燃料エネルギーを使っているはずです。
そこまで完全に太陽光発電などの電力で賄って製造し、さらに輸送にも当然ながらすべて電気自動車、電気トラック、電気船舶などを使ったものであれば、本当の意味で「再生可能エネルギー」と認めて良いのですが、それに値するものは現在まであり得るとは思えません。
このような現状で「グリーン5G」などと言うCM戦略はまったく誤認させるだけの誇大広告だと思いますが。