趣味としてという感覚は無いのですが、費やす時間で最も多いのは「読書」ですが、それはどうも「趣味」と言うのは気おくれがします。
そんなわけで、現在は公式には?「趣味はコーラス」と言っています。
若い頃は「趣味はスポーツ」なんていう時期もあったのですが、さすがにもう散歩程度しかできなくなりました。
週に一回のコーラス練習と、年に一度の定期演奏会という活動ですが、そこそこ労力を費やしており、まあ趣味と言えるものとなっています。
歌う曲はいわゆる「合唱組曲」や「グリークラブのレパートリー」と言ったものです。
ただし、私がよく聞く曲の傾向は全く異なり、ジャズやロック、シャンソン、ボサノバなど様々で、またカラオケで歌うのはサザンオールスターズや大瀧詠一、山下達郎などという具合です。
そこで、誰の興味も引かないかもしれませんが、「私の音楽遍歴」と題しこれまでの音楽経験について書いておきましょうか。
1,両親
私の父は大正生まれ、母は昭和初年生まれでどちらも成長したのは戦前ですが、それなりに音楽好きではあったようです。
父は若い頃から色々な楽器を演奏するのが好きだったようで、本格的に習ったことはなかったようですが、素人ながら人前で楽器演奏などと言うこともあったと言っていました。本当かどうかは分かりませんが。
その後も休日の暇な時に家で一人で楽器を鳴らすということがあり、クラリネットやフルート、バイオリン、尺八などいろいろなものに手を出していました。
ただし、それほど上手いということはなく、何とか音が出ていますといった程度でしたが。
母はそういった楽器演奏などはする機会は無かったものの、時折鼻歌を口ずさむということはあり、音楽は好きだったようです。
2,少年時代
そんな家庭環境でしたが、私自身は別に少年時代から何か楽器の練習をしたりということもなく、小学校時代までは毎日外で遊びまわっていました。
福岡に居た小学校中学年の頃には、友達の家に遊びにいったら「今からバイオリンの練習だ」と言われて家の外でギーコギーコという音を聞きながら待たされ、「なんでこんなことをやるんだろう」と思っていたくらいです。
それが変わってきたのが中学入学の頃からでした。
昭和42年(1967年)ですから、まだまだ世間は歌謡曲全盛の時代です。
AMラジオを買ってもらい、夜や休日にはそれを聞くようになりました。
好きだったのは欧米のポップスでしたが、その当時のAMラジオ放送ではそういった番組ばかりをやるわけではなく、歌謡曲の番組の中でたまにポップス番組が入る程度でした。
「西銀座リクエスト合戦」という番組があり、歌謡曲かポップスかをかけて出演者がクイズをして勝った方がリクエストした曲をかけるというものでしたが、歌謡曲が勝つとがっかりしたものです。
その内に小遣いを貯めてレコードを買おうということにしました。
その当時よく聞いていたドアーズにしようかと思っていたのですが、ちょっと気の迷いが生じ、「1910FruitsGumCompany」というグループの「Simon says」という曲のレコードを買ってしまったのが、私のレコード第1号となりました。
他愛もない曲ですが、懐かしさだけは感じます。
その後は当時最後の活躍をしていたビートルズに興味が移り、LPレコードも買うようになり、あれこれと聞いていくようになりました。
(その2に続く)