爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

久しぶりに帰省してきた孫の顔を見て、あらためて新型コロナウイルス感染について考える。

この正月は2年ぶりに娘一家が関西から帰省してきました。

孫は5歳と3歳の男の子で、暴れまわって帰りました。

他の家でも同様なところが多いようで、テレビニュースでも「2年ぶりに帰省しました」とか「初めてこの子を連れて帰りました」などと言った帰省者の声が聞かれました。

うちの孫も、前回来た時は3歳と1歳、まだ下の子は離乳食を食べているような段階でしたが、今では大人の食べるものを何でも食べるようになっていました。

これまでも時折はビデオ通話や動画などで動く姿は見てはいましたが、やはり近くで実物を見るのは違います。

 

昨年末はしばらくは感染者が落ち着いていたものの、この正月の移動で再びかなりの増加には転じるでしょう。

しかし、家族や知人に会えない状況というのも、もう限界に近いと感じる人が多かったのでしょう。

首相も「帰省する場合もできるだけ慎重な行動を」と言うだけで、さすがに「感染防止のために帰省は控えて」とは言えなかったようです。

 

子供の成長は速く、会えない間にどんどんと変わってしまうというのも寂しいことですが、それ以上に老人と会えないままに最後になってしまうということもあちこちで起きています。

我が家でも家内の父が昨年春に亡くなり、娘だけはさすがに葬式には帰ってきたものの婿さんや孫たちはそれもできませんでした。

このような悲しい事態もいつまでも続けられたのではたまったものじゃありません。

 

正月あたりから徐々に増えだした感染者検出はここに来て急激に増大しつつあります。

また、「すべて自粛」の雰囲気になるのかもしれません。

ただし、ここで考えてほしいのは、「もしもPCR検査が無かったら」ということです。

このことについては私はこれまでも何度か書いていますが、さすがに専門家たちは完全にこれについては口を閉ざしています。

 

そんなことは彼らは百も承知ということでしょうが、さすがにこれを言ってしまうと、市井の「こんなのはただの風邪だ」という連中と一緒にされてしまうと思うのか、何も言おうとはしないのでしょう。

 

しかし、本当に「もしもPCR検査が無かったら」現在の感染者と言われる人々のほとんどはまだ未感染者としか言いようがありません。

中程度の症状以上になってようやく他の感染症との区別がつき、新型コロナウイルス感染者としてカウントされるでしょうから、現在のところはほぼ「0」のはずです。

 

オミクロン株は重症化程度も低いのではという海外からの報告も相次いでいますが、日本では政府や自治体が「まだ警戒が必要」というのは当然ですが、専門家が「重症化率が無いわけではない」と強調するのはどうでしょう。

変異株が徐々に病原性を軽くしていく傾向にあるのはこれまでの例からもありうることです。

それがオミクロン株かどうかは分かりませんが、この次かその次の変異株がそうかもしれません。

それでも「重症化率が0でなければ警戒を続ける」のでしょうか。

もうそうなると、インフルエンザなど他のウイルス感染症とのバランスも考えなければなりません。

 

まあしばらくは第6波の感染拡大ということで大きな社会問題ではあるでしょうが、これでどれほどの人が重症化し、病床を埋めることになるのか、注視する必要があるでしょう。