爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

佐渡金山の世界遺産登録問題。

ユネスコの世界遺産に佐渡の金山を登録するよう申請するかどうかについて、いったんは見送りとしたものが安倍元首相らの反発を受けて方針を変更し申請することとしたそうです。 関係国の異議があった場合はその調整を行ってからということが昨年決まったばか…

”賀茂川耕助のブログ”より、「No. 1379 国民の信頼度、独裁国家が民主主義国家上回る」

最近は反ワクチンネタが多い賀茂川耕助さんのブログですが、この記事は考えさせられるものでした。 kamogawakosuke.info 元ネタはロイターのマーク・ジョンという人の記事ということです。 それによると、エデルマン・トラスト・バロメーターというところが2…

「世界共和国へ」柄谷行人著

題名は「世界共和国へ」となっていますが、その記述がみられるのは最後の数ページ、それまではその基本となる話が延々と続きます。 その最後の部分が一番の主題なのでしょう。 人類はいま、緊急に解決しなければならない課題に直面しています。 1,戦争 2…

「内田樹の研究室」より「新聞メディアの凋落」

内田樹さんのブログ「研究室」の記事で、読売新聞が大阪府と協定を結んだということについて書かれていたのが「新聞メディアの凋落」です。 blog.tatsuru.com 現在の大阪府は言わずと知れた一つの政党により支配されている体制ですので、それと「包括連携協…

私の音楽遍歴 その4 社会人後半、その後

社会人生活も後半、だいたい40歳以降の話です。 仕事嫌いの私もさすがにこの年代には仕事が最優先と言うことになってしまいました。 会社でも中間管理職となり、ボーッと音楽を聞いていられる余裕もなくなりました。 というわけで、しばらくは音楽の方も半ば…

回転焼き?今川焼?

NHKの朝ドラでヒロインが開いた店が「回転焼き屋」ということで、それを何と呼ぶかということが話題になっているようです。 news.yahoo.co.jp 小麦粉の生地を金型で焼き、中にアンコを詰めるというものですが、地方によって呼び名が異なります。 上記記事に…

「言葉はいかに人を欺くか」ジェニファー・M・ソール著

本書副題に「嘘、ミスリード、犬笛を読み解く」とありますが、「嘘、ミスリード」が本書大部分の主題となっています。 ただし、著者のソールさんは「言語哲学者」であるということで、その論理はあくまでも厳正で緩みはなく、細かい点まで検討し尽くすかのよ…

南海トラフの海底に摂氏120度でも生育している微生物

南海トラフの海底を掘削する研究が行われたそうですが、そこから多数の微生物が検出されたそうです。 www.gizmodo.jp そこの温度は120℃以上、非常な高温でありそのような環境に生物が生育できるというのは驚きです。 これまでも高温細菌や超高温細菌といった…

「地球を壊す暮らし方」ウルリッヒ・ブラント、マークス・ヴィッセン著

気候変動などに対するために環境に配慮するといったことが大きく支持を集め、脱炭素化などという掛け声だけは強くなっています。 しかし、それを唱える人々の暮らし方を見ればその中味はこれまでとほとんど変わらず、「帝国型生活様式」そのままではないか。…

夢の話、「漫画家のアシスタントとなって独立を目指す」

私の見る夢はほとんどがこれまでの経験したことで、そのために今までしてきた仕事や学校時代を舞台にしたものですが、今回見た夢はまったく経験もしたことのない「漫画家のアシスタント」というものです。 私はとある売れっ子漫画家のアシスタントのようです…

「結局、ウナギは食べていいのか問題」海部健三著

ウナギがどんどんと減少していき、「絶滅危惧種」に指定されるとかいった話題も出るようになりました。 それでも、価格高騰しているとはいえ夏の土用の丑の日あたりにはスーパーでは蒲焼が並んでいますが、「本当にこれ食べていいの」と感じる人も多いのでは…

石油価格高騰で石油元売り会社に補助金、これで本当に価格が下がるのか。

石油価格が高騰し、ガソリンも平均で1リットルあたり170円以上という状況が続いています。 その対応として政府は石油元売り会社へ補助金を出して価格を抑制するということを始めるそうです。 www.nikkei.com こういった対応は初の発動ということで、これが本…

方向音痴とは何か、JAF MATEの記事より。

日本自動車連盟(JAF)の会誌、JAF MATEの2・3月合併号に、「方向音痴のギモン」という記事が載っていました。 (なお、私は自動車社会からの脱却などということを言っていますが、現在のところJAFの会員であり会誌も毎回読んでいます。矛盾しているのですが…

自動車社会とは何か、人類は自動車と心中するつもりか。その2

その1で下記の目次の1から3まで書きましたので、このその2では4,5です。 1,自動車社会とは、「自動車主義社会」か 2,自動車によって作り変えられた世界 3,自動車の功罪、「功」なんてあるかどうか知らないが。 4,自動車に未来はあるか。 5,…

「飲食店だけ狙い撃ち」のまん延防止措置に疑問、国会審議

オミクロン株による感染急拡大で多くのところで「まん延防止措置」が取られましたが、そのほとんどは相変わらずの飲食店の時短営業程度の対策のみです。 これについて、国会審議で取り上げられたようです。 news.yahoo.co.jp 確かに感染蔓延の初期の頃には飲…

自動車社会とは何か。人類は自動車と心中するつもりなのか。その1

現在の世界の大半、特に先進国のすべてと開発途上国でも中心地のほとんどは「自動車社会」であるということは疑問の余地はないでしょう。 そのような自動車社会はどういったものであり、そして未来も続くのか。 そういったことを説き明かしておきたいと思い…

大相撲一月場所終了、しかしまたもバカげた高さの土俵の影響か。

大相撲一月場所が終了、関脇御嶽海の優勝という結果となりました。 今場所の御嶽海は入場の時から非常に引き締まった表情を崩さず、取り組みでも引くことなく攻め続けて勝ち続けました。 この結果、自身3回目の優勝でさらに大関昇進も射止めたということです…

「絶滅事典」造事務所編著

20世紀末という時代はすでにかなり昔の話になってしまったのでしょう。 その頃にあった「モノ・コト」というものは、多くが絶滅しかけているようです。 私から見ればまだ記憶に新しいそういった事物について、取り上げれば懐かしいと思ってくれる読者もいる…

「リスク評価はファクトではない その2」リスク学者永井孝志さんのブログより。

永井孝志さんのリスク学に関するブログでは、リスク学というものについての基本的な概念についても繰り返し解説されています。 「リスク評価はファクトではない」その1については紹介しましたが、続いてその2が公開されました。 nagaitakashi.net ここでは…

「機能獲得の進化史」土屋健著

生物というものは「機能」の獲得によって大きく変化していきました。 新たに獲得した機能によって、その生活自体が大きく変わるということも起きました。 そのような「機能獲得」について、化石などに見られる進化の歩みからその最初の頃の様子を語る本です…

オミクロン株対応、大混乱。

新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大が急激に広がったため、病院や検査機関の対応が難しくなるとして「若年層は検査なし」ということを尾身会長が言い出しました。 www.yomiuri.co.jp しかし、案の定受け取る側が大混乱したと言うことで、急遽発言は取…

「モンゴルの残光」豊田有恒著

現在の講談社文庫は1999年が初版発行ということですが、それに収められているハヤカワ文庫版出版の際に書かれた著者あとがきが昭和48年、そしてこの作品を著者が最初の長編小説として書いたのがその6年前と言うことですので、昭和42年でしょうか。 かなり早…

宍道湖のワカサギ漁獲量減少はネオニコチノイド農薬のせいなのか。

宍道湖のワカサギ漁獲量が激減した時期が、ネオニコチノイド系という農薬が普及した時期と一致するということで、その因果関係を主張する学説を発表した研究者がいたということから、話題になっています。 それについて、FOOCOM.NETの専門家コラムで斎藤勲さ…

私の音楽遍歴 その3 社会人 その前半

社会人になったというのももう40年以上も前のことになります。 東京で大学生活を送っていたのですが、会社に入り配属先が九州の工場ということになりました。 それまで、親の転勤で引越しは何度もしていましたが、自分一人で転居というのは初めて、一人暮ら…

Windows が定期更新で不具合発生?

数日前からわが家のデスクトップパソコンがどうも不調でおかしいと思っていましたが、ニュースで不具合が発生し、緊急更新を発表したということです。 www.itmedia.co.jp 我が家の状況は、少し前から休止時に「sleep」を選択すると、再立ち上げ時にネット接…

「左遷論」楠木新著

日本の会社員にとっては常に意識にあるかのような「左遷」という言葉です。 これは日本独特の風習とも言えるようですが、それを作り出してきた日本における会社組織というものと強く結びついているようです。 著者の楠木さんは生命保険会社に長年勤務し、営…

熊本なども「まん延防止措置」、とはいえ実効的な対策は何もない。

新型コロナウイルスの新規感染者の急拡大に慌てふためき、各地に「まん延防止措置」が発令されることとなってしまいました。 熊本県もこれまでにない新規感染者数ということで、しかもこれまでは熊本市に集中していた感染者が全県的に広がっていることとなり…

「戦国『おんな家長』の群像」黒田基樹著

「家長」とはその家で一番偉くて決定権を持つ人のことです。 家制度が強固で、家全体として外敵に立ち向かわなければならなかった戦国時代ですが、そのような時代だからこそ、女性が家長を務めなければならないということがよくあったようです。 数年前にNHK…

塩野義製薬製コロナワクチン、開発最終段階とか。

新型コロナウイルス用ワクチンを開発中の塩野義製薬では最終段階に入り、3月末の供給開始を目指すそうです。 www.yomiuri.co.jp 3回目接種を早期に実施するという掛け声だけは盛んに聞こえますが、どうも接種数が伸び悩んでいるようで、おそらくファイザーや…

大学受験の頃の思い出

コロナ禍にも暴風雪にも負けず、受験シーズンが始まっています。 私もかつては受験をくぐり抜けたわけですが、そういった青春の思い出はだいたい40年くらい前ということにしていたのですが、よく考えるともうほぼ50年近く前になるようです。 記憶がだんだん…