爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

食品問題

「だまし食材天国」武井義男著

食品の世界では表示が中身と違うといったことはよくあることで、それが安い食材を高級品と偽るのがはなはだしければ問題ともなりますが、そこまで行かずとも目に余るということもしばしばです。 こういった、「だまし食材」というものについて書かれているこ…

「踊る『食の安全』」松永和紀著

科学ライターとして活躍しておられる松永さんの、これは早い時期の著作です。 2006年という時期は農薬に関しても色々な動きがあったころで、中国産の農産物に過剰な農薬が残留しているとして大きな問題にもなったことがありました。 また、農薬の規制が…

「幻の料亭・日本橋『百川』」小泉武夫著

江戸時代も後期になると町人文化が爛熟し、料理店も高級になっていき、「八百善」「平清」「嶋村」といった一流の料亭が栄えるようになります。 その中で、日本橋浮世小路に「百川」という料亭がありました。 明治になって忽然と消え失せてしまったので、後…

社民党が「有機農産物を給食に」という政策提言。なんでこんな時期にこんなことを。

NHKニュースでそんなことを言っていました。 新型コロナウイルス感染が広がり、国会ではあいも変わらず与党の不誠実答弁が続く中、なんでそんな呑気なことを言うのだろうと少し不思議に思いました。 ニュースの記事は引用してもすぐに消えてしまうので、中身…

「ご当地グルメの地理学」尾形希莉子、長谷川直子著

「ご当地グルメ」というと最近では全国あちこちで取り組まれている「まちおこし」で考え出されるもので、それほどその土地の特産品や特徴と関係の無いものも多く、よく目にするのは「焼きそば」などのようです。 しかし、この本ではそのようなものではなく、…

「健康になれない健康商品 なぜニセ情報はなくならないのか」佐藤健太郎著

著者の佐藤さんは医薬品メーカーで研究員を勤めた後、サイエンスライターとして活動しているそうです。 現代は「健康商品」というものが溢れています。 医療の水準は上がり、多くの人が長寿を全うすることができるようになりましたが、その反面特に高齢者の…

「世界の有名シェフが語る マンマの味」ミーナ・ホランド著

イギリスの著名なフードライター、ミーナ・ホランドさんが、主に家庭料理についてのエッセイと、それに関連して有名シェフにインタビューしたものをまとめたものです。 伝統(卵)、即興(パスタ)、自然(豆)、バランス(調味料)、ウーマン(じゃがいも)…

フリーマーケットやオークションサイトで食品を扱う場合の、輸送中の危険性を消費者庁が指摘

フリーマーケットやオークションといったものが急速に拡大してきましたが、そこで食品を扱う場合に輸送についての配慮が不足する場合があるとして、消費者庁が運営業者に注意を喚起したそうです。 www.sankei.com冷蔵しておくことが必要な食品でも、常温で輸…

FOOCOM.NET専門家コラム、長村洋一さんの「健康と食の講座」より、「添加物の無添加表示」

FOOCOM.NET専門家コラムを担当している長村洋一さんは、現在消費者庁で行われている食品添加物表示検討会の傍聴を続けておられます。 今回はその第5回、添加物の「無添加」「不使用」表示をどうするかという点が討論されていました。 www.foocom.net 「食品…

「食卓からアサリが消える日」三輪節生著

著者の三輪さんは長く新聞記者をされていました。 ほとんど九州・山口の地域だったそうですが、そこは特にこれまでは自然の恵みに恵まれた地域で、海産物などは独特のものも多くそれを生かした料理も名物となっていました。 しかし、多くの地域でそのような…

豚コレラの流行に歯止めがかからず、ワクチン接種に方向転換

昨年から中部地方で発生している豚コレラに対し、ようやくワクチン接種で対応する方針に方針転換されたそうです。 mainichi.jp これには、政府の定める「防疫指針」というものが関わってきます。 豚コレラに対する防疫指針では、これまではワクチン接種を認…

牛生レバーを客に出したとして、山形、大阪で店主逮捕

食品衛生法で禁止されている、「牛生レバー」を客に出したとして、山形と大阪で業者が逮捕されたそうです。 牛の生レバー提供疑い 役員逮捕|NHK 山形県のニュース 生レバー提供疑い 店主書類送検|NHK 関西のニュース 懲りないもんだと呆れますが、一方では…

中国産の梅を国産と偽装、そのあおりで太宰府の人気商品「梅の実ひじき」が製造休止

太宰府のお土産としても人気のあった「梅の実ひじき」という製品の原料として使われていた梅が、国内産と表示されていたのにほとんどが中国産ということが、内部告発で判明したということです。 headlines.yahoo.co.jpどうやら、西日本新聞の内部告発サイト…

「豚コレラ流行が止まらない」松永和紀さんの記事より

WEDGE ismediaに松永和紀さんが書いているものです。 wedge.ismedia.jp 中部地方を中心に豚コレラが流行していますが、その最初の発生からすでに1年が経過していますが下火にもなっていません。 すでに農場など39箇所で発生が確認され、豚13万頭が殺処…

健康食品に医薬品成分が含まれているとして

「ダブルリンク」という健康食品に医薬品成分の「アミノタダラフィル」と「クロロプレタダラフィル」が含まれていたとして、回収指示が出されました。 www.excite.co.jp この「ダブルリンク」というのは免疫力復活などと称して売られていたようですが、錠剤…

給食に「秋吉台高原牛」のコロッケが出るという事自体、おかしいでしょう

山口県の給食でほぼ全域の小中学校に出されていた「秋吉台高原牛」を使ったと称するコロッケに実際は他の国産牛が使われていたことが発覚し、県学校給食会はその業者との契約を解除することになりました。 news.tv-asahi.co.jpテレビニュースからの引用なの…

「タピオカドリンクは高カロリー」だけではないその欠点

タピオカブームというのが都会では大変なことになっているようです。 熊本の田舎ではほとんど見かけませんが。 栄養疫学の児林聡美さんの情報です。 hers-ms.com タピオカを甘いミルクティーに入れたものが特に流行っているそうですが、タピオカ自体がキャッ…

食品安全委員会がカンピロバクター食中毒防止の講演会実施

内閣府の食品安全委員会が、松山市との共催でカンピロバクター食中毒を防止するために講演会を実施したそうです。 http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20190806ik1 松山市保健所を会場に、松山市保健所の亀田さん、食品安全委員会事務局の…

「酒好き医師が教える 最高の飲み方」葉石かおり著

表紙に大きく書かれた「最高の飲み方」という字を見て、「これはもしかしたら飲みすぎていてもその害を減らす方法があるのか」と思ってしまいましたが、 そんなうまい話は無かった。 結局のところは、「一日あたりアルコール換算で20ml以下」という「適…

FOOCOM.NET専門家コラム、瀬川朗さんの「家庭科教育の今」が始まりました。

いつも色々な専門家の方々の記事を楽しみにしている、FOOCOM.NETの「専門家コラム」ですが、今度は家庭科教育を専門に研究して居られる瀬川朗さんという方の「家庭科教育の今」という記事が始まりました。 www.foocom.net 60代の私にとっては、家庭科という…

「納豆の起源」横山智著

民俗学者で東南アジアの焼畑農業などを調査研究していた著者は、2000年の冬に訪れていたラオスで「トゥアナオ」と呼ばれる納豆に出会います。 それから調査に出かけるたびに現地の市場などで納豆を探すようになり、結局はそちらの調査の方が主となってし…

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんが「ゲノム編集技術 研究者・専門家にも欠ける基本知識」と題した記事

ゲノム編集技術を用いた食品などについて、その規制や表示などが議論されています。 私もこの技術については以前から着目し、できる範囲で紹介しようとしていました。 sohujojo.hatenablog.comしかし、どうも実際にどの程度のところまで行っているのか、どこ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、「シャルキュトリーってなに?」

FOOCOM.NETの専門家コラムで、食肉加工の専門家の近田康二さんが書いています。 www.foocom.net私も初めて聞きました。 「シャルキュトリー」フランス語で、「食肉加工品全般を指す」言葉だそうです。 ハム、ソーセージが中心ですが、他にもパテや生ハム、テ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、長村洋一さんが「食品添加物表示制度検討会」を傍聴した

消費者庁では、食品添加物の含まれている食品での表示制度について検討していますが、その第3回検討会を健康食品管理士などをされている長村洋一さんが傍聴し、その内容を紹介しています。 www.foocom.netその第3回として、事業者団体からのヒアリングが行…

太っている人はなぜ「食べていません」と言うのか。身に覚えのある問題点

栄養疫学研究の児林聡美さんが書かれている文です。 hers-ms.com 栄養疫学とは、食事の量や質、内容について多くの人の現状を調査し分析してその中に含まれる傾向を探るという学問分野で、慎重な調査企画と手法を守り解析をすれば大きな成果も期待できるとい…

野菜は甘ければ良いのか。多くの問題点が生まれている。

昨日は月に一度の通院日(何の病気かは内緒)、待合室で待っていると普段は見ないような番組がテレビに映っていました。 そこでやっていたのが、県内ローカルの番組で、農家を訪ねる内容(とにかく熊本県は農業県ですので、こういった番組はたくさんあります…

「コメの歴史」レニー・マートン著

コメといえば短粒米と長粒米の分布程度のことしか考えていませんでしたが、実は世界の大半ではコメが栽培され食べられていると言えるようです。 なんとなく、小麦の方が世界的に多く食べられているように感じますが、熱帯から温帯の多くの地域、アジアばかり…

「ペルシア王は『天ぷら』がお好き? 味と語源でたどる食の人類史」ダン・ジェラフスキー著

「天ぷら」という食物はポルトガル人によって日本にもたらされ、その言葉は「tempero(調味料)」というポルトガル語に由来するといった程度の、食物とその言葉に関する知識は、その辺の普通の辞書などにも書かれていることですが、それがさらに遡るとどうな…

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんの「どうなる日本の有機農業、伸びない栽培面積」

2006年に議員立法で成立した、「有機農業の推進に関する法律」はおおむね5年に一度基本方針を見直すとされており、2014年に第1回の見直して「次の5年で2倍」という目標が掲げられました。 しかし、2013年に2万ヘクタール(0.4%)であった栽培面積は2017年に…

長村洋一さんが「FOOCOM.NET」で書かれている、「科学立国の危機(豊田長康著)」の書評が良い。

長年、臨床検査技師教育に携わり、食品衛生などに詳しい長村洋一さんは、FOOCOM.NETの専門家コラムで記事を書いておられ、前回は「健康食品の品質の問題」と題して現在の日本の現場の品質管理技術の低落を糾弾されていたのですが、今回のコラムでは、現在鈴…