インドネシアでまた火山噴火が起きましたが、このところかなり大きな噴火が相次いでいるようです。
このような火山の大噴火により世界の気温が低下する、「火山の冬」ということが起きるのは良く知らていることです。
しかも二酸化炭素温暖化のようにこのままいけば何十年後には1度上がるなどという悠長な話ではなく、1年で数℃も気温が下がるということもあり得ることで、歴史的に記録がある時代にも何度も見られる事態です。
ja.wikipedia.org7万年ほど前に起きたインドネシアのトパカルデラでの大噴火による気温低下はかなりの影響をもたらしたという説もありますが、数百万年という期間を見ればそれよりはるかに大きな噴火もあり生物の大量死滅の原因となったとも言われています。
そこまで大きな影響ではなくても、歴史的に記録の残る中でも火山噴火による寒冷化が疑われる事例がいくつもあります。
西暦536年の東ローマ帝国での冷たい夏は、インドネシアクラカタウ火山の爆発。
1315年から3年続いたヨーロッパでの大飢饉はニュージーランドタラウェラ山の噴火。
1453年の世界的な低温はバヌアツの海底火山の噴火
1601年から続いたヨーロッパの飢饉はペルーのワイナプチナ火山の大噴火
1783年のアイスランドのラキ火山の噴火はヨーロッパ、北アメリカの寒冷化を引き起こし、日本の天明の大飢饉の原因とも言われている。
1815年のインドネシアのタンボラ火山の噴火ではアメリカで真夏に霜や雪
どうやら世界的に火山活動も活発な時期に入っているようです。
もしも大規模噴火が起きたら温暖化に少し歯止めがかかるなどという都合の良いことにはならないでしょう。
世界にとって本当に厳しいのは寒冷化だということが誰にでも分かることになるはずです。