爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世界のあちこちで中国が存在感を増すのか、イランとサウジアラビアが中国の仲介で関係改善

またも賀茂川耕助のブログで紹介されている世界情勢の分析です。 著者は「b」とだけあり匿名のようです。 kamogawakosuke.info 中国の仲介でイランとサウジアラビアが関係改善をしたということはニュースでも流れましたが、その詳細説明をしています。 この…

金融緩和政策とPDCAサイクル

日銀総裁は黒田から植田へと変わりましたが、金融緩和政策は変えるそぶりも無く継続するということです。 その理由たるや「賃上げをする力を付けるために金融緩和が必要」だという、これまでの長い時間の経過は何だったのかというバカげたものです。 企業経…

袴田事件、再審開始とはなったが。

袴田事件は東京高裁が再審開始の決定をしました。 検察が特別抗告をしなければ再審が始まりますが、どうでしょうか。 決定の中では証拠とされた血痕のついた衣服についても捏造の可能性が強いとまで言及されています。 当時の捜査体制と共に、検察による裁判…

統一地方選挙が迫ってきたが、地方自治というものはこれで良いのか。

統一地方選挙が来月に迫り、熊本県でも県会議員選挙があるために立候補予定者の暗躍?が始まっています。 しかしある程度の利権の期待される県会議員程度であれば希望者も多いのでしょうが、市町村会議員などでは立候補者も少なく無投票で決まったり定数に及…

またも「野菜工場」ニュース。これのどこに「希望」があるのか。

トンデモニュースの宝庫、NHK朝の「おはよう日本」でまた野菜工場が取り上げられていました。 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023031316882 作られている野菜はお決まりのレタスとスプラウト。 こういった野菜をほとんど人手もかけずに自動化することで安…

「あなたを悩ます 話してもわからない人」柴田豊幸、柴田洋平著

きちんと話したつもりでもこちらの意図が分かってくれない人が存在します。 そこには相手の何らかの要因がある場合もありますが、こちらの話し方、対応に何か落ち度がある場合もあります。 それが、仕事上の付き合い、業務などであればやっかいなことになり…

袴田事件再審に判断。しかしこのような「司法判断」しかできない連中が司法を担っているのか。

袴田事件の再審を行なうかどうか、判断が下りるということです。 www3.nhk.or.jp 袴田事件とは57年前に起きた一家4人殺害の強盗殺人事件で、袴田巌さんが犯人とされて死刑判決、しかし袴田さんはずっと無実を訴え続けてきました。 その判決の決め手となった…

「『オピニオン』の政治思想史」堤林剣、堤林恵著

オピニオンといえば意見とか世論といった意味の言葉だと思っていましたが、どうやら政治思想の専門用語として特別な意味があるようです。 この本はそのオピニオンに即して千年に渡る政治思想を論じるといったもので、題名から想像していた内容とは全く違った…

世の中「WBC」とやらで大騒ぎだが、どうも野球というスポーツの限界が見えるだけで。

WBC、ワールドベースボールクラシックという大会が開催中、テレビなどは毎日大騒ぎしています。 しかしまだまだ予選リーグで日本の対戦チームも素人同然の所が多いようです。 このあたりの状況は、すでに長い歴史を持つワールドカップが行われるサッカーやラ…

「私たちが、地球に住めなくなる前に」マーティン・リース著

この本の題名(和訳)からは地球の環境破壊や資源枯渇などで人類の生存が難しくなる事態に対しての記述かと思いましたが、中身はかなり違います。 はっきりと記述しているように、著者のリースさんはかなり「テクノロジーに対して楽観的」であり、人類生存の…

今年の桜の開花は早いと言われているが、ほんとかな。

今年は桜(ソメイヨシノ)の開花が例年になく早く、来週には開花が予想されると言われています。 そこで、いつもの近くの桜の名所、八代城址に見に行ってきました。 (3月11日9時過ぎ) この辺ではかなり早く開花する場所です。 その現状が次の通り。 ご覧の…

「賀茂川耕助のブログ」より、「ルールに基づく秩序とは何か」

少し前に「力による現状変更は認めない」について書きましたが、「賀茂川耕助のブログ」にも同じような趣旨の文章が引用されていました。 著者はMetalicmanとありますがペンネームでしょうか。 kamogawakosuke.info 私の方ではアメリカによる秩序の「現状変…

「中世イングランドの日常生活」トニ・マウント著

歴史小説などで読んだことがあっても、実際に昔の生活というものがどういうものかということは、なかなか想像しにくいものです。 この本では一応の導入として、「もしもタイムマシンで現代人が中世のイングランドに行ったら」という設定で書かれていますが、…

「営農型太陽光発電」設備下の農地で農産物生産に支障が出る。

「営農型太陽光発電」と称して少し高い所に設置して下の地面では農業が続けられるという方式の太陽光発電設備が増えているそうです。 しかし、その農地では農業生産に支障が出ているという話です。 www.jacom.or.jp ニュースソースはJAcomという農協関連のよ…

「文豪たちの住宅事情」田村景子編著

最近はなかなか「文豪」と呼ばれるにふさわしい作家が居ないかもしれませんが、かつては確かに「文豪」という人たちがいたようです。 しかしそういった文豪たちもほとんどは豪邸を構えるわけではなく、粗末な借家を転々とするといったことが多かったのでしょ…

「内田樹の研究室」より「韓国の地方移住者に話したこと」

内田樹さんは著書の韓国での翻訳発売も多いためか、韓国の人々との交流も盛んなようです。 今回は、韓国の地方移住者の方々が来訪し面談したということで、そこで話した内容です。 blog.tatsuru.com 韓国では合計特殊出生率が0.78と日本よりはるかに人口減少…

「不愉快な現実」孫崎享著

何が「不愉快」なのか。 本書ではそれが「中国がすでに日本を追い越してアメリカと対抗する地位についたこと」であるとしています。 現在ではその事実はほぼ確定しており、いまさらだれも「不愉快」とは思わないかもしれませんが、この本執筆の2012年にはま…

夢の話「すごく変な夢、父の隠し子(異母弟)に会いにフィリピンへ行く」

夢は現実生活の何らかの反映であると思いますが(そういう事例が多いのですが)今回の夢はそういった現実とはあまり結合点がないようです。 父の隠し子に会いにしかもフィリピンへ行くという夢です。 とはいえ、フィリピンなんてところは行ったことも無く、…

「桑田佳祐論」スージー鈴木著

桑田佳祐といえばもちろんサザンオールスターズのリーダーおよびボーカルとして、1978年のデビュー以来現在までヒット曲を連発してきた人です。 サザンオールスターズおよび桑田佳祐ソロでも数多くの曲を出していますが、その歌詞というものは彼の歌唱方法の…

キウイフルーツの遺伝子解析でY染色体の機能の新たな知見が判明したか

岡山大学の研究グループの成果で、キウイフルーツの遺伝子解析をしたところ性染色体のY染色体の機能の新たな知見が得られたとして、イギリスの科学誌、Nature Plant誌に掲載されるそうです。 www.okayama-u.ac.jp 多くの動植物は雌雄の二性型の性分化をとげ…

「バビロン」J.G.マッキーン著

古代メソポタミア文明はシュメール人によって始められましたが、その後セム系と考えられるアムル人によりバビロニアが建てられ、ペルシアに滅ぼされるまで続きます。 その主邑バビロンは旧約聖書にも描かれるために西洋文明では有名なものでした。 そのため…

予備費なるものは政府の勝手に使えるものという勘違い

自民党の世耕参院幹事長が予備費5兆円を物価高対策に使うと言っているそうです。 news.yahoo.co.jp コロナ禍対策の予備費として多額の予算をつけてはいますが、使わなければならないなどと言うことはないのはもちろんです。 どうせ国債という名の借金ですか…

「原子力報道 5つの失敗を検証する」柴田鉄治著

東日本大震災時の福島原発事故については東京電力と政府の責任が強く問われましたが、報道の失敗というものもあったのではないか。 本書著者の柴田鉄治さんは原子力平和利用という動きが始まった1959年に東大物理学科より朝日新聞に入社し以来科学方面の報道…

豪産石炭価格急落で電気料金値上げの勢いは止まるのか。しかし石炭火力を目の敵にしたのはいつのこと。

電気料金の値上げが続き大変な情勢ですが、その中でオーストラリア産の火力発電用の石炭価格が急落しているということです。 www.nikkei.com 電気料金値上げに少し影響するかもということですが。 しかし、石炭火力発電は二酸化炭素発生が多いとして温暖化を…

「天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔」岡田温司著

天使と言われて浮かぶイメージは背中に羽根のある子どもの姿でしょうか。 でも、それはギリシア・ローマ神話のキューピッドでは。 それを混同しているのもしかし仕方のないことかもしれません。 実はキリスト教の始まりの頃から天使とは何かについての論争が…

夢の話「酵素反応実験をやる夢」

どうも細部までリアルという夢を見てしまうと書き留めておきたくなってしまいます。 舞台は会社の研究所、私は中堅どころの研究員といった感じです。 しばらくの間他の部署で研究以外の業務をやっていたようで、また研究所に戻って実験をしようかという立場…

「力による現状変更は許さない」などと偉そうに言っているけれど。

ロシアによるウクライナ侵攻、そしてそれに続きそうな中国を念頭に、「力による現状変更は許さない」などと岸田首相はじめ日本政府要人が発言をしています。 いかにも、自分たちは理性と知性を持ち合わせていますといった風な姿勢に見えますが、そこには多く…

「仮定の議論は控える」などという答弁がなぜ許されるようになったのか。

ツイッターでumekichiさんという方が掲載されていた国会審議ですが、岸田もあの「仮定の議論は控える」という文句を使っています。 山本太郎議員の質問に答えたということです。 以下に引用させて頂きます。 https://twitter.com/umekichkun/status/16312235…

海藻が吸収した二酸化炭素はずっとそのままとでも言うのか。ブルーカーボンという欺瞞

海藻の生育環境を整えることで繁茂を促すのが、「ブルーカーボン」だということです。 www3.nhk.or.jp NHKニュースのサイトですのですぐに消えるでしょうから内容も引用しておきます。 海草の生育を促すことで二酸化炭素吸収を増やし、「温暖化対策」につな…

「鉄道旅のトラブル対処術」松本典久著

日本の鉄道は信頼性が高いことでは世界有数ですが、それでも旅をしていると色々なトラブルにあうことがあります。 鉄道側の問題もありますが、それより多いのが自分の方の問題、切符を無くしたとか急に旅行の予定を変えたとか。 そういった時にどうしたらよ…