どうも細部までリアルという夢を見てしまうと書き留めておきたくなってしまいます。
舞台は会社の研究所、私は中堅どころの研究員といった感じです。
しばらくの間他の部署で研究以外の業務をやっていたようで、また研究所に戻って実験をしようかという立場です。
やるのは酵素反応実験、生体内の酵素を抽出して基質を反応させるというものです。
液体は3種類、塩類だけの緩衝液が5ml、その酵素の反応を見るキットが販売されていてその基質液が2ml、そして酵素液が0.2mlです。
液類はすべて凍結保存していましたので、溶解してから恒温槽に漬けて反応温度になるまで待ちます。
試験管に緩衝液と基質液をピペットで入れて撹拌しさらに恒温槽に入れます。
そして酵素液を何種類か次々とマイクロディスペンサーで加えて反応スタート、15分間の反応が終わるとすぐに分光光度計で吸収を測ります。
酵素液はどうやら昆虫の体内から採取したもののようで、それを比較するという研究目的のようです。
さらに多くの試料の試験の予定を立てており、少数サンプルでの試行が上手く行ったのでとりあえず今日の所は終了、実験に使った器具を片づけるところです。
会社では新人が入社する時期らしく、ぞろぞろと見学に来て、その後この部署に配属された若い人が何人か挨拶にきます。
どうやら高卒のようで、挨拶もまともにはできないのですが、微笑ましく感じます。
といった具合の夢ですが、反応液の分量から反応温度、時間まで細かく出てきており、すぐにでも取り掛かれるようなものでした。
もちろん、こういった実験はその条件が肝心ですので、夢でもはっきりとしていたのでしょうが。
学生時代の実験に始まり、会社に入ってもこういった実験は数知れず行ってきました。
ただし、「昆虫の体内酵素」というのは実際にはまったく縁が無く、ほとんどが微生物のものですが。
酵素実験のキットというのも各種売っていて、はじめから自作というものはあまり無かったようです。
金はかかりますが簡単で精度も高く使いやすいものでした。
最後のところで新入社員が入ってくるという状況は春の時期には毎年少し楽しみ(その後には苦しみ)のものでした。
その当時の新入社員という人々が今では会社の経営陣や管理職ということになっています。
それでも彼らのイメージは初めに見た時のものがかなり強く残っています。