夢は現実生活の何らかの反映であると思いますが(そういう事例が多いのですが)今回の夢はそういった現実とはあまり結合点がないようです。
父の隠し子に会いにしかもフィリピンへ行くという夢です。
とはいえ、フィリピンなんてところは行ったことも無く、夢の中ではどうも日本風のところで、電車を降りると山の中腹に仏教寺院があり(フィリピンには無さそう)そこへ登る参拝客を目当てに何か商売をしているのが目的の異母弟のようです。
人相は何となく東南アジア風、父がくれたという書付があります。
それでもDNA鑑定をやれば分かるだろうということでサンプル採取、検査に出します。
すると突然、夢の中で私は父になってしまいます。
つまり目の前の男の父親。
父ちゃんといって抱き着いてくる男を抱きしめてやります。
なぜか男には兄弟がおり、二人とも息子。
三人で抱き合って涙を流します。
検査結果は出てきて、間違いなく父を同じくする兄弟と確認されます。
しかし兄弟である以上生活の補助をしなければということで、困り果てるという夢です。
なんでこんな夢を見るのか、さっぱり分からない。
父はもう亡くなってから16年、今年が十七回忌です。
若い頃は美男でもてたようですが、さすがに異母兄弟というのは居なかったようで、亡くなった時に戸籍を検証してもその痕跡はなく、また葬式に突然現れるということもありませんでした。
夢にでも出てきて思い出すと死者はその時だけ動き出すというのがメーテルリンクの青い鳥の中にありますが、父も変な出現だと苦笑するかもしれません。