爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話「酵母の分類同定をする羽目になる」

またも仕事の夢を見た話です。

あまりにもリアルすぎて目を覚ましてもその具体的な細部が頭に残り、かなり早い時間だったのですがもう眠れなくなりました。

 

私は会社の研究所で微生物の管理や研究の責任者です。

とはいっても部下はアシスタントの男性が一人いるだけ。

その男性がひどい失敗をしてしまい、私自身が後始末をしなければならなくなりました。

休日で他にはだれも出社していなくても一人で取り掛かります。

やらなければならないのが酵母の菌株の植え継ぎで、スラント(試験管に入れた固形培地に植えて増殖させた菌)から無菌的に採取して新しい培地に植えていきます。

その酵母が8株あるのですが、どう見ても酵母らしくないものがあります。

これはどこかでコンタミ(汚染菌が混入、小林製薬で話題になりました)したのか、途中で自然変異で変化したのか、何らかの異常があったことが考えられます。

 

これは色々な実験をしていかなければなりません。

一応、遺伝子解析の方法もあるということは自覚はしているのですが、従来法の形態観察や色々な培地に植菌して生育を見る栄養要求性試験をやっていくつもりです。

参考とすべき書籍も英文のものや日本文のものがあり、久しぶりに見直して実験方法を組み立てて計画していきます。

 

そこでなぜか研究所の窓から外を見ますが、なんとひどい風雨になっています。

駐車場までは少し歩かなければならないので、帰るまでに雨が止まなければずぶぬれになりそうです。

 

いやはや、またもリアルな仕事の夢です。

とはいえ、こういったことをやっていたのはもう30年近く前。

ほぼ夢と同じ状況ですが、アシスタントは女性でした。

当時はまだ遺伝子技術がそれほど発達しておらず、実際に自分でやったのも全DNAのハイブリダイゼーションというものだけで、アミノ酸配列の決定などと言うことは先端技術としては聞いたことがあったものの、身近なものではありませんでした。

また、「酵母」の分類同定というのは実際にはやったことはありません。

勤めていた会社は発酵会社だったので現場で使用する酵母というのも数多く所有していたのですが、そういった酵母はすでに分類も確定しており改めて同定する必要はありません。

また発酵酵母というのは分類学的にはほぼすべてが、Saccharomyces cerevisiaeであり、その他の属種のものはありませんでした。

もっぱら仕事で分類同定をしていたのは、放線菌とカビばかり。

どちらも新規化学物質生産に関わるものでした。

 

しかし、酵母の実験というのは匂いが良かったのが救いで、細菌は腐ったような臭気、放線菌は土の臭い、カビは文字通り黴臭い。

酵母はほんのりとアルコールの香りがしていました。