爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トランプが起訴される。大統領経験者では初めてとか。しかし不倫疑惑に口止め料ってどこが罪なのか。

トランプ前大統領が起訴されたというニュースが流れました。 大統領経験者としては初めてだということです。 nordot.app 詳しい内容はまだ明らかになっていないようですが、不倫した相手に口止め料を払った疑惑だと言われています。 しかしそれのどこが起訴…

「税金の世界史」ドミニク・フリスビー著

税金というものは国家そのもののようでもあります。 この本では税金を通し、歴史の最初から現代まで、そして将来どうなるかといったことまで述べていきますが、「税金の世界史」というよりは、人類の歴史というものは税金がその本体だったのではないかと思わ…

2040年に労働力不足1100万人?

民間の研究機関が2040年に労働力不足が1100万人になるという予測を発表したという報道がありました。 www3.nhk.or.jp 引用したのはNHKニュースですが、新聞でも一面に大きく出ていました。 リクルートの研究機関がGDP予測や人口動態から予測したということで…

「法医学の現場から」須藤武雄著

犯罪捜査に科学を用いる科学捜査というものは興味深いものです。 それは多くの人にとっても同様かもしれず、某民放テレビ局のテレビドラマではそれを扱ったものが人気となっています。 しかし科学捜査というものは昔からあったわけも無く、徐々に科学的手法…

夢の話「ICカード乗車券を使う」

毎日のようにICカードを使っている方も多いのでしょうが、私は都会に旅行に行かない限り使うことはないのでもう4年近く使っていないことになります。 それでも旅行をしたいという思いは強くなっていますので、それに関係する夢を見ることが多くなりました。 …

「文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室」アーシュラ・K・ル=グウィン著

アーシュラ・K・ル=グウィンと言えば「ゲド戦記」や「闇の左手」などのSF小説の作者として知られ、ヒューゴー賞やネピュラ賞といったSF小説界の有名な文学賞をいくつも受賞しています。 一方で「文章の書き方」というものを教えるという活動にも力を入れて…

財政壊滅にむけ一直線、いつまで続く借金国家。

政府予算が決定、今までにない規模のものとなったそうです。 www.nikkei.com 支出はどんどんと増やすものの収入は増えるはずもなく、国債発行がさらに増えるばかりです。 デフレ下では国債をいくら発行してもインフレにならなかったということからもはや財政…

EUがエンジン車発売延長を認める。ただし「合成燃料」に限る。それにしても色々な新エネルギーが百花繚乱、というか百鬼夜行。

EUはすべて電気自動車化するという方針を転換、エンジン車の発売を延長することを認めるそうです。 ただし、「合成燃料に限る」とか。 www.nikkei.com また聞いたこともないものが出てきました。 「合成燃料」ってい一体何なのでしょうか。 どうやら「二酸化…

八代城址のソメイヨシノ満開、すでに散り始め

ようやく天気が回復したので八代城址の桜の開花状況を見に行ってきました。 この中央部の桜は石垣の中にあるためか、少し暖かいようで他の場所よりは早く開きますが、ほぼ満開です。 もう少しずつ散り始めています。 その付近を近くから見たところです。 こ…

「温泉の平和と戦争」石川理夫著

温泉と言えば保養地、観光地となっていますが、かつては「信玄の隠し湯」などと言われていた温泉もあり、それは戦で負傷した兵士たちが治療のために湯治をしたからとされています。 これは日本の話だけでなく、ヨーロッパなどでも温泉を傷病の治療のために使…

脱炭素化などは亡国の政策、中国は石炭火力発電を強力に推進し競争力をつけているぞという、杉山大志さんの記事

キャノングローバル研究所の杉山大志さんは脱炭素化という風潮に強く警鐘を鳴らしていますが、中国は石炭火力発電の増強を続け製造業競争力をさらに増しているぞという指摘をしています。 news.yahoo.co.jp その主張は極めて分かりやすいもので、太陽光発電…

「古代風土記の事典」瀧音能之、鈴木織恵、佐藤雄一編

風土記といえば現代でも各地の風物を記したものという意味で使われることもありますが、もちろんその発祥は奈良時代に朝廷の命令で各国に作成させた地域の文物や地誌をまとめたものです。 和銅6年(723年)に各国に風土記編纂の命が下されましたが、その後数…

政権応援団読売新聞がまた傑作記事、「ゼレンスキー大統領に単独インタビュー、復興に日本の力必要」ってまだ復興の時期じゃないでしょ。

岸田のウクライナ訪問になんとか意義を付けたくて仕方のない読売新聞ですが、ゼレンスキー大統領に単独インタビュー、なんとか日本向けの発言を引き出したようです。 www.yomiuri.co.jp 南部からキーウに戻る専用列車に何とか乗り込んでの単独インタビューと…

「星座入門 観測の基礎知識」P.ジーゲリ著

「星座入門」といっても、星座の名前として付けられているギリシャ神話などの話を語ると言ったのどかな内容ではありません。 あくまでも天文学的な知識で星の科学的な描写を行なっていきます。 著者のジーゲリさんはロシアがまだソ連と言っていた頃に天文学…

3月23日、熊本空港新ターミナルビル開業

熊本地震で被害を受けた影響もあり、建て替え工事の進められていた熊本空港の新ターミナルビルが完成し、23日から開業しました。 www.nishinippon.co.jp さすがに地元では大きなニュースで、数日前から内部公開の中継などが放送されていましたが、ようやく一…

新型コロナウイルスオミクロン株の抗体保有者は4割、忽那賢志さんの解説より

新型コロナウイルスの抗体保有者と再感染の危険性について、なかなか報告がなかったのですがようやく忽那賢志さんの記事が出ました。 news.yahoo.co.jp 抗体にもS抗体とN抗体があり、S抗体はワクチン接種で得られるもののN抗体は感染しなければ得られないと…

祝WBC日本優勝、最大の喜びはテレビのバカ騒ぎが終わるだろうこと。

野球のWBC、ワールドベースボールクラシックが日本の優勝で終わりました。 選手や監督、コーチの皆さまおめでとうございます。 しかし最大の喜びはテレビのバカ騒ぎがおそらくもう少しで終わるだろうということです。 特に中継を取っていたTBSとテレ朝ではひ…

「ブランデーの歴史」ベッキー・スー・エプスタイン著

ブランデーと言えば高級酒、あの思わせぶりなグラスに少しずつ注いで香りを楽しみながら口に含むというイメージですが、最近はあまり目にする機会も少なくなっているような気もします。 そのようなブランデーについて、発祥から発展、そして現在に至るまで詳…

岸田首相電撃ウクライナ訪問、しかし何も決めれるわけもなく、カッコだけでしょう。

岸田首相が電撃的にウクライナを訪問したということです。 www.yomiuri.co.jp 時まさに中国の習主席がロシア訪問をしたのと同時、上記の提灯持ち読売新聞では「中ロ首脳会談の印象が薄まる」などと書いていますが、そんなことを思うのはごく一部のみでしょう…

翻訳アプリ、VoiceTraについて、その他あれこれ

スマホにインストールして使える翻訳アプリ、VoiceTraというものの紹介が新聞にも載っていたので、試しに入れてみました。 NICT(独立研究開発法人情報通信研究機構)というところが研究開発のために作ったというもので、まあ使い勝手はともかく変なものでは…

永井孝志さんのリスク学のブログで、「コオロギ食」について考察

リスク学者永井孝志さんのブログで、最近大きな話題となった「コオロギ食」についての考察がされていました。 nagaitakashi.net 分析手法はいつもの通りで、ネットでコオロギ食とそのリスクということで書かれているものを収集し分析していくというものです…

「変異する資本主義」中野剛志著

この本も題名の印象と内容とに少し差があるようで、読後感ははぐらかされたように感じるものでした。 資本主義の変質というものに主題があるのかと思ったら、どうやら中国の急激な強力化と日米と中国との関係の変化という方に力が入っていたようです。 とは…

”賀茂川耕助のブログ”より、「日本はこんな保護が必要なのか」

賀茂川耕助のブログのタイトルは日本に刺激的なようになっていますが、実際の内容は台湾の最先端半導体チップ工場に関するものです。 kamogawakosuke.info 台湾の半導体メーカーTSMCは世界でも有数のものとなっていますが、現在熊本に工場建設中、またアメリ…

「長編マンガの先駆者たち」小野耕世著

今や世界中にファンが広がっている日本のアニメ文化ですが、その基礎にはマンガの歴史がありました。 特にストーリー性を重視した長編マンガというものは、すでに戦前から多くの作家たちによって描かれていました。 この本では副題に「田河水泡から手塚治虫…

八代城址のソメイヨシノ開花、今年は花見ができるのでしょうか。

19日朝の八代城址のソメイヨシノです。 中央付近の木では開花しています。 熊本市にある熊本気象台のソメイヨシノ標本木はまだ開花していないようで、開花宣言されていませんが、こちらは少し早いようです。 なお、この数十m南側の木はもっと開花が進んでい…

「スポーツ国家アメリカ」鈴木透著

アメリカではスポーツが巨大産業となっており、巨額の報酬で世界各国から選手を集めているといったイメージがあります。 アメリカで盛んなスポーツといえば、野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケーといったものですが、このうちバ…

大相撲春場所開催中、しかし力士の怪我や体調不良が相次ぎ興ざめな事。

大相撲春場所が開催中で、暇な隠居としてはテレビ観戦が楽しみです。 今場所は大関貴景勝が横綱挑戦ということで期待していたのですが、どうやら足の怪我があるようで早くも負けが重なりほぼ絶望となってしまいました。 それにしても相も変わらず力士の怪我…

「感染症文学論序説」石井正己著

新型コロナウイルスの感染で世界中で社会活動が止まるなど大きな影響が出ました。 しかし、これまでも様々な病原体による感染拡大は繰り返し起きています。 技術進歩により感染に関する情報は瞬時に世界中に広まるようになりましたが、実際にはこれまでのパ…

熊本県内の市議会で多数派が少数意見の圧殺を図る

熊本県内のいくつかの市議会で、多数派の自民党系や保守系の議員が少数派の議員の発言をやり玉にあげるという事態が続いているようです。 kumanichi.com 水俣市議会の例では、共産党議員が国の「防衛費」を「軍事費」と呼んだことに対して保守系の多数派議員…

「知っておきたい 伝説の秘境・魔境・古代文明」秦野啓監修

現代では地球上どこでも行くことが容易になりましたが、昔はなかなかたどり着くことが難しいという場所も多く、そこを見てきたという人々が話す内容から「秘境」といったものが伝説となることがありました。 そういったものを紹介しています。 なお、中には…