「営農型太陽光発電」と称して少し高い所に設置して下の地面では農業が続けられるという方式の太陽光発電設備が増えているそうです。
しかし、その農地では農業生産に支障が出ているという話です。
ニュースソースはJAcomという農協関連のようなので、そちら側からの視点でしょうか。
記事の中でもその具体的事例というよりは、これらの発電装置を営農地に無許可で設置してしまう問題点などにも触れています。
しかし太陽光というのは公平に降り注いでいるようですが、上方に障害物が設置されればその下には届かないのが当然です。
森林でも高い木が繁茂するとその下には光が届かず植物の生育が難しくなります。
太陽光発電などをしているその下でまともに農産物育成はできないというのが当たり前のようにも感じます。
なお、植物にも光の必要量が大量のものと少量で足りるものとがあり、よく電気の光だけで植物を育てる「植物工場」なるものでは、ほとんどがレタスなどの葉物野菜であることは気づかれている方も多いでしょうが、ああいった植物では比較的光の必要量が少ないために栽培可能なようです。
それと同じような問題がこういった営農型太陽光発電というものの場合にも効いてくるのでしょう。
太陽光発電では電力の安定性が悪く電力品質が低いのですが、そのような電力を発電するために貴重な農地の農業生産に影響が出るような事態はまずいという感覚が無いのでしょうか。