爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

またも「野菜工場」ニュース。これのどこに「希望」があるのか。

トンデモニュースの宝庫、NHK朝の「おはよう日本」でまた野菜工場が取り上げられていました。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023031316882

作られている野菜はお決まりのレタスとスプラウト

こういった野菜をほとんど人手もかけずに自動化することで安定供給をするということです。

 

映されていた工場はピカピカの装置であちこちにLED照明が明々と光っています。

 

当然ながらコストはかなり高くなるものの、露地栽培のような不安定さはないので安定供給ができるというものでした。

 

しかし工場を一目見ればすぐに分かるように、装置にも大変な投資が必要ですし、何よりそのエネルギー消費量はとんでもないものでしょう。

 

地球上どこの政情不安でも食料供給が危うくなるというのがその野菜工場の利点だと言いたいようですが、食糧供給が不安な状況ではエネルギー供給はさらに大きく影響を受けるはずです。

そもそも電力不足や電気代高騰が現在でもこれからも大きな問題となるはずですが、その貴重な電気を太陽光の代わりに浪費しなければならないものが何で成り立つのでしょうか。

 

結局、どこにも利点は無くただ単に設備会社が儲けるだけのものが何やら希望の星のように見せるという、困ったニュースでした。